管理職に必要な資格まとめ!必要な資格から逆算したおすすめの資格
- 管理職が資格を取る意義とは
- 資格を取るメリットデメリット
- 管理職が資格取得により得られる手当
- 資格をとる手順
- 資格取得前の準備、調べるべきこと
- 資格取得までのプランニング
- 資格取得に役立つツールや機関
- 管理職におすすめの資格
- そもそも管理職に必要なスキルとは
- 管理職に必要な資格一覧
- 管理職にオススメしない資格一覧
- 業種・部署別にオススメの資格
- 資格を取得した後の活かし方
- 取得後会社への報告方法
- 資格保持による成功事例
- 【まとめ】人材管理・タレントマネジメント・スキル管理をカンタン・シンプルに
管理職の資格取得には、人材としての市場価値の向上や、自身のこれまでのキャリアの棚卸しといった効果が期待できます。この記事では資格を取る手順や、管理職にオススメの資格、取得した後の活かし方などをお伝えします。
管理職が資格を取る意義とは
管理職は、社内でも一定以上の職位を得ていることから、専門的なビジネススキルとマネジメントスキルを有しています。そのまま社内でキャリアを継続することも、社外で新たなチャレンジをすることも出来ることから、キャリアプランに広い選択肢があるといえるでしょう。
そのような中で、資格取得を検討する管理職が増えています。
まずは管理職が資格を取る意義について説明します。
資格を取るメリットデメリット
資格を取るメリットデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
【メリット】
資格知識を有することで、自身の市場価値を高めることが出来る
専門知識や最新の情報を学ぶことで、キャリアや知識の幅を広げることが出来ます。
資格を取ることが転職に有利とは一概には言えませんが、学ぶことは自身の市場価値を高めることに繋がります。
これまで得た経験や知識に、資格という形を与えることが出来る
資格を取得することで、これまで経験の中で身に着けてきた知識、理解してきた事に形を与えることが出来ます。
例えば、なんとなく財務諸表の読み方が分かる、ざっくりとだが会社が守らなくてはいけない法律は理解している、という方は、簿記や税理士、中小企業診断士の資格を取ることで、その知識にはっきりとした形を与えることが出来ます。また、英語力が求められる機会も増えているので、TOEICなど英語の資格取得を目指すのも良いでしょう。
勉強を通して曖昧だった知識も補完されるため、それらの分野に対してさらに理解を深めることも可能です。
【デメリット】
時間とモチベーションを消費する
資格を取得するためには、時間とモチベーションを消費して知識のインプットを行う必要があります。
インプットが習慣化している人にとっては問題のないことですが、そうでない人にとっては、まずインプットのための環境を整えることが必要不可欠となります。
まずは自身の環境を見直し、資格取得を目指せる状況かどうかを確認しましょう。
無理をして身体を壊す、疲労を蓄積する、または本業に悪影響を及ぼすといったことが起きては、本末転倒となってしまいます。
管理職が資格取得により得られる手当
管理職が資格を取ると、会社から金銭的なメリットも享受できる場合があります。
企業によっては以下のような形で手当が支払われるケースがあります。
資格所有型
特定の資格を有している場合に、月の給与で手当として合算し支払うケースです。
国家資格など、会社運営に有用であると判断できる資格に対して支払われることが多いようです。
合格報酬型
社内で特定の資格取得を奨励する際に、合格報奨金として一定の金額を支払うケースです。
英語力やITスキルなど社内のスキルなど、会社のスキルを底上げしたい企業がこうした手当を支払うことが多いようです。
資格をとる手順
では資格を取りたいと思った時にはどのようなことを考えればいいでしょうか。
資格取得前の準備、調べるべきこと
資格取得前の準備、調べるべきことは以下のようなことが挙げられます。
どのような資格を取得するのか
資格には様々なものがあり、同じような分野の資格でも、認定団体の違いにより異なる資格が存在することがあります。そういった背景と、自分のキャリアプランを併せ、どのような資格を取るのかを決定することをオススメします。
また資格によって勉強の期間が長期にわたる可能性もあります。その資格の取得に、大体どれくらいの時間が必要なのかかも調べておきましょう。
資格を取得してどうしたいのか
単純に知識のインプットを目的とするだけでは、モチベーションの維持が難しくなる可能性があります。
