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ミッション、ビジョン、バリューの作り方とは?具体的な事例も紹介

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ミッション、ビジョン、バリューの作り方とは?具体的な事例も紹介

目次

    本記事の内容は作成日または更新日現在のものです。本記事の作成日または更新日以後に、本記事で紹介している商品・サービス・企業・法令の内容が変更されている場合がございます。

    ミッション、ビジョン、バリューとは?

    ミッション、ビジョン、バリューとは

    企業には共通の価値観が存在しています。共通の価値観を現すものとして、企業理念やコーポレートスローガンなどがあります。こうした共通の価値観を現すフレームワークの一つがミッション、ビジョン、バリューです。

    MVVモデル

    ミッション(Mission)、ビジョン(Vision)、バリュー(Value)は、その頭文字をとって通称MVVモデルと言われます。MVVモデルは企業の共通の価値観を表す手法の一つです。MVVモデルでは、

    • ミッション 恒久的に変わらない企業の存在意義
    • ビジョン 中長期的に達成したい目標
    • バリュー 達成の手段

    と定義しています。

    このモデルの利点は、共通の価値観をより具体的な階層構造に表現できるとともに、ビジョンとバリューを環境変化に応じて見直すことができることです。

    MVVモデルのミッション、ビジョン、バリューについてそれぞれ詳しく見てみましょう。

    ミッション

    MVVモデルのうち、ミッションは企業の存在意義そのものと定義されます。

    なぜその企業が存在し続けるのか、その理由を端的に表現した1〜2文程度の短い言葉で構成されます。

    ミッションは通常、恒久的なものとされ、よほどのことがない限りは変更されません。企業の価値観の根幹をなすものです。

    ビジョン

    ビジョンは中長期的に達成する目標と定義されています。数値目標だけではなく、企業が到達したい将来の姿をビジョンとして描くことも多いでしょう。

    多くの場合、ビジョンは短くて3年程度、少し長いと10年以内に達成する目標を表しています。

    ビジョンはミッションと異なり、見直しや変更が可能です。目標としていた年数が経過した場合や、環境変化により新たな方向性を示す必要性がある場合に見直されることもあるでしょう。

    近年では新型コロナウィルスの影響による急激な社会環境変化をきっかけに、ビジョンを見直した企業も多いのではないでしょうか。

    バリュー

    バリューはミッション、ビジョンを実現するための手法をまとめたものです。多くの場合、いくつかの文言で形成されています。

    バリューは企業によっては、従業員が実践する行動指針としても機能しています。

    MVVモデルでは、バリューはミッション、ビジョンが変われば、見直されるものです。しかし、実際の組織運営では、バリューが従業員の行動指針として定着している場合、ミッション、ビジョンが変わってもバリューだけが変わらないという例もあります。

    MVVモデルは非常に便利でわかりやすいフレームワークですが、実際の企業運営では、現場のニーズに応じた柔軟な対応も求められます。

    ミッション、ビジョン、バリューの作り方

    ミッション、ビジョン、バリューの作り方

    ではミッション、ビジョン、バリューを実際に作るには、どのような手順で作成すればよいのでしょうか。

    ミッションを検討する

    MVVモデルでは、まずミッションから検討します。

    ミッションは企業の存在意義そのものを表す言葉です。そのため、自社は何のために存在するのか、社会に対してどのような価値を提供していきたいのかを深く検討します。

    多くの場合、まず社長が自らの思いを言葉にしたうえで、経営陣へ共有します。そして経営陣が会社の存在意義の検討を行い、最終的に社長とともにミッションを決定します。

    従業員の意見を大切にする企業や、小規模な企業では、経営陣がミッションの骨子をまとめたあと、従業員に対してアンケートやワークショップを行い、ミッションに対する意見を出し合う方法もよいでしょう。

    ミッションは企業の存在意義を端的に表す言葉なので、最終的にはシンプルでわかりやすい文言となるよう心がけましょう。

    ビジョンを検討する

    ミッションを検討したら、次はビジョンです。ビジョンはこの数年でミッションを達成するための目標です。

    例えばミッションが「おいしい食事で世界を平和にする」というものであれば、ビジョンは「農業DXで日本の食文化を変える」といったものになるでしょう。

    またビジョンは数値目標を検討してもOKです。先ほどと同じ例であれば、「日本の食料自給率をXX%にする」といった文言になります。

    ビジョンは自社が持つ競争力や短期的に目指したい方向性を考慮しながらまとめていきます。また、なるべくわかりやすく短い言葉のほうが社内の一体感を生み出せるでしょう。

    可能であれば、ビジョンが従業員の共通の「合言葉」となるようなものをつくりましょう。

    バリューを検討する

    バリューはミッション、ビジョンを実現するための提供価値や行動指針を示した言葉です。

    ビジョンは経営よりも、より現場の考え方に近くなります。例えば先ほどの例で「おいしい食事で世界を平和にする」というミッション、「農業DXで日本の食文化を変える」というビジョンであれば、これらを達成する手段や手法、提供方法をバリューとして検討します。

