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サクセッションプランとは?事例・導入方法から便利ツールまで解説

サクセッションプランについて解説

サクセッションプランとは?事例・導入方法から便利ツールまで解説

目次

    事業を引き継ぐサクセッションプランは、長期的な企業存続にとって欠かせないものです。誤解されがちですが、サクセッションプランと人材育成には明確な使い分けがあります。きちんと理解する事で、後継者問題への対応や長期的な企業戦略を実現できるでしょう。

    今回はそんなサクセッションプランについて、基本から導入方法・事例、便利ツールまで徹底解説します。

    サクセッションプランとは?

    サクセッションプランの基礎知識

    サクセッションプランとは、事業の後継者を育成する施策を指します。将来、組織を牽引する幹部/経営者候補となる人材を、長期的且つ綿密な計画性をもって育成する計画です。後継者不在によるリスクを回避し、持続的成長を図るために、企業規模問わず多くの人事・経営者の経営課題だと言えます。

    サクセッションプランの意味

    サクセッションプランを和訳すると(succession  plan:継承・相続計画)を意味します。経営における重要ポジションとして、CEO~幹部候補の後継者育成が目的です。最近では、後継者不在のリスクヘッジとして優秀な人材をタレントプール、人材データベース化する企業も増えてきました。

    人材データベース構築について詳しく学びたい方は、 「人材データベースとは?構築方法とおすすめソフトを紹介!」をご覧ください。

    人材育成との違い

    人材育成とサクセッションプランは、育成する項目と指導者が異なります。人材育成は、組織が望むビジョンに向かって従業員の成長を施す施策全般を指します。人事部が主導となって従業員に研修/フォローアップを施します。一方、サクセッションプランは経営層が主導となって後継者候補に、経営者視点に立った横断的な育成を施します。人材育成の概要・成功事例について、さらに詳しく知りたい方は 「人材育成って何やるの?これを読めば基本的考え方と具体的な企画方法がよくわかる」をご確認ください。

    サクセッションプランのメリット・デメリット

    サクセッションプランのメリット・デメリット

    サクセッションプランのメリット・デメリットを把握しましょう。

    メリット:組織の活性化

    サクセッションプランは、組織が目指すべき経営層の育成計画のもと優秀人材の育成/定着とモチベーション向上に繋がるため、組織全体の活性化が期待できます。またサクセッションプランによる後継者候補は、後継者不在を理由としたM&Aや、突然の経営陣変更/不在による組織全体の混乱を回避できるため、長期に渡って組織の伝統やオリジナリティを守れるでしょう。

    デメリット:長期的な育成コスト

    サクセッションプランは、経営層による教育を1年~数10年と長いスパンで見る必要があります。しかし、育成計画を実行した候補者が途中で辞退/退職を選ぶリスクも考えられるため、候補者の選出や育成計画には慎重に実施しなければなりません。具体的にどのようなポイントでサクセッションプランを実行すれば良いのか、次章で詳しく解説します。

    サクセッションプランの導入方法

    サクセッションプランの導入方法

    サクセッションプランの導入手順は以下の通りです。

    STEP1:経営戦略・ビジョンの明確化

    STEP2:実現に必要な条件を洗い出す

    STEP3:人材に求める要件を決定し、選出する

    STEP4:候補者を特定し育成計画を実行するポイントや注意点と一緒に解説します。

    経営戦略・ビジョンの明確化

    サクセッションプランの基礎となる、自社の経営戦略・ビジョンを明確化させます。企業理念/文化/経営戦略/自社製品/サービス/技術/経営環境など継承したい分野を分析し明示しましょう。候補者が将来、目指すべき未来に向けて自信を持って歩めるよう組織としての地盤を固める必要があります。

    実現に必要なポジションを洗い出す

    継承したい分野を明確化できれば、その実現に必要なポジション範囲を定めます。CEO/役員/部長クラスなど経営上重要な役割を担うサクセッションプランの対象ポジションを確立するということです。事業継承のみ目的であればCEOのみ対象、組織そのものを改革させるなら、経営層の役職の新設/編成も検討材料になるでしょう。

    人材に求める要件を決定し、選出する

    将来の経営層に求めるスキル/ノウハウ/経験/マインドセット/コンピテンシーなどの条件です。また、社長/役員などの役職や人数・内容も、企業の規模や方向性を意識し詳細を決定しましょう。

    候補者の選出に必要な条件であるコンピテンシーについて、さらに詳しく知りたい方は 「コンピテンシーとは?人事担当が知っておきたい、人事評価への活用」をご確認ください。