資格を取得してキャリアアップがしたいのか、それとも副業に活かしたいのかなど、資格の用途を明確に意識し、自分のやる気や資格勉強に向かう環境を整えましょう。
資格取得に充てる時間、モチベーションはあるか
資格取得のための勉強には、数か月単位の時間を要する場合があります。その途中で仕事の繁忙期を迎えたり、プロジェクトの佳境が訪れたりすることがあれば、勉強時間やモチベーションを維持することが難しくなります。
自分の環境を見直し、せっかく学んだ時間を無駄にしないようにしましょう。
家族や同僚・上司に目標を打ち明けるなど、周囲の協力を得ることも効果的です。
資格取得までのプランニング
事前の準備や調査が終わったら、具体的なプランニングに移りましょう。
その際、受験する試験の具体的な日付から逆算してスケジュールを立てることをオススメします。
締め切り効果で勉強にメリハリを付けることが可能ですし、ダラダラと勉強が長期化することも防ぐことが出来ます。
学生時代とは異なり、ビジネスパーソンは勉強に充てられる時間が限られています。管理職となれば猶更でしょう。始業前や、通勤時間を勉強に充てるなどスキマ時間を活用し、勉強時間を確保するようにしましょう。
資格取得に役立つツールや機関
資格取得のためには、ツールや外部機関を有効に活用するのも良いでしょう。
ここでは資格取得に役立つツールや機関を紹介します。
学習総合サイトStudy plus(スタディプラス)
学習時間や学習内容を記録することが出来るアプリです。
学習範囲をグラフ化出来るなど、勉強内容を可視化することが出来ます。
また、学習の結果を他のユーザーと共有することが出来るので、モチベーション維持にも効果的です。
英会話のスタディサプリ
英会話やTOEIC対策のための学習支援アプリです。
スマホだけで勉強が出来るので、通勤などのスキマ時間などを有効活用することが可能です。
資格の学校TAC
合格難易度が高い資格を取得する際には、資格取得講座などを受講することもおすすめです。
その分費用は掛かりますが、合格実績のあるカリキュラムで学ぶことが出来ます。
管理職におすすめの資格
次は管理職向けの具体的な資格を紹介します
そもそも管理職に必要なスキルとは
管理職の方に必要なスキルは、以下のようなものが考えられます。
自身のキャリアに関係する、専門スキル
税理士、社労士、個人情報保護士、または応用・高度情報技術者など、自身の専門領域に関連する資格です。自身のキャリアアップと共に、会社に対しても自身の有用性を示すことが可能です。
また、部下の指導にも、具体性と確かな説得力を持って臨むことが出来ます。
部下のマネジメントや組織管理に有効なスキル
中小企業診断士やビジネスマネジャー検定、メンタルヘルス・マネジメント検定などが挙げられます。
資格を取得することで自身のマネジメント能力を高める、または管理職としての資質を示すことが出来ます。
将来的に経営者を目指したいという方は、自身の専門分野だけでなく、事業経営に関連する知識も習得することも必要です。
管理職に求められる能力をさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。
関連記事:「管理職に求められる能力とは?管理職のあるべき姿から逆算した必須スキル」をご覧ください。
管理職に必要な資格一覧
ではここで、管理職に必要な資格をいくつか紹介します。
簿記検定(日商簿記)2級
簿記検定を学ぶことで、会社のお金の流れや、事業の収益を把握することが出来ます。
中小企業診断士
会社運営、会計、財務、人事といった、会社経営に必要な知識を習得することが出来ます。
MBA(経営学修士)
MBAは資格試験ではなく学位です。取得するには大学院に通う必要があります。
組織行動・リーダーシップ、人材管理、マーケティング、経営戦略、アカウンティング、ファイナンスなどを学ぶことが出来るので、将来経営者を目指す方にオススメです。
TOEIC
ビジネスに必要な英語スキルを測る検定です。
こちらも資格ではなく、スコアを取得する形式になります。
グローバル化を目指す企業では、入社や昇格のための必須条件になっている場合があります。
メンタルヘルス・マネジメント検定
昨今のメンタル不調者増加に伴い、需要が拡大しています。
経営層や人事担当者向けの「Ⅰ種(マスターコース)」、管理職に向けた「Ⅱ種(ラインケアコース)」、社員が自らのケアを学ぶ「Ⅲ種(セルフケアコース)」に分かれています。管理職の方には「Ⅰ種」または「Ⅱ種」の取得をオススメします。
管理職にオススメしない資格一覧
逆に管理職にオススメしない資格には以下のようなものが挙げられます。
ITパスポート
