#労務管理
2023/09/06

テレワークは疲れる?在宅勤務で疲れる原因、ストレスと解消方法、未然に防ぐ取り組みを紹介!

目次

    テレワークで在宅勤務することが増えた結果「身体がだるい」などのテレワーク疲れを訴える人が増えています。出社が無くなることによる運動不足や在宅勤務によるストレスなど、その原因は様々です。今回はテレワーク疲れの正体と解消方法、未然に防ぐ方法について解説します。

    テレワーク疲れとは

    テレワーク疲れとは

    テレワークが普及するにつれて耳にすることが多くなった言葉が「テレワーク疲れ」です。ここではテレワーク疲れについて解説します。

    テレワーク疲れとは 

    そもそもテレワークとは、自宅やコワーキングスペース、移動中など場所を選ばず仕事ができる働き方のことを指します。テレワークの導入によって、働き方の多様化が進み、生活スタイルにも変化が生まれました。テレワーク疲れとはこのようなテレワークによって起きた仕事や生活の変化により、心身に悪影響を及ぼし疲れが生じることを言います。

    テレワークによる変化

    テレワークは仕事の仕方や環境、さらには生活などに大きな変化をもたらしました。

    【仕事に関わる変化】

    テレワーク導入による仕事の変化は、

    • 仕事環境が整っていない場所での仕事

    • 対面からリモートへのコミュニケーション方法の変化

    • 同僚とのコミュニケーションの減少

    などが挙げられます。

    【生活への変化】

    通勤が無くなるなどの影響で生活にも変化があります。例えば、

    • 運動量の減少

    • 睡眠時間の変化

    • 家族との関係性の変化

    などの変化があります。

    テレワーク疲れの症状 

    テレワーク疲れの症状としては、大きく身体的な疲れと精神的な疲れの2種類に分けられます。

    【身体的な疲れ】

    通勤が無くなることやデスク環境が変わることによって、いくつかの症状が体に現れます。例えば、

    • 腰痛や肩こり

    • 運動不足による疲労感

    • 眼精疲労や頭痛

    といった症状です。

    【精神的な疲れ】

    リモートでのコミュニケーションや、家族がいる場所での仕事によって、精神的なストレスが蓄積され精神面にも症状が出る場合があります。コミュニケーションの減少による孤独感や、家族への気遣いによる消耗などです。最悪の場合、うつ病などの精神疾患につながる恐れもありますので、身体的な疲れ以上に注意が必要です。

    テレワーク疲れの正体

    テレワーク疲れの正体

    働き方の自由度を上げるテレワークがなぜ疲れにつながってしまうのでしょうか。ここではテレワーク疲れの原因について解説します。

    仕事場の環境によるストレス 

    1つは仕事場の環境によるストレスです。特に在宅勤務の場合に起きやすいでしょう。在宅勤務となった場合、家族がいる場所で仕事をすることになる従業員も少なくありません。これまで仕事をする場所としての環境が整っていたオフィスから、仕事場としての想定をしていない場所での勤務を強いられることで精神的、身体的なストレスにもつながっていきます。

    精神的なストレス

    テレワークによって生じる精神的ストレスの要因は大きく2つあります。

    【リモートでのコミュニケーションによって生じるストレス】

    これまで対面で行われていた全てのことがリモートに置き換わることによって様々なストレスが生じています。リモートに置き換わったことで、

    • 相手の感情の機微が読み取りずらい

    • コミュニケーション不足

    • より成果が求められるようになったことへのプレッシャー

    などが生じストレスの要因になっています。

    【家族との関わりで生じるストレス】

    在宅勤務の場合、家族が同じ空間にいる場合もあります。家族がいることで、

    • オンライン会議時の家族への配慮

    • 仕事場所の配慮

    が必要になりますし、小さな子どもがいる場合は子どもの世話も必要になるでしょう。このようにオフィスで仕事をしてい時にはなかった仕事中の家族との関わりが疲労の要因になりえます。

    身体的なストレス 

    テレワークによって生じる身体的ストレスの要因は大きく2つあります。

    • 身体に悪影響を及ぼすデスク環境

    自宅に仕事のためのデスク環境がないことは少なくないでしょう。その結果、ダイニングテーブルや座卓、ソファでのパソコン作業になってしまい腰や肩を痛めてしまう場合もあります。仕事に適したデスク環境がないことは身体的ストレスの要因になります。

    • 運動不足によるストレス

    オフィス勤務の時は通勤のために毎日歩き、階段の上り下りなどもあり一定の運動量を確保することができていました。しかし通勤が不要になり運動量が減少するケースが多くみられます。自宅で意識的に運動する時間を作らないと運動不足になってしまうでしょう。また、適度な運動はストレス発散にもなります。運動不足によりストレスが蓄積されることは、身体的な疲労の要因になってしまいます。

