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2024/06/17

クリティカルシンキングとは?ロジカルシンキングとの違いやトレーニング方法を簡単に解説

目次

クリティカルシンキングとは、「批判的思考」とも呼ばれ、現状の課題や問題に対して、批判的に捉えて判断することで、問題を解決するための思考プロセスや習慣を指します。

クリティカルシンキングは問題解決や意思決定の際に重要であり、個人の思考を向上させるだけでなく、チームや組織のパフォーマンスを高める助けとなる、日常生活やビジネス、学問のあらゆる場面で有効的なスキルです。

この記事では、クリティカルシンキングの意味や、ロジカルシンキングとの違い、クリティカルシンキングのメリットやデメリット、クリティカルシンキングのトレーニング方法について、わかりやすく簡単に解説します。

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クリティカルシンキングとは

クリティカルシンキングとは、「批判的思考」とも呼ばれ、現状の課題や問題に対して、批判的に捉えて判断することで、問題を解決するための思考プロセスや習慣を指します。

クリティカルシンキングは、情報の信頼性を確認し、異なる視点を考慮し、根拠に基づいた結論を導くことが求められるため、先入観や感情に影響されず、客観的で合理的な判断が可能になります。

クリティカルシンキングとロジカルシンキングの違い

クリティカルシンキングとロジカルシンキングは、どちらも思考力を高めるための重要なスキルですが、それぞれ異なる側面に焦点を当てています。

「クリティカルシンキング(批判的思考)」とは、情報や意見を客観的かつ慎重に評価し、信憑性や妥当性を判断するプロセスです。

先入観やバイアスを排除し、異なる視点を考慮して論理的かつ根拠に基づいた結論を導くことが重視されます。

客観的に物事を見る力は情報の正確性を検証し、問題を多面的に分析する能力を強化します。

一方、「ロジカルシンキング(論理的思考)」とは、論理的な構造に基づいて問題を整理し、解決策を見つけるプロセスです。

前提から結論までの論理的なつながりを明確にし、一貫性と整合性を保ちながら思考を進めることに重点を置きます。

ロジカルシンキングは、計画立案や戦略策定をする際に役立ちます。

つまり、クリティカルシンキングは情報の評価と判断に焦点を当て、ロジカルシンキングは問題解決のプロセスと構造に重点を置いている点が、大きな違いです。

また、クリティカルシンキングとロジカルシンキングを組み合わせることで、より効果的な意思決定や問題解決が可能になります。

▼「ロジカルシンキング」についてさらに詳しく
ロジカルシンキングとは?具体的な手法からすぐに実践できる方法をご紹介

クリティカルシンキングが注目されている理由

クリティカルシンキングは、知っていることや過去の経験に頼るのではなく、物事の根本的な課題や解決策を見つけるためのスキルです。

特に現代は、環境が急速に変化し、将来の見通しが立ちにくい「VUCA時代」と呼ばれています。

VUCA時代では、過去の経験や知識だけでは未知の問題に対処するのが難しいため、論理的で構造的な思考が求められます。

だからこそ、クリティカルシンキングを身につけなければ、ビジネスでの価値が低下し、激しい競争環境において生き残るのが難しくなってしまうため、クリティカルシンキングを養うことはますます不可欠となっています。

▼「VUCA」についてさらに詳しく
VUCAとは?意味や読み方と時代に求められるスキルを解説

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クリティカルシンキングのメリット

クリティカルシンキングはビジネスにおいて、非常に重要なスキルであることが分かりました。

クリティカルシンキングを身に付けることで、具体的にどのようなメリットがあるのかを、4点に分けて確認してみましょう。

クリティカルシンキングのメリット

  1. 問題解決能力の向上
  2. 精度の高い意思決定
  3. コミュニケーションスキルの強化
  4. 自己成長と学習

問題解決能力の向上

クリティカルシンキングのメリットの1つ目は、「問題解決能力の向上」です。

クリティカルシンキングを身に付けることで、複雑な問題に対して、根本的な原因を理解し、効果的な解決策を導き出す能力が向上します。

また、表面的な解ではなく、より深い洞察に基づいた解決策を見つけるために大いに役立ちます。

クリティカルシンキングによって、問題の背後にある真の原因を把握し、問題を解決するための戦略を練ることが可能になります。

また、クリティカルシンキングは、情報やデータを客観的に評価し、正確な判断を下す能力を高めるため、誤った仮説や間違った方向性に進むことを防ぎ、より効果的な解決策を見出すことができ、問題解決能力の向上につながります。

