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OKRとは?Googleやメルカリも導入する目標管理手法

OKRとは?Googleやメルカリも導入する目標管理手法

OKRとは?Googleやメルカリも導入する目標管理手法

 

現在、人事評価や研修などにおいて次々と新しい手法が生まれています。人事担当者としては自社に導入可能な新しい手法は常に把握しておきたいところでしょう。そこで今回は、OKR(Objectives and Key Results)について詳しく説明します。人事担当者であればOKRは聞いたことがある言葉かもしれませんが、KPIやMBOとの違いや導入メリット、導入例をご存知でしょうか。Googleやメルカリといった多くの著名企業が採用している目標管理法であるOKR。今注目されている手法のひとつとして、ぜひ押さえておきましょう。

 

OKRとは目標管理手法のこと

「Objectives and Key Results」の略であるOKRとは、高い目標を達成するための目標管理法のことを指します。Objectives は「目標」、Key Resultsは「主要な結果」のことで、それぞれを企業・部門・チーム・個人という階層ごとに設定します。これだけでは従来の目標管理とそれほど変わりがないようにも見えますが、OKRの特徴は、個人と企業の目標をリンクさせていることにあります。さらに特徴となるのは、目標設定・進捗確認・評価という一連の流れを高い頻度で行うことです。このOKRは1970年代にインテル社が採用したことに続いて、GoogleやLinkedInなど多くの企業で導入されています。

OKR導入のメリット

OKRを導入するメリットとして以下が考えられます。

・企業としての目標を社員に明確に伝えられる
・チームや個人間の意思疎通が図れる
・タスクの優先順位が明確になる

先にも述べたように、OKRを通じて個人の目標は企業としての目標とつながることになり、企業が目指すものが社員にもよりわかりやすくなります。これは、会社が向かう方向に沿った行動を社員に促すことにもつながるでしょう。

また、各社員が同じ目標と結果を共有しているため、会社全体の動きが具体的にイメージできるようになります。これは、チームや個人間の意思疎通を容易にし、結果としてコミュニケーションを活性化させます。

加えて、指針となるべき目標が明確になっているため、タスクの優先順位を決めやすくなります。社員にとっては、OKRの導入によってやるべきこと・やらなくていいことが明確になり、注力すべき仕事に集中することができるといえるでしょう。

 OKR_Meeting

OKR導入におけるポイントとKPI・MBOとの違い

導入することでさまざまなメリットのあるOKRですが、効果を生み出すにはObjectives(目標)とKey Results(主要な結果)を正しく設定する必要があります。ObjectivesとKey Resultsを満たす条件は以下のとおりです。

Objectives(目標)

・チームとして実現可能
・期限が明確である
・60~70%の達成が予想されるチャレンジングなもの

Key Results(主要な結果)

・定量的に計測できる
・客観的に評価できる
・困難だが不可能ではないもの

これらの条件を満たすもので、なおかつ以下の3つのポイントを意識して設定するとよいでしょう。

1.目標は高いレベルで設定する
2.OKRの達成率を評価に使用しない
3.KPIとは違う目標管理手法だと理解する

通常、目標は100%達成できるような指標を置くものですがOKRでは60~70%の達成度となるような高いレベルで目標を設定することが望ましいとされています。本来達成できそうなレベルよりもさらに高い100%を目指していくことで、さらなる高みを目指すことになり、成長が生まれるのです。

注意しておきたいのは、OKRの達成率を評価に使用しないことです。もし評価に反映してしまうと、前述した高いレベルの目標設定がされにくくなります。OKRは評価制度とは別であることを意識することが大切です。

これに加えて、KPI(Key Performance Indicator)やMBO(Management By Objectives)と混同しないことも注意しておきたいポイントでしょう。違いについては、以下で詳しく見ていきます。

KPI・MBOとの違い

OKRと特に混同されやすいのが、KPIとMBOです。

まず、KPI(重要業績評価指標)ですが、こちらは最終目標(KGI)達成にいたるまでのプロセスをチェックする中間指標です。KGIを達成することが主眼となるため、KPIは現実的な数値を置きますが、OKRは企業が一丸となって目標を達成するための手法なので、「高い目標設定」をすることに意味があります。KPIは達成することに意味があるので、OKRとは異なり評価にも活用されます。

次に、MBO(目標管理制度)との違いですが、MBOはより「評価制度」としての意味合いが強いものです。MBOは報酬の決定にも使われますが、OKRではこうした目的では使われません。また、定量的な項目のみを測定対象とするOKRと異なり、MBOは定量的・定性的ともに考慮することや、MBOは毎年、あるいは半年に1回とレビューサイクルがOKRよりも長いことも違いとして挙げられます。

OKR_OGP

OKRの導入例:Googleとメルカリ

それでは、実際にOKRを導入している企業の事例を見てみましょう。代表的な企業としては、Googleとメルカリがあります。

Google

毎四半期に全社的なミーティングを開きOKRの公開と評価を行っているGoogle。同社ではOKRの目標をチームで統一するのではなく、個人の信念や価値観に基づいて定めています。OKRには個人の信念や価値観が反映されているため、OKRを問うだけでもその人が大切にしていることがわかります。そのため、定期的に上司と部下が1対1で話をする機会を設け、上司は部下のOKRを把握するようにしています。1対1の対話にはコストがかかりますが、結果として戦略や目標に対して全社員からの理解と納得を得られ、なおかつ各社員の考えや現状も把握することにつながります。同社が公開しているOKRに関する情報でも触れられていますが、企業が大きくなるにつれ、社内でコミュニケーションをとることが難しくなってきます。GoogleはOKRの持つコミュニケーション活性化の効果に着目し、導入を行っている良い例といえるでしょう。

【参考】OKRを設定する|Google Re:work

メルカリ

次に国内の事例に目を向けると、フリマアプリで知られるメルカリがあります。メルカリではOKRとMBOを併用して成果を評価しています。このうち、OKRは3か月に1度データを基に見直し、同じく社員との面談も行っています。さらに、半年に1度各チームのOKRを共有し理解を深めるために合宿も実施しています。全社的なOKRについても、経営陣のみで決めるのではなく社員が参加するこの合宿で議論し、決定しているのです。同社のブログで合宿の様子はレポートされていますが、トップダウンでなく全員で意思決定をしていくことを強調しており、チームとしてのコミュニケーションツールとしてOKRを活用していることがわかります。

【参考】半年に一度のコーポレート合宿にきたよ #メルカリな日々|mercan

まとめ

OKRとは「目標と主要な結果」という意味の言葉で、高い目標を達成するための目標管理手法のことを指すと説明しました。OKRには企業の目標を個人とリンクさせ、コミュニケーションを活性化させるという特徴があります。特に生産性や社員の士気の低下は社内コミュニケーション不足に起因することも多く、そうした企業の改善策としてOKRは効果的です。社内で定着させるためには時間がかかりますが、検討してみる価値はあるといえるでしょう。

 

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