離職防止研修のメリットや研修内容を解説|成功させるコツや事例も紹介
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- 離職防止研修とは
- 離職防止研修を行うメリット
- 採用・教育コストを削減できる
- 従業員のエンゲージメントが向上する
- 生産性が向上する
- 離職防止に効果的な研修テーマ
- セルフケア研修
- リテンションマネジメント研修
- チームビルディングスキル研修
- 【階層別】離職防止研修のポイント
- 新入社員向けの研修
- 中堅社員向けの研修
- 管理職向けの研修
- 離職防止研修を成功させるコツ
- 離職防止研修の成功事例
- 株式会社アイネット
- カネテツデリカフーズ株式会社
- 株式会社日本レーザー
- 離職防止につながる研修以外の施策
- まとめ
自社の離職率が高く、いくら採用しても社員が辞めてしまい人材不足に頭を抱えていませんか?人材の流出は事業運営の停滞要因であり、早急に対処すべき事案です。
離職防止研修は、従業員の離職率を下げる施策のひとつです。
本記事では、離職防止研修の内容や実施するメリットを解説します。研修を成功させるコツや成功事例もお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
離職防止研修とは
離職防止研修は、従業員が健全に働ける環境をつくり、定着率の向上を図るための研修プログラムです。従業員一人ひとりにキャリア形成やスキル開発の機会を提供し、モチベーション向上を図ります。
離職防止研修では、主として以下の内容が取り上げられます。
コミュニケーション
ビジネスマナー
ストレスマネジメント
ハラスメント防止
チームビルディング
人材育成
離職防止研修の形式に決まりはなく、座学やグループワーク、ディスカッションなど、さまざまなスタイルでの実施が可能です。
離職防止研修を行うメリット
離職防止研修を実施し、その効果を発揮できれば多くのメリットが得られます。以下では、離職防止研修を行うメリットをお伝えします。
採用・教育コストを削減できる
従業員のエンゲージメントが向上する
生産性が向上する
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採用・教育コストを削減できる
従業員の採用と教育には、多大なコストがかかります。求人広告費や人件費などを考慮すると、従業員一人あたり数十万円以上は必要といわれています。離職者が多ければ、そのぶん人員を補填しなければならず、コストは増すばかりです。
離職防止研修により従業員の離職率が下がれば、それだけ採用・教育コストを削減できます。
従業員のエンゲージメントが向上する
離職防止研修には、従業員のエンゲージメントを高める効果があります。エンゲージメントとは、従業員が抱く会社への愛着や貢献意欲のことです。
従業員のエンゲージメントが高まれば、離職率が下がるだけでなく、仕事や成長への意欲が強まります。結果的に、売上や利益の拡大、会社の競争力の強化につながります。
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生産性が向上する
離職率が低い職場では、従業員の入れ替わりが少ないぶん、業務の習熟度が上がりやすく、業務効率の向上が見込めます。
また、採用や教育に費やしていた人的リソースに余裕が生まれれば、コア業務への注力も可能です。
離職防止に効果的な研修テーマ
実際に離職防止研修を開催する際に、具体的に何をしてよいか迷われる方もいるでしょう。
ここでは、離職防止に効果的な3つの研修テーマを解説します。
セルフケア研修
リテンションマネジメント研修
チームビルディング研修
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セルフケア研修
セルフケア研修とは、心身の健康を管理し、ストレスに対処するための知識とスキルを学ぶプログラムです。社歴や役職にかかわらず、すべての従業員に有効です。
セルフケア研修では、次のようなカリキュラムが行われます。
生活習慣の見直し
ストレスチェックのやり方
呼吸法のレクチャー
マインドフルネス
セルフケア研修を通して、従業員自身で心身を健康的に保てるようになり、長く働ける職場づくりを目指します。
リテンションマネジメント研修
リテンションマネジメントは、人事担当者や管理職、経営層を対象としたテーマです。離職防止を目的とし、部下とのコミュニケーションの取り方や、マネジメント手法を学びます。
1on1ミーティングやメンター制度を採用している企業は多いものの、部下とどう接すればよいか悩んでいる方は少なくありません。そういった方を対象に、ロールプレイングなど、実践的なカリキュラムを用いるケースもあります。
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チームビルディングスキル研修
チームビルディング研修は、チームの関係性を強め、目標達成のための土台をつくる研修です。従業員同士の相互理解を深め、信頼関係の構築を目指します。
チームビルディング研修の主な対象者は、将来リーダーになり得る人材です。また、全従業員参加型として、グループワークによりコミュニケーションの促進を図る方法もあります。
研修の形式は座学やワークショップなど、さまざまです。スポーツ大会や合宿の開催も、チームビルディング研修の一環に含まれます。
【階層別】離職防止研修のポイント
従業員のポジションや社歴によって、抱えている課題は異なります。離職防止研修の効果を実現するためには、従業員の階層に応じた研修内容を検討しなければなりません。
以下3つの階層別に、どういった研修が効果的なのか、その傾向を説明します。
新入社員向けの研修
中堅社員向けの研修
管理職向けの研修
新入社員向けの研修
