#人材育成
2023/09/01

アメとムチではもう古い、モチベーションをマネージメントする方法

目次

    ビジネスや企業の人事の管理においてモチベーションマネジメントは大切です。単に激励をするのではなく、仕事の成果を高めるノウハウや知識を共有しあうことが重要です。

    今回は、モチベーションとは何か、事例とともに本当の意味についてまとめました。

    モチベーションとはやる気を高めること

    モチベーションの基礎知識

    モチベーションという言葉にはどんな意味があるのでしょうか。日本人の多くは、モチベーションが上がる、もしくは下がるという言葉を日常的に使用します。日本ではモチベーションのことをやる気という意味が使われます。また、モチベーションの類語として、『意気込み』や『士気』といった言葉があるのです。

    たとえば、ダイエットを始めたものの、1週間で500gしか減らなかったのでモチベーションが下がったという使われかたをします。つまり、モチベーションはやる気や意気込みなどと直結しています。

    しかし、本来のモチベーションには別の意味も含まれています。モチベーションは、英語の『motivation』から来た言葉です。motivationには、『motive』と『ation』が合体した言葉で、motiveには『動機』や『動かす』という意味があります。

    外国人がモチベーションという言葉を使用するときには、動機付けをしてやる気を起こさせるという意味があるのです。

    モチベーションを上げるための二つの方法

    モチベーションを上げる方法

    単に叱咤激励をしたりするという上げ方ではモチベーションを維持できません。創造性を失わせたり、短絡的思考を生み出したりするので、かえってモチベーションが下がる可能性があります。

    ではどのようにすればモチベーションを上げられるのでしょうか。仕事でモチベーションをアップさせたり維持させたりするには、以下の方法を実践しましょう。

    • 明確な目標を設定する

    やる気を出す方法の一つは、目的や目標をはっきりさせることです。明確な目標があれば、何のために努力をしているのか、具体的に何をすべきかがわかります。

    モチベーションを維持するのが難しいときも、原点に戻って達成したい仕事の目標を思い返すようにしましょう。

    • モチベーションにつながる言葉を用いる

    社員が無気力な状態に陥る原因として、会社や仕事に対する不安や不満があります。そこで、社員が思っていることを引き出しながら、モチベーションにつながる言葉をかけましょう。具体的には、感謝の心や希望といったポジティブなフレーズを使うことでやる気を高めることができます。

    心理学や脳科学からみるやる気の出し方

    心理学や脳科学のやる気を出す方法

    仕事へのやる気が起きないという人は、どのようにやる気を出していけばよいのでしょうか。やる気の問題は、脳科学や心理学によっても解決できます。社員のやる気を引き出す方法として以下の二つのポイントをおさえておきましょう。

    気分転換を促す

    やる気は、脳の中の『前頭連合野』と呼ばれる部分で生み出しているといわれています。会社では、言語知能などの思考系の脳領域を使用する傾向にあり、前頭連合野の働きを鈍くしてしまうことがあるので注意が必要です。

    前頭連合野の動きを高めるには、感情系の脳領域を活発に動かすことが重要です。スポーツや食事など爽快感のある行動を取ることで、脳をリセットさせることができます。そのため、仕事に集中させるだけではなく、気分転換を促すように心がけましょう。

    目標を低く設定する

    高い目標を設定するのは正しいことに思えてしまいがちですが、心理学においてはやる気を損なう原因の一つとされています。仕事に取り掛かる前から、絶対に達成できないとあきらめてしまうからです。

    そこで、高い目標を設定する代わりに、納得できる目標を置くように心がけましょう。そうすることで、目標が現実的に思えるようになり、やる気を促すことができます。

    モチベーションマネジメントでやる気を上げる

    モチベーションマネジメントの活用

    組織としてモチベーションを上げるには、モチベーションマネジメントが重要です。モチベーションマネジメントとは、社員の一人一人がやる気を持って仕事を促すための管理のことを指しています。

    モチベーションを高めるための方法として、充実した福利厚生や職場環境の改善などがあります。社員の満足度を高めるには効果がありますが、個人としてモチベーションを上げる場合には不十分です。

    そもそもモチベーションは個人によって差があります。加えて、時期や環境の変化によっても変わることがあるでしょう。そのため、効果的なモチベーションマネジメントをするには、管理職と社員のコミュニケーションを活発させることが大切です。

    まずは、社員一人一人に対して関心を持ち、向き合うことから始めましょう。その後、お互いの意見をすり合わせながら、目標への明確なプランを持つことができます。

    モチベーショングラフで可視化するには

    モチベーショングラフで可視化

    モチベーションを高めるためにおすすめなのが、『モチベーショングラフ』です。モチベーショングラフとは、縦軸をモチベーションの高さ、横軸を時系列にして、過去に起きたことをモチベーションの高低で表したグラフです。

    モチベーショングラフを使用することで、どのタイミングでモチベーションが上がったのかを明確にできます。そうすることで、自分自身のやる気の源を把握できます。

    モチベーショングラフの書きかた

    モチベーショングラフを作るときには、はじめに横軸と縦軸を書きます。縦軸はモチベーションで横軸は年齢です。その後、年齢ごとに自分のモチベーションの状態を記載します。

    グラフ化するときには、分岐点に詳細情報を記入しましょう。そうすることで、高いモチベーションを維持するための方法が見えていきます。たとえば、モチベーションの分岐点の多くに、友達や仲間というワードが出てくる場合には、モチベーションが人と関係していることがわかります。

    モチベーションややる気の上がる書籍を紹介

    モチベーションややる気の上がる書籍

    モチベーションを上げるために、モチベーションややる気の上げる書籍を活用することも大切です。モチベーションアップにおすすめの本として以下の二つがあります。

    「モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体新書」

    若い社員と上手に付き合うときに役立つ本です。

    この本では、何もなかった時代に、頑張って働くことで家や車、家族などを手に入れた乾いている世代と生まれた頃には、家や車など、家庭に必要なものがすべてそろっていた乾けない世代に分けて、新しいチームワークのありかたや個人の能力の伸ばしかたなどを紹介しています。

    『やる気の上がる八つのスイッチ』

    この本は、仕事のモチベーションが上がらない人や目標があるのにダラダラと先延ばしにしてしまう人におすすめの本です。

    モチベーションが上がらない理由を八つのタイプにわけて、やる気の出るスイッチのポイントを紹介しています。それぞれのスイッチには、科学的な照明やエピデンスも載せられており説得力があります。

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    HR大学編集部
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