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リーダーシップとは何か?マネジメントとの違いとリーダーシップの種類や理論を解説

リーダーシップの解説

リーダーシップとは何か?マネジメントとの違いとリーダーシップの種類や理論を解説

目次

    ビジネスでは、リーダーシップを求められることがよくあります。何気なく使っているリーダーシップという言葉。あなたはその概要や意味をきちんと理解していますか?今回はマネジメントとリーダーシップとの違いについて理論的な観点から解説します。

    リーダーシップとは

    リーダーシップの基礎知識

    リーダーシップとはどのような概念なのでしょうか。改めて考えてみましょう。

    リーダーシップの定義

    組織行動論の定義では、リーダーシップとは集団に目標達成を促すよう影響を与える能力を意味します。企業の中での影響力は管理職や役員など職位をもとに公式に発揮される場合が多くあります。しかし、職位のない個人が集団の中で認められて非公式に影響力を発揮する場合もあるでしょう。つまりリーダーシップは正式に生まれる場合もあれば、集団内から自然発生的に生まれることもあるのです。

    リーダーシップ研究の歴史

    人はどうすればリーダーシップを発揮できるのか。多くの研究者がこの命題に取り組んできました。これまでにリーダーの性格や特性に注目した特性理論やリーダーの行動に注目した行動理論が生まれてきました。リーダーシップは発揮する人の資質や発揮される環境など研究すべき論点が多いため、現在までに統一された尺度や概念が存在していません。

    さらにリーダーシップについて詳しく知りたい方は「 リーダーシップの種類や理論を解説。リーダーに求められるスキルとは」をご確認ください。

    リーダーシップとマネジメント

    リーダーシップとマネジメントの違い

    リーダーシップと並行してよく使われる言葉にマネジメントがあります。リーダーシップとマネジメントとはどう違うのでしょうか。

    マネジメントとは?

    マネジメントとは、日本語で管理という意味です。企業における管理とは、複雑な状況にうまく対処するために計画や予算を管理することを意味します。経営学者のドラッカーは、マネジメントを「組織として成果を上げさせるための道具、機能、機関」と定義しています。

    マネジメントに求められる能力

    ドラッカーはマネジメントについての長年の研究をまとめた書籍「マネジメント 基本と原則」の中でマネジメントに求められる5つの能力を定義しています。

    1. 目標を設定する力
    2. 組織を構築する力
    3. モチベーションを高める力
    4. 評価する力
    5. 人材を育成する力

    リーダーシップとマネジメントの違いは?

    リーダーシップは、企業が掲げるビジョンや目標を達成するために影響力を発揮することです。マネジメントは単に計画や予算に着手することであるため、リーダーシップとは全く異なる概念です。そのため、マネジメントだけを強化しても、目標達成を実現できません。企業が目指すゴールを達成するには、リーダーシップが不可欠なのです。

    リーダーシップの理論

    リーダーシップの理論

    リーダーシップには統一された理論は存在していません。しかし、人事の現場などでよく使われる理論がいくつか存在しています。

    三隅二不二のPM理論

    心理学者の三隅二不二(みすみ・じふじ)が提唱したPM理論は、リーダーシップ研修等でよく使われる理論の一つです。PM理論ではリーダーシップは、

    パフォーマンス(P):目標達成機能
    メンテナンス(M):集団維持機能

    からなると説明しています。例えば、Pが高くMが弱い場合は目標達成力は高いがチームを維持する力が弱いことになります。PM理論は、PとMの2つの要素からリーダーシップを説明した理論です。

    ドラッカーのリーダーシップ

    経営学の神様と言われる経営学者ドラッカーもリーダーシップ論を展開しました。ドラッカーは生涯にわたって大きく5つのテーマでリーダーシップを説きました。

    1. リーダーの仕事は戦略を練ること
    2. 経営の倫理と個人の価値観がリーダーシップに重要
    3. 軍隊はリーダーシップに最も大切なことを教えてくれる
    4. 人々を鼓舞するものは何かを知っているかどうかで、リーダーの影響力は決まる
    5. リーダーシップはマーケティングそのものである