新入社員は、職場に対する理想と現実にギャップを感じている可能性があります。ギャップを放置すれば、仕事への意欲を失い、早期退職してしまうかもしれません。
こうしたギャップやミスマッチへの対処法として、ゲームやディスカッションを用いた研修が有効です。新入社員同士でのコミュニケーションを活発にし、つらいときに励まし合える人間関係の構築を促します。
入社前とのギャップにより意欲を失ったとしても、支え合える同期社員がいるからこそ退職を踏みとどまれるケースは珍しくありません。
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中堅社員向けの研修
チームの中核となる中堅社員には、スキルアップを目的とした研修がおすすめです。プレゼンやコミュニケーション、チームビルディングの学習を主とし、将来のキャリア形成を支えます。
また、リーダーとしてチームを任されたが、成果をあげられないと悩んでいる中堅社員もいるでしょう。そうした不安を和らげるために、セルフケア研修を実施するのも一案です。
管理職向けの研修
多くの従業員と関わる管理職には、コミュニケーションやチームマネジメントを学ぶ研修が必要です。管理職が部下との付き合い方を学ぶことで、会社全体の離職率の低下が期待できます。
また、会社に長年勤めてきた管理職だからこそ、経営方針や業務内容に不満を抱いている場合もあります。研修とあわせて、経営理念や今後の方針を共有する時間を設けてもよいでしょう。
離職防止研修を成功させるコツ
離職防止研修を成功させるための、3つのポイントを紹介します。
階層別にカリキュラムを組む
4:2:4の法則を心がける
定期的に実施する
前述した通り、従業員の階層によって適したカリキュラムは異なります。階層ごとに課題を明確にし、どのような研修を行うか検討します。
加えて、離職防止研修を実施する際は、「4:2:4の法則」を意識することが大切です。これは「研修前40%・研修中20%・研修後40%」の配分で注力すると、研修の効果が高まるという法則です。
研修の目的や意義を事前に伝え、終了後は内容の振り返りや実践、フォローアップに注力することで学習効果がアップします。
また、離職防止研修は継続的に実施していくことが重要です。数ヶ月に1回程度を目安に、定期的な開催を目指しましょう。
離職防止研修の成功事例
ここでは、離職防止研修により成果をあげた企業の事例を3つ紹介します。
株式会社アイネット
カネテツデリカフーズ株式会社
株式会社日本レーザー
株式会社アイネット
株式会社アイネットの取り組みは、厚生労働省「若者が定着する職場作り取組事例集」で紹介されています。
同社は、新入社員研修の期間を2ヶ月から6ヶ月に延長し、新入社員同士の一体感の醸成や配属ミスマッチの防止に注力しました。その後も社内イベントやフォローアップ研修で定期的に集まる機会を設け、従業員の一体感を強めています。
さらに、若手から中堅社員を対象とした集合研修や各種外部セミナーを実施するほか、eラーニング受講料や資格取得支援奨励金、技能手当を支給し、従業員のキャリアアップをサポートしています。
施策の実施により、若手社員の定着率が向上しました。40〜50人程度の採用に対して、入社3年以内の離職者は3〜4人程度とのことです。
カネテツデリカフーズ株式会社
こちらも、厚生労働省「若者が定着する職場作り取組事例集」に取り上げられた事例です。
カネテツデリカフーズ株式会社は、新入社員を指導する若手社員からの報告書に基づき、フォローアップ研修の内容を毎年変更(コミュニケーション能力に課題がみられる場合は、コミュニケーション研修を強化するなど)しています。
新入社員は指導員とともに話し合い、毎月目標を設定し、月末に指導員と所属長がフィードバックを行うことを半年間繰り返していきます。新入社員と若手社員のつながりの強化とあわせて、従業員の定着に効果的な研修を行うことができ、入社3年以内の離職率が50%から10%へと減少しました。
株式会社日本レーザー
株式会社日本レーザーは、厚生労働省「キャリア支援企業表彰2015」に選定された企業です。
基本的な人生への姿勢を活性化する「自己革新研修」と、プレゼンテーションやキュレーションといった実践的な技量を身につけるトレーニングの2種類の研修を中堅社員に受講させています。
また、幹部社員から経営者へのキャリアアップのために、年間100万〜200万円の経営者大学へ派遣するなど、従業員のキャリアアップ研修に力を入れています。
同社では、10年あまり退職者はほとんどいないとのことです。
離職防止につながる研修以外の施策
離職防止研修の効果を高めるには、以下のような施策をあわせて実施するとよいでしょう。
退職理由のヒアリング
労働条件の見直し
評価制度の見直し
表彰制度の導入
ツールの導入
離職率の高さには、残業の常態化や待遇への不満など、なんらかの原因があるはずです。まずは退職者にヒアリングし、離職の原因を突き止めることが重要です。
また、従業員のストレス度合いやエンゲージメントを測定するツールを導入すれば、離職につながるサインをキャッチしやすくなります。
こういった対策を離職防止研修と並行して実施することが、定着率の向上につながります。
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まとめ
離職防止研修は、従業員のキャリア形成やスキル開発を助け、定着率の向上を図る施策です。セルフケア研修やチームビルディング研修など、さまざまなテーマが用いられます。
また、従業員の階層ごとに実施すべき内容が異なります。新入社員なら人間関係の形成を後押しするようなプログラム、中堅社員や管理職なら部下とのコミュニケーションを学ぶプログラムを実施するとよいでしょう。
自社の離職率が下がれば、採用や教育に充てていたコストが削減され、生産性の向上も望めます。
自社でなぜ離職率が課題になっているかを分析したうえで、離職防止研修をはじめとした取り組みで人材の定着を図りましょう。