精度の高い意思決定

クリティカルシンキングのメリットの2つ目は、「精度の高い意思決定」です。

クリティカルシンキングは、与えられた情報を徹底的に分析し、客観的に評価する能力を指します。

クリティカルシンキングを身に付けることで、個人の感情や偏見に左右されることなく、事実に基づいた合理的な判断を行うことが可能になります。

クリティカルシンキングを養うことで、誤解や誤った情報に惑わされず、より的確な結論を導き出すことができ、精度の高い意思決定が可能になります。

コミュニケーションスキルの強化

クリティカルシンキングのメリットの3つ目は、「コミュニケーションスキルの強化」です。

クリティカルシンキングを身に付けることで、明確で論理的な思考が可能になり、自分の考えを他人に効果的に伝えることができるようになります。

議論やプレゼンテーションの場で、論理的な根拠や明確な説明を用いることで、自らの主張により説得力を持たせることが可能になります。

また、クリティカルシンキングによって、情報やデータを正確に評価し、適切な論理構造を構築する能力が養われ、他人に対して自信を持って自分の意見を伝えることができ、より高い説得力を持ったコミュニケーションが可能になります。

クリティカルシンキングは議論やプレゼンテーションでの説得力の向上につながります。

▼「プレゼンテーション」についてさらに詳しく
プレゼンテーションとは?意味や作り方と話し方のコツや緊張しない方法を解説

自己学習と成長

クリティカルシンキングのメリットの4つ目は、「自己成長と学習」です。

クリティカルシンキングは、新しい情報や考え方を理解し、自分の知識やスキルを広げることができる能力です。

クリティカルシンキングを使うことで、自分の考え方に挑戦し、新しい知識や視点を取り入れることができます。

また、クリティカルシンキングは古い考え方にとらわれず、新しい情報や見方を受け入れる柔軟性を育み、成長を妨げる障壁を取り除き、継続的な学びを得ることができます。

クリティカルシンキングのデメリット

クリティカルシンキングにはいくつかのデメリットがあります。

クリティカルシンキングは、過度な懐疑主義に陥り、意思決定が遅れたり、行動が停滞したりすることがあります。

また、常に情報を評価し議論することで、人々を疲れさせストレスを引き起こす可能性があります。

さらに、クリティカルシンキングを過度に行うと、議論や意見の相違に対して過剰に反応し、他者との関係が損なわれ、他者とのコミュニケーションが難しくなる場合があります。

そして、クリティカルシンキングが行き過ぎると、創造性や柔軟性が失われ、新しいアイデアや解決策を見出す能力が制限される可能性があります。

クリティカルシンキングのデメリットを考慮しながら、バランスの取れたクリティカルシンキングの実践が重要です。

クリティカルシンキングのトレーニング方法

クリティカルシンキングを身に付けることには、メリットが多いことが分かりました。

では、どのようにトレーニングをすればクリティカルシンキングを身に付けられるのか、クリティカルシンキングを身に付けるための、トレーニング方法を4つの手順に沿って、確認してみましょう。