    テレワークで疲れやすい人の特徴

    テレワークによって疲れを生じやすい人の特徴として「ためこんでしまう人、がんばりすぎてしまう人」が挙げられます。テレワークでは他の従業員の様子がわかりづらくなります。何か問題を抱えていてもそれに周りが気づいてあげられず、ため込んだままとなり疲労が蓄積してしまい、症状として現れる場合があります。また、テレワークによって場所による気持ちのオンとオフの切り替えが無くなりました。それによって、頑張りすぎてしまい、仕事から離れられずに疲労がたまるというケースがあります。テレワークによって生じるストレスについてさらに詳しく知りたい方は「テレワークでストレス限界の時の解消法。新入社員や家族もストレスに注意」をご覧ください。

    テレワーク疲れを解消する方法

    テレワーク疲れを解消する方法

    前章ではテレワーク疲れを引き起こす疲れの正体を解説しました。ではこの疲れを解消する方法にはどのようなものがあるのでしょうか。ここではテレワーク疲れの解消方法を解説します。

    仕事のやり方を変える

    テレワークになることで対面からオンラインのコミュニケーションに変わったり、新たなシステムが導入されたりと、働き方は大きく変化しました。しかし、自身の仕事のやり方が以前のままではテレワーク環境下でうまく仕事を進めることは難しく、ストレスを生む要因になりかねません。これまでの仕事のやり方を見直し、テレワーク環境下で最適なパフォーマンスが出せる方法を考えましょう。

    コミュニケーションを積極的にとる

    オフィス勤務の時はすれ違う際の何気ない会話や、会議前の雑談などコミュニケーションの機会にあふれていました。しかし、オンラインではそういったことはありません。対面の時以上に、コミュニケーションを積極的に取ることを心掛けなければ、必要な業務連絡のコミュニケーションしかとらなくなってしまう場合もあります。意識的にコミュニケーションの機会を増やしていきましょう。テレワークの時のコミュニケーションについてさらに詳しく知りたい方は「テレワークのコミュニケーションを活性化させた事例やおすすめツール」をご覧ください。

    仕事がしやすい環境を整える

    身体面への負荷を軽減するためには仕事がしやすい環境を整える必要があります。厚生労働省では「自宅等でテレワークを行う際の作業環境の整備」として、仕事環境についてのガイドラインをまとめています。こういったガイドラインを参考に最大のパフォーマンスが出せるような仕事環境を整えていきましょう。テレワークに適切な環境についてさらに詳しく知りたい方は「理想的なテレワーク環境とは?快適な在宅勤務に必要な要素とデスク環境を紹介」をご覧ください。

    家庭内での行動を変える

    家族がいる人は在宅勤務を行う上で、家族の協力が欠かせません。自宅での仕事スペースの確保や、家にいることによる家事の増加など、知らず知らずのうちに家族にストレスを与えてしまっている場合があります。そして、そのストレスが自分自身に返ってきてしまい自身の精神的疲労へとつながってしまう恐れもあります。そうならないためにも家庭内での行動を変えましょう。家族への配慮や感謝の気持ちを持って接したり、お互いがストレスにならないためにはどうしたらいいのかを話し合うことも重要です。

    テレワーク疲れを未然に防ぐための取り組み事例

    テレワーク疲れを防ぐ取り組み事例

    従業員のテレワーク疲れを未然に防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか。ここではテレワーク疲れを未然に防ぐ取り組みやサービスを紹介します。

    サイボウズ株式会社 

    サイボウズ株式会社ではテレワーク疲れに対策として在宅手当を支給しました。テレワーク疲れの原因の1つとなっている在宅勤務環境が整っていない状態を解決するために在宅手当を支給しています。また、コミュニケーション不足を解消するために、朝会をオンラインで行ったり、いつでも入れるテレビ会議室を設置しています。このように社員同士のコミュニケーションを促す場を設けています。

    株式会社インフォマート

    テレワーク疲れを未然に防ぐためには従業員のストレス状態を把握することが重要です。株式会社インフォマートは、在宅勤務によって従業員の健康管理に危機感を覚えたことからクラウド型健康管理システム「Carely」を導入しました。Carelyは従業員のストレスチェックや健康管理をオンラインで一元管理することが可能なシステムです。システムを用いてオンライン健康相談窓口を設置し、生活習慣やメンタル面の悩みなどを話せる場を作りました。これによってテレワーク疲れを未然に防ぐ仕組みを構築しています。

    日本ケロッグ合同会社

    日本ケロッグ合同会社では在宅勤務による運動不足やストレスの解消を目的としてオンラインフィットネスサービス「BeatFit for Business」を導入しました。BeatFitはオンラインでフィットネス体験ができるサービスで、勤務時間以外でも利用可能なため日常的に利用することができ、従業員の運動不足解消に役立ちます。また、BeatFitを活用したバーチャルイベントを開催しました。それによって、社員の健康促進だけではなくコミュニケーションの活性化も図っています。

    【まとめ】テレワークでも人材管理をカンタン・シンプルに

    今回はテレワークによる疲れについて解説しました。これまで働く場所でなかった自宅で働くことで、設備が整っていなかったり、プライベートの問題がより影響してくるなど多くの疲れの要因が生まれます。こういった疲れを解消するために人事として手を打つ必要があるでしょう。そこで必要になるのが、どこにいても人材管理ができるようになるシステムです。

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    HR大学編集部
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