    候補者を特定し育成計画を実行する

    求める要件のもと、候補者を選出/特定しましょう。選出方法として、自薦/他薦・アセスメント・試験などの選抜方式が挙げられます。積極性や熱意を重視するなら自薦方式、客観的な根拠を重視するならアセスメント方式を採用など、事業継承に求める条件と照らし合わせて方式を決定しましょう。また、候補者の絞り込みも複数名プールするか特定ポジションのみ選出するかなど、企業が将来求めるビジョンやポジション/数により異なります。計画に沿って後継者育成するために適切な目標/評価管理が必要です。優秀人材の目標管理をする方法として「OKR」が注目を集めています。サクセッションプランの効果をより高めるOKRの基本知識・実践方法について、さらに詳しく学びたい方のために「 OKR入門書」をご用意しているのでぜひご活用ください。

    大企業におけるサクセッションプランの事例

    サクセッションプランの事例

    日本国内の大企業におけるサクセッションプランの事例3つを解説します。

    事例1.りそな銀行

    国内の大手銀行、 りそな銀行。役員の選抜/育成を目的にサクセッションプランとして、次世代のトップと役員候補に分類し、階層に合った育成プログラムを開始しました。役員に求める7つの軸を設定し、選抜の透明化のため指名委員会の設置や外部コンサルタントによる見極める方法を取っています。

    事例2.TOYOTA

    自動車メーカー最大手の TOYOTA。グローバル幹部人材の育成を目的に「GLOBAL21プログラム」を設定し、経営哲学/幹部としての期待、人事管理・グローバルな教育プログラムを3本柱として定めました。海外事業体での人材育成に、30~40人を対象に「LDP(Leadership Development Program)」を開催しています。また経営哲学の「知恵と改善」「人間性尊重」といった「トヨタウェイ」を共有しトヨタの根幹的な考えの浸透させる方法を取っています。

    事例3.花王株式会社

    大手化学メーカーの 花王株式会社。基幹人材の育成を目的に「花王ウェイ」を設定しました。後任として育成する人材を「今すぐ」「1~3年「3~5年」の3段階にわけて選定します。候補者は、サクセッションプランフォームを作成し、花王の基本使命・求められるスキル/経験を把握し能力開発・育成にあたります。さらにコーチング、360度評価、フィードバックを実施し候補者に気付きを与える仕組みが特徴です。

    サクセッションプラン導入に便利なツール

    サクセッションプラン導入に便利なツール

    サクセッションプランの導入には、人事管理システムが便利です。サクセッションプランは、まず従業員の中から事業継承に適任な後継者候補を選ぶ必要があります。人材の目標/評価を一元的に見える化すると管理や選出/長期的な育成がしやすくなるでしょう。

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    HRBrainは人事評価から人材データを活用できるシステムです。目標・評価のプロセスを自動的に「見える化」できる点・システムを初めて使用する社員が、ストレスなく使ってくれることに注力したシンプルなUI設計が特徴です。専任のカスタマーサクセスチームがお客様の成長を徹底サポートするため、人事管理業務の初心者から管理職まで安心して利用できるでしょう。今ならすべての機能がお試しできる 無料トライアルを実施中です。

    あしたのクラウド

    あしたのクラウドは、社員情報/目標/評価/査定/給与確定まで人事評価の運用を一元管理できるシステムです。詳細なカスタマイズが可能なので、今までの管理制度を再現できるでしょう。AIを活用した目標添削・モニタリングなど独自の機能が特徴的です。

    タレントパレット

    タレントパレットは、採用/配置/育成/離職防止をワンプラットフォームで一元的に管理できるシステムです。。マーケティング思考をもとにデータ分析を行い、人事業務を「科学的」に実現できます。組織の改善点/要因分析により組織成長へと繋がるでしょう。

    【まとめ】サクセッションプランは未来の組織を作る

    サクセッションプランは、事業の後継者を育成する施策であり長期的な企業存続と組織の活性化に必要不可欠な施策です。とくに規模が大きい大企業は、後継者の育成は持続的成長と発展のために重大な経営課題の一つだと言えるでしょう。この経営課題に対応するためには、従業員の適性や評価、スキル/経験を適切に管理しなければなりません。

    HRBrainは従業員データをはじめ適切に管理できる人事管理・評価制度を活用し、組織の確かな成長につなげる人事評価クラウドです。HRBrainは、従業員の目標設定から評価までのオペレーションの全てをクラウド上のソフトウエアで効率化するサービスです。MBOやOKR、1on1などの最新のマネジメント手法をカンタン・シンプルに運用することができます。

    「サクセッションプラン実行に向けて、従業員の適性/評価/目標管理を適切に管理したい。」

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    HR大学 編集部

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