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クレドとは?基本から組織成長に繋がる作り方を現役人事が徹底解説

クレドの作り方

クレドとは?基本から組織成長に繋がる作り方を現役人事が徹底解説

目次

    組織の一体感をつくる方法として、クレドを作成する方法があります。一方で、クレドを作成しようと思ったけれど作り方がわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、クレドとミッション、ビジョン、バリューはどのように異なるのか違いを知りたいとお考えの方もいるでしょう。そこで今回はクレドの基本と作成方法について解説します。

    クレドとは?

    人事に関わる方であれば、一度はクレドという言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。クレドとはどのような意味なのでしょうか。

    クレドの意味と語源 

    クレドは英語で「信条」という意味です。もともとはラテン語で「信じる」という語源を持っています。クレドは英語では、信念や規範を導くものであると定義されます。企業では、一般的に企業の価値観、信条、従業員が行動する規範や理念を示した言葉を意味しています。また、それらを記した「クレドカード」自体をクレドと呼ぶ場合もあるでしょう。

    クレドの歴史

    企業におけるクレドで有名なものは、1943年に策定されたジョンソン・エンド・ジョンソンの「Our Credo(わが信条)」です。現在も使用されている歴史あるクレドの1つです。日本で有名なものとしては、坂本龍馬が結成した海援隊の「海援隊約規」があります。企業のものではありませんが、1867年に海援隊の規範として制定されました。同時に海援隊の旗も決められたそうです。このように組織の規範や信条を定め、組織の人員を統制することは昔から行われてきたのです。

    クレドについてさらに詳しく知りたい方は、「 クレドとは何か。導入メリットから作成手順、浸透方法までを紹介」をお読みください。

    クレドの作り方

    クレドの作り方

    組織の一体感を高めるために、クレドを作成したいと考える方もいるのではないでしょうか。そこで、クレドの作り方を解説します。

    作成目的を考える

    まず、なぜクレドをつくりたいのかを考えましょう。目的によって、クレドの内容は大きく異なります。組織の一体感を生み出したいのか、従業員の行動を統制したいのか、クレドをつくることでどんな効果を期待するのかを決めます。

    会社の存在意義を考える

    次に、会社の存在意義を考えます。もし会社の一体感を醸成することが目的であれば、ここからのステップはなるべく従業員を巻き込んで行うことがおすすめです。そもそも何のために事業を行っているのか、なぜ会社が存続し続けるのかを徹底的に考えます。

    会社の商品やサービスの提供価値を考える

    存在意義を考え抜いたら、今度は自社の提供価値を考えます。どんな強みがあるのか、どんなことなら他社に負けないのか、独自性は何か、普段は言葉になっていないことも含めて考えてみましょう。考える際には、特定の部門だけではなく、様々な部門の従業員を集めてディスカッション形式で検討するのがおすすめです。

    価値観や考え方、行動をブレストする

    提供価値を考えると同時に、会社の価値観や考え方、特徴的な行動をブレストしましょう。自社を客観的にとらえ、意思決定の際に何を大切にしているのか、どんな行動が奨励されているのかを考えていきます。普段は気にしていなかった、繰り返し口にする言葉や上司の発言がヒントになるかもしれません。

    ブレストした内容を抽象化して明文化する

    こうしてブレストしたアイディアを全てポストイットに書き出していきます。ポストイットに書き出すと、グルーピングができるようになります。同じような意味の言葉や、同じジャンルの言葉をグルーピングします。そして各グループにラベルをつけるのです。ラベルをつける際は、グルーピングされた言葉の共通点を見つけて抽象化します。

    例えば、挨拶を大切にしている、飲みニケーションが多いといったアイディアであれば「コミュニケーション」といったように両者に共通する点をラベルとしてまとめるのです。こうしてまとめたラベルが「コミュニケーションを大切にする」など、クレドとなる項目の一つ一つになっていきます。

    クレドの事例

    クレドの事例

    今日では、ほとんどの企業でクレドが作成されています。有名なクレドの事例を2つみてみましょう。

    ジョンソン・エンド・ジョンソンのクレド

    冒頭にもご紹介した ジョンソン・エンド・ジョンソンの「Our Credo(わが信条)」は約80年も変わらない歴史あるクレドです。創業家の一人であるロバート・ウッド・ジョンソンが1943年に考えました。ちょうどジョンソン・エンド・ジョンソンが株式公開企業になったばかりのタイミングで「企業の社会的責任(CSR)」を果たすために記されたものです。しかし、現在でもジョンソン・エンド・ジョンソン社で使われているように、その内容は普遍的なものとなっています。また、単なる規範を超えたビジネスの成功法則としてジョンソン・エンド・ジョンソンの従業員以外のビジネスパーソンにも愛されています。

    リッツ・カールトンのクレド

    高級ホテルである リッツ・カールトンでは、従業員が常に「クレド・カード」を携帯しています。クレド・カードには、リッツ・カールトンが大切にするべき価値観や行動が記されています。特に有名な一文が「モットー」です。モットーには「”We are Ladies and Gentlemen serving Ladies and Gentlemen” (紳士淑女をおもてなしする私たちも紳士淑女です)」と書かれています。これは従業員自身も紳士淑女であれという意味です。常に気品の高いお客様をおもてなしするために、従業員も気品高くあるというリッツ・カールトンの価値観がよく表れています。

    ミッション、ビジョン、バリュー(MVV)との違いは?

    最後に、クレドと混同しやすい3つの言葉について説明します。3つの言葉とは、ミッション、ビジョン、バリューです。この3つを合わせてMVVと呼ばれます。

    ミッションとは?

    ミッションとは、その企業の使命を意味します。企業が存在する意義そのものであり、なぜ事業を行うかの原点でもあります。一般的にミッションは企業が存続する限り変わらない不変の存在意義であるとされています。

    ビジョンとは?

    ビジョンとは、ミッションを達成するために目指すべき方向性のことです。企業がどのような方向性でミッションを達成するかを定義しています。例えばソフトバンクのミッション(理念)は「情報革命で人々を幸せに」ですが、ビジョンは「世界の人々から最も必要とされる企業グループ」と定義されています。

    バリューとは?

    バリューとは、ミッションやビジョンを実現するために大切にするべき企業の価値観のことです。従業員が大切にするべき行動や考え方がまとめられています。例えばヤフージャパン(現Zホールディングス)では、ミッションが「課題解決エンジン」ビジョンが「UPDATE JAPAN」です。それに対して5つのバリューが存在しています。「All Yahoo!Japan」「個のチカラ」「発見・提案・改善」「圧倒的当事者意識」「やりぬく」の5つのバリューです。このようにバリューは、ミッションとビジョンを実現するために記された具体的な行動や考え方を意味します。

    MVVとクレドの関係

    クレドはもともと「信条」という意味です。そのためMVVもクレドに含まれるものであると定義できます。一方で日本ではクレドは「クレド・カード」や「行動指針」「行動規範」を意味することもあります。そのため、企業によってはMVVのバリュー部分がクレドと呼ばれている場合や、MVVに加えてクレドが「行動指針」として策定されている場合もあるでしょう。いずれも正解、不正解はなく、クレドは企業の信条を表したものという定義であることには変わりありません。

    クレドの活用で組織の一体感醸成をカンタン・シンプルに

    私たちは日々の仕事の中で、つい仕事の目的や仕事をやる理由を忘れてしまいがちです。そんなとき、クレドがあったら従業員は迷わずに仕事をすることができるでしょう。クレドは単なるプロパガンダではなく、日々従業員がパフォーマンスを上げるためにも重要なツールの一つなのです。

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    HR大学 編集部

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