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目標管理システム導入のメリットとは。MBOの概要やシステムの特徴

目標管理システム導入のメリットとは。MBOの概要やシステムの特徴

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目次

    IT技術の進歩により、かつて紙や表計算ソフトで行われていた目標管理は、クラウドを活用したシステムなど、さまざまなツールで行われるようになりました。

    目標管理制度の基礎知識

    目標管理制度(MBO)はマネジメントの父と言われているP.F.ドラッカーが提唱した手法です。

    MBOとは

    『MBO』とはManagement by Objectives and Self controlの略で、目標管理制度のこと。組織や個人に対して目標を設定し、その達成度合いを測って評価するシステムです。

    景気の悪化に伴い、終身雇用や年功序列といった過去の人事制度では立ち行かなくなり、成果主義が取り入れられるようになったため、企業がこぞってMBOを導入するようになりました。

    ただし、MBOイコール成果主義ではありません。目標に対して定量・定性的な指標を持って成果を計測し、評価をするための手法がMBOです。

    MBOのメリット

    従業員が自分で最適な目標を設定・管理するのがMBO。自分で決めた目標ですから、仕事に対して自ら考え、動くようになります。目標達成のためにはさまざまな工夫が必要となるため、スキルアップや自己管理能力の向上も期待できます。

    自主性を持って目標達成に邁進することで、モチベーションアップにもつながります。MBOで設定した目標は組織の成果に直結したものですから、目標を達成することで自己肯定感が得られるのもメリットの一つでしょう。

    あまりに達成しやすい目標設定は逆効果になる可能性が高いので、目標設定の際には評価者である上司がしっかりチェックしましょう。

    MBOについては、目標管理の必要性と目標管理制度の導入。概要や運用方法を解説も参考にしていただけると幸いです。

    目標管理のプロセスとシステム化

    目標管理は、ただ行えば良いというものではありません。効果的に行うためにはプロセスが重要です。

    目標管理のプロセス

    まずは目標を設定することから始めましょう。目標設定のためには二つの目標が必要です。

    ・組織の戦略に基づいた目標

    ・それを達成するために個人が行う目標

    目標を決める際には、簡単すぎてもいけませんし、難しすぎてもいけません。自身が成長でき、組織にも貢献できるような、ちょうどいい難易度で設定しましょう。

    目標設定ができたら達成に向けての計画を立て、計画に沿って実行に移します。上司は定期的に進捗を確認し、設定した目標や計画と現状の乖離が大きいようであれば、計画の見直しを指示するなどのフィードバックを行うことも重要です。

    従業員は期末時点で目標の達成度合いを自己評価し、上司は事前に決められた評価基準に沿った評価をします。

    目標管理システム導入のメリット

    評価情報を一元的に管理することができるのが、目標管理システムを導入する大きなメリット。効率よく評価を行うことができます。紙ではデータの整理が大変ですし、表計算ソフトは人数が増えれば増えるほど、上書き保存でデータが消えるなどのトラブルも起きやすくなります。

    煩雑な評価管理をする必要がなくなれば、人事業務のさらなる作業効率化を図ることができます。

    システムで管理すれば、蓄積された過去の目標や評価データの引き継ぎも簡単に。評価者が変わっても、これまでの評価を共有することができます。引き継ぎにかかる時間も削減できますし、評価者によって評価がブレる可能性も抑えられます。

    カスタマイズが可能な目標管理システムなら、部署や役職によって評価シートを変えたり、他のシステムと連携することもできます。

    目標管理システムを使ってみよう

    技術の進歩によりさまざまな目標管理ツールが登場しています。

    人事評価や目標管理が簡単に

    目標管理システムを導入することで、データが整理されるだけではなく、目標達成における課題の洗い出しや柔軟なフィードバックが可能となります。

    目標達成までのロードマップの可視化、記録の検索やシェアも簡単にできるため、従業員の目標意識を高めることにもつながります。

    目標管理システムの特徴

    目標や評価のデータを一元管理できるので、過去のデータを簡単に検索できるのがシステム管理の嬉しいところ。評価者が変わっても簡単に引き継ぎを行うことができます。

    MBOやOKRなど、よく使われる目標評価制度にも対応しているので、制度の導入も簡単です。あらかじめ用意されている目標シートや評価シートのフォーマットを活用すれば、すぐ導入できるのも大きなポイントです。独自のフォーマットを追加することも可能で、すでに運用中の制度をそのままシステム化することもできます。

    スマートフォン対応しているシステムなら、外出先でも目標シートや評価シートの確認ができます。

    導入効果

    インターネット広告を手がける企業では、メンバー同士の目標が可視化されることにより、目標に対する従業員の意識が大きく向上したそうです。さらに、人事部門の作業が大幅に軽減され、浮いた時間をよりクリエイティブな作業に充てることができるようになったという事例があります。

    メディア運営を手がける企業では、組織の目標から個人の目標にブレイクダウンすることで目標が可視化され、各従業員が組織や上司から何を求められているのかが明確になったという変化が見られたとか。目標が明確になることで、それぞれが何に注力すべきかが浮き彫りになり、効率よく業務をこなせるようになったそうです。

    目標管理をシステムで簡単に効率化

    目標管理は従業員の成長やモチベーションに欠かせないものです。目標管理をシステム化することで、目標意識の向上やデータの共有などさまざまな恩恵を受けることができます。

    目標管理制度の刷新や導入にあたって、どこから手を付けて良いか悩んでいるのであれば、目標管理システムを導入するのも一つの方法です。

    無料でシステムを使うことができるトライアル期間を設けているベンダーも多いので、まずは試してみることがオススメです。

    HR大学 編集部

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