    バリューはしばしば組織として大切にしたい文化や行動として表現されます。スピーディーな対応を大切にしたいのであれば「スピード感」、先ほどの例であれば「農家を大切にする」や「地域とのつながりをつくる」といったバリューが考えられるのです。

    バリューを作る際はミッション、ビジョンをもとに、現場の従業員を集めて、どうすればミッション、ビジョンを達成できるのか、というテーマでディスカッションを行います。

    ディスカッションで集めたキーワードを最終的にいくつかのバリューとして整理しましょう。バリューは多くても5個程度、なるべく人が覚えられるまでの数にまとめるとよいでしょう。

    ミッション、ビジョン、バリューはなぜ必要か?

    ミッション、ビジョン、バリューはなぜ必要か

    ミッション、ビジョン、バリューをつくること自体は売上には直結しません。しかし、持続的に成長している企業ほどミッション、ビジョン、バリューを大切にしています。それはなぜなのでしょうか。

    会社の存在目的を共通言語化するため

    ミッション、ビジョン、バリューは会社の存在意義や目的、目標を整理した言葉です。言葉として会社の存在目的を表すことで、経営陣と従業員が一体となって会社を運営できます。

    会社の方向性を示すため

    会社がどこに向かっているのかがわからなければ、従業員は不安に感じ、離職する可能性が高くなります。

    会社が目指す方向性が明確であれば、具体的な指示が少なくても、従業員はその方向性に向かっていけるのです。

    会社の一体感をつくるため

    ミッション、ビジョン、バリューがあることで従業員の会社への所属意欲を高め、一致団結して会社を運営することができるようになります。

    一体感がなければ従業員が別々の方向を向き、別々の行動をとる可能性が高くなるでしょう。

    ミッション、ビジョン、バリューの事例

    ミッション、ビジョン、バリューの事例

    最後に代表的なミッション、ビジョン、バリューの事例をご紹介します。

    事例1:ソフトバンクグループ株式会社

    有名でわかりやすい事例としてソフトバンクグループが挙げられます。

    ソフトバンクはミッションとして「情報革命で人々を幸せに」という理念を掲げています。

    情報革命を起こす会社であることを端的に示すとともに、人々を幸せにするという方向性も示した、とてもわかりやすいミッションです。

    ビジョンは「『世界に最も必要とされる会社』を目指して」です。世界ナンバーワンかつオンリーワンの存在を目指していく姿勢がはっきりと示されています。

    バリューは「No.1」「挑戦」「逆算」「スピード」「執念」の5つです。ソフトバンクの企業文化が垣間見える、とてもわかりやすい文言になっています。

    事例2:ヤフー株式会社

    ヤフーはミッション、ビジョン、バリューに基づいた経営を行う日本を代表する会社です。

    また、これまでもユニークなミッション、ビジョン、バリューを掲げてきたことも特筆すべき点です。

    現在のミッションは「UPDATE JAPAN 情報技術のチカラで、日本をもっと便利に。」です。UPDATEという英語表記が入っている点が日本のIT業界をリードしてきたヤフーのカルチャーを感じさせます。

    ビジョンには「世界で一番、便利な国へ。」を掲げています。日本を代表する企業としての意気込みが感じられるとともに、日本への熱い想いが感じられますね。

    ちなみに以前、ヤフーでは「バリュー経営」を導入していました。バリューとして「爆速」を掲げ、スピーディーな経営を実践していました。

    このように、ミッション、ビジョン、バリューは堅苦しい言葉だけではなく、その企業のカルチャーを表す、オリジナリティの高い言葉がよいでしょう。

    事例3:サントリーホールディングス株式会社

    サントリーグループはMVVモデルをもとに、独自の理念体系がまとめられている事例です。

    サントリーグループMVVモデル

    (出所):サントリーHPより

    まず「水と生きる」というサントリーグループの約束があり、次にミッションとして「人と自然が響きあう」が示されています。

    そして志と価値観が続いています。

    自然との共生が企業の存在目的であることがよくわかるとともに、志や価値観といった内面的な文化を大切にしている企業であることがわかります。

    このように、ミッション、ビジョン、バリューは単に従業員に向けて示すだけではなく、対外的にも自社がどのような会社であるかを示すのにも有効な手段と言えるでしょう。

    【まとめ】ミッション、ビジョン、バリューは企業運営の基本

    ミッション、ビジョン、バリューは企業の根幹をなす非常に重要な概念です。たしかにこれらがなくても事業運営は可能です。しかし事業を大きくしていくためには組織や従業員が不可欠であり、大規模な組織を束ねていくためにはミッション、ビジョン、バリューが必ず必要です。

    もしあなたの会社に明確なミッション、ビジョン、バリューがなければ、この機会に作成してみてはどうでしょうか。

    「ミッション、ビジョン、バリューを浸透させたいがやり方がわからない」

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    HR大学 編集部

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