    変革のリーダーシップ

    経営学者のコッターが提唱した理論が変革のリーダーシップ論です。コッターは世界中のリーダーを調査し、どのように変革を成し遂げたのかを共通要素化しました。コッターによれば、変革を実現するには8段階のプロセスが必要だそうです。この8段階のプロセスに沿って変革を進めることで変革を成功へと導くことができます。

    【コッターの変革の8段階プロセス】

    1. 危機意識を高める
    2. 変革の推進チームをつくる
    3. ビジョンと戦略を生み出す
    4. 変革のためのビジョンを周知徹底する
    5. 従業員の自発を促す
    6. 短期的成果を実現する
    7. 成果をもとにさらに変革する
    8. 新たな方法を企業文化に定着させる

    カリスマ的リーダーシップ

    カリスマ的リーダーシップ理論は、リーダーに従うフォロワーがリーダーのある行動を目にしたとき、リーダーを英雄的あるいは並外れた存在とみなすことを説明しています。その行動とは、ビジョンを明確に示すこと、フォロワーへの配慮、奇抜で並外れた行動などです。カリスマ的リーダーシップは企業変革に強い力を発揮する一方で、リーダーの特権を腐敗に変えてしまうこともあります。

    リーダーシップの6つのパワー

    リーダーには、6つの力の源泉があると言われます。

    ①強制力:組織における地位を利用し、いわゆる恐怖政治により発揮される力。

    ②報酬力:フォロワーに対して価値ある報酬を与えることで発揮される力。報酬はお金に限らず、昇進や仕事のやりがいなどの非金銭的報酬も含まれる。

    ③正当権力:組織の公式な地位をもとに発揮される力。社長や役員などの役職、職位の力。

    ④専門力:専門的な知識や技術によって発揮される力。コンサルタントや卓越したエンジニアなどが該当する。

    ⑤同一化による力:「あの人のようになりたい」と思わせる力。芸能人や有名人などへの憧れから発揮される。

    ⑥カリスマ性:個人の魅力から発揮される力。ビジョンを示す力や対人スキルから生まれる。

    さらにリーダーシップ理論ついて詳しく知りたい方は「 経営者に必要なリーダーシップとは何か。主な理論や必要なスキル」をご確認ください。

    リーダーシップの種類

    リーダーシップの種類

    リーダーシップには発揮される方法によって異なるスタイルが存在しています。代表的なリーダーシップスタイルについてご紹介します。

    サーバントリーダーシップ

    従来のリーダーシップは強いパワーをもとにトップダウンで発揮されるイメージが強いものでした。しかしサーバントリーダーシップは、リーダーが相手に奉仕することで人を導きます。指示や命令ではなく、信頼関係を重視し、メンバーの声に耳を傾けながら目標やビジョンを達成していきます。

    オーセンティックリーダーシップ

    近年の社会環境に合わせて新たに提唱されたのがオーセンティックリーダーシップです。オーセンティックリーダーシップでは、リーダーは自らの価値観や倫理観によって人を導いていきます。リーダーが自らの人生の使命や目的と向き合いながら情熱的に周囲を導いていくことが特徴です。

    アダプティブリーダーシップ

    適応型リーダーシップとも呼ばれるアダプティブリーダーシップは、答えのない課題に対して問題解決へと導いていくリーダーシップです。リーダーが自らが置かれた状況を客観的に理解し、多様なメンバーの知識やスキルを活用しながらリードしていきます。状況を冷静に判断して、時にはその環境に相応しい人を自分の代わりのリーダーに選出します。

    さらにリーダーシップの種類について詳しく知りたい方は「 リーダーシップの種類や理論を解説。リーダーに求められるスキルとは」をご確認ください。

    まとめ

    リーダーシップの知識

    今回はリーダシップの概念や理論についてマネジメントとの違いに触れながらご紹介してきました。大企業の現場ではつい、リーダーシップよりもマネジメントを重んじてしまうこが多いのではないでしょうか。リーダーシップとマネジメントの違いやリーダーシップの理論を学ぶことで、どのような場面でどうリーダシップを発揮すればよいのかがわかります。リーダーシップは目標達成に大きな効果を発揮します。現場で少しでも実践しながらリーダシップを学んでいきましょう。

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    HR大学 編集部

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