国家資格ではありますが、IT業界で働く管理職が取得するには簡単すぎるという意見があるようです。IT系の資格にはITパスポートよりも専門性の高い上位資格が多々ありますので、そちらを取得することをオススメします。
キャリアコンサルタント
国家資格ではありますが、キャリアコンサルタントの資格を有していなくてもキャリア相談に乗ることは可能です。転職エージェントや、人材系の仕事を目指す人以外は取得するメリットは少ないように感じます。
もちろん、これらの資格については、知識として習得したいということであれば意味のあるものになります。
業種・部署別にオススメの資格
業種や所属する部署という視点でも、資格をオススメすることが出来ます。
【ライン部門】
販売士検定
販売者のスキルを検定する資格で、1級~3級に分かれています。
内容は小売業の店舗運営やマーケティング、経営管理などで、販売に関することだけではなく、広く会社経営についても学ぶことが出来ます。
営業士
営業士は、小売業に限定しないマーケティングセールスを習得する資格で、「初級」、「上級」、「マスター」に分かれています。
初級は営業業務、上級は営業管理と指導を含みます、マスターは組織マネジメントや、マーケティングに関する高度な専門知識が必要になります。
【スタッフ部門】
給与計算実務能力検定
企業に必要な給与計算業務について、知識や実務能力を判定し、給与計算のエキスパートとして認定する検定試験です。
労働基準法や社会保険、所得税・住民税等の税法等に関する知識が身に付きます。
ビジネスコンプライアンス検定
企業運営に必要となるコンプライアンス、またはビジネスパーソンに求められるコンプライアンス知識について認定する資格です。
コンプライアンスの理念と目的の理解度、価値判断基準、個別の状況に対する能力を認定します。
他にも業種ごとに取得をオススメ出来る資格があります。
【コンサルタント】
FP技能検定
FP技能検定には1級、2級、3級の3つの等級があります。
顧客の収支、資産、負債、などのデータ分析、そのうえでライフプランを充実させるための、貯蓄や、投資方法、または年金、税金などについて、知識が問われます。広くライフプランに関わることから、ビジネス以外のシーンでも役立つ資格です。
【会計/財務】
公認会計士
会計に関連する資格の中では最上級に位置する国家資格となります。
仕事内容は独占業務の「財務諸表監査」をはじめ、財務・経理、IPO支援、会計コンサルティングなどに活かすことが出来ます。
【マーケティング】
ウェブ解析士
アクセス解析をなどの、Web解析に必要な知識を習得します。またそれらのデータ活用できる人材になることを目標としているのがウェブ解析士です。
「上級ウェブ解析士」や「ウェブ解析マスター」のような上級資格も存在するため、自身のレベルに合った専門知識を身に付けることが可能です。
資格を取得した後の活かし方
資格を取得したあとは、会社への手続きや報告を行いましょう。
取得後会社への報告方法
こちらは会社ごとに手続きが異なりますので、人事部門など所管の部署へ相談をするようにしましょう。
紙の申請書や、社内システムへの登録など方法は様々です。
その際、資格取得の証明を求められることがありますので、事前に準備をするようにしましょう。
具体的には合格証明書や、資格認定証など、資格を主催する機関が発行するものが必要です。
資格保持による成功事例
最後に、資格保持による成功事例を紹介します。
こちらのAll Aboutの「仕事に活かせる資格」取得成功者に聞くVol.9 大人のための資格攻略法という記事では、資格の取得により収入アップに成功した事例が紹介されています。
記事内でインタビュイーは、「収入アップになるような転職ができたのは、資格の存在によるところも大きかったと思います。」と語っています。
また、「資格を通じて様々な情報が得られること」も資格取得のメリットであると実感されているようです。
他にもこちらのnoteの記事「ウェブ解析士を受験してみました」では、ウェブ解析士に合格した方のキャリアプランが語られています。この方は、資格のメリットを「"合格すると、ウェブ解析士協会のデータベース上で自分の名前が出る」ようになるわけですが、これがとても良いと感じました。"と書かれています。
自身のスキルを信頼してもらうために資格の取得が有効であると感じているようです。この方はフリーランスをされており企業勤めの管理職ではありませんが、企業勤めの場合でも自身のスキルを周りに認めてもらいやすくなるのは、キャリアアップに大いにプラスと言えるでしょう。
【まとめ】人材管理・タレントマネジメント・スキル管理をカンタン・シンプルに
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