クリティカルシンキングのトレーニング方法

  1. 問題を特定し目的を決める
  2. 前提条件が正しいかを分析する
  3. 課題を見つけ出す
  4. 解決に向けたアクションを検討する

問題を特定し目的を決める

クリティカルシンキングのトレーニング方法の1つ目は、「問題を特定し目的を決める」ことです。

クリティカルシンキングを始めるためには、まず問題を特定し、明確な目標を設定することが不可欠です。

問題が何であるかを正確に把握し、望ましい結果を明確にすることで、解決に向けた戦略を立てる準備が整います。

問題を特定し目的を決める段階では、問題の要因や影響を考慮し、問題解決の方向性を明確にするようにしましょう。

また、目標設定の過程で、解決策の評価基準や成功の指標を明確に定めることも重要です。

評価基準や指標を明確にすることで、クリティカルシンキングのプロセスがより効果的に進行し、目標達成に向けた具体的なアクションプランを策定することが可能となります。

前提条件が正しいかを分析する

クリティカルシンキングのトレーニング方法の2つ目は、「前提条件が正しいかを分析する」ことです。

クリティカルシンキングを行うためには、問題や課題に取り組む前に、関連する前提条件を整理する必要があります。

前提条件には、情報の信頼性や根拠の確認、および関連するデータや事実の分析が含まれます。

また、問題をより深く理解するためには、関連する質問や仮説を考え出すことも重要です。

前提条件の分析の段階では、問題の背景や要因を把握し、問題に対する包括的な理解を深めることが求められます。

さらに、異なる視点や仮説を考慮することで、広範囲な情報を得ることができ、より効果的な解決策を導くことができます。

課題を見つけ出す

クリティカルシンキングのトレーニング方法の3つ目は、「課題を見つけ出す」ことです。

クリティカルシンキングを身に付けることで、問題の表面だけでなく、背後に潜む本質的な課題を明確に見極めることが可能です。

また、感情や先入観に左右されず、客観的な視点から事象を分析することで、問題の根源を把握し、背後にある課題を明らかにすることができます。

課題を見つけ出すプロセスは、問題解決の基盤を築くうえで極めて重要であり、解決策を見出すための基盤を提供します。

クリティカルシンキングは、問題の本質的な課題に焦点を当て、より深い理解をもたらすことで、より効果的な解決策を見つけ出すのに役立ちます。

解決に向けたアクションを検討する

クリティカルシンキングのトレーニング方法の4つ目は、「解決に向けたアクションを検討する」ことです。

最後に、問題解決のための具体的なアクションを検討し実行に移します。

具体的なアクションを実行する段階では、過去の分析や考察を基に、最適な戦略や手法を選択し、目標達成に向けて着実に行動します。

また、進捗を適切に追跡し、必要に応じて戦略を柔軟に修正することも欠かせません。

クリティカルシンキングを通じて、常に客観的かつ合理的な判断を行い、解決策の選択や実行に臨むことが重要です。

クリティカルシンキングの3つのポイント

クリティカルシンキングは、単に理解するだけでは十分ではありません。

実践を重ね、習得することが不可欠です。クリティカルシンキングを実践する上でのポイントは、大きく分けて3つあります。

ここでは、クリティカルシンキングを実践する上で必要な、3つのポイントについて確認してみましょう。

クリティカルシンキングの3つのポイント

  1. さまざまな視点から物事を疑う
  2. 物事を客観視する
  3. 仮説と検証を繰り返す

さまざまな視点から物事を疑う

クリティカルシンキングの3つのポイントの1つ目は、「さまざまな視点から物事を疑う」ことです。

クリティカルシンキングを実践するうえで、さまざまな視点から物事を疑うことが重要な理由は、単一の見方や考えにとらわれず、より広い視野で問題や情報を捉えるためです。

異なる視点からの考察によって、さらに深い洞察が得られ、問題解決や意思決定においてより良い選択が可能になります。

物事を客観視する

クリティカルシンキングの3つのポイントの2つ目は、「物事を客観視する」ことです。

クリティカルシンキングを実践するうえで、物事を客観視することが重要な理由は、主観的な感情や偏見に左右されず、客観的な事実や証拠に基づいて判断をするためです。

客観的な視点から物事を見ることで、客観的な判断や合理的な行動が可能となり、より信頼性の高い結論を導くことができます。

仮説と検証を繰り返す

クリティカルシンキングの3つのポイントの3つ目は、「仮説と検証を繰り返す」ことです。

クリティカルシンキングを実践するうえで、仮説と検証を繰り返すことが重要な理由は、問題解決や意思決定のプロセスにおいて、十分な情報やデータが得られていない場合でも、仮説を立てて検証を繰り返すことで、より確実な結論に近付くためです。

仮説と検証を繰り返すことで、より正確な理解や解決策が導かれ、より効果的な行動が取れるようになります。

クリティカルシンキングを実践して問題解決スキルを高める

クリティカルシンキングは問題解決や意思決定において重要です。

個人の思考能力を高めるだけでなく、チームや組織のパフォーマンスを向上させる助けとなります。

また、日常生活やビジネス、学問のあらゆる場面で有効なスキルであり、情報を分析し、客観的に考える能力を育成します。

クリティカルシンキングを身に付けることは、誤った判断や偏見を排除し、的確な意思決定を下すことが可能となります。

さらに、クリティカルシンキングはチームワークや問題解決能力を高め、組織全体のパフォーマンス向上に貢献します。

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HR大学編集部
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