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ロジカルシンキングとは?具体的な手法からすぐに実践できる方法をご紹介

ロジカルシンキングとは

ロジカルシンキングとは?具体的な手法からすぐに実践できる方法をご紹介

目次

    プレゼンや提案を行うときにどのようにすすめていけばいいのでしょうか?
    相手に自分の提案が本当に伝わるのか不安になりますよね。

    そのような不安を解消してくれる考え方がロジカルシンキングです。
    実務に落とし込むメリットや具体例をご紹介致します。

    ロジカルシンキングとは

    ロジカルシンキングの効果やメリット

    ビジネスパーソンにおける大事な考え方であるロジカルシンキング。そもそもロジカルシンキングとはどのようなもので、なぜ多くの企業から注目を集めるのでしょうか。考え方やメリットについて解説します。

    そもそもロジカルシンキングとは

    「Logical」+「Thinking」の和製英語です。

    「Logical」:論理的な、筋道の通った+「Thinking」:考え方となり論理的思考法と訳されることもあります。

    ロジカルシンキングが広まった背景

    マッキンゼー・アンド・カンパニーで使われている思考法を照屋華子氏・岡田恵子氏の共同著書である「ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル」で紹介したことにより一気にブームになりました。

    2000年代初期はドットコムバブルの崩壊やアメリカ同時多発テロなどがあり、混迷を極める世相のなかで、確かな考え方が企業に求められていたのも広まった背景にあるのかもしれません。

    ロジカルシンキングのメリットや効果とは

    ロジカルシンキングは、多くのビジネスパーソンの基礎的な考え方であるというというところに価値があります。多くの方が同じように考えるので、意思疎通がスムーズになるのがメリットです。

    また「なぜそうなったか」が論理的に説明できるようになるため、問題解決能力の向上や、意見をわかりやすく伝える効果もみられます。

    クリティカルシンキングとの違い

    似たような考え方としてクリティカルシンキングがあります。

    「Critical」+「Thinking」となり、「Critical」:批判的な+「Thinking」:考え方となります。

    直訳すると批判的思考となりますが、自分の考えが正しいのかを考えていく思考法で、ロジカルシンキングは物事を分析するのが得意な一方、クリティカルシンキングは自分の考えの「なぜ?どうして?」を突き詰めていく考え方です。

    ロジカルシンキングの基本となる推論方法

    ロジカルシンキングの基本とメリット・デメリット

    ロジカルシンキングの基本的な考え方を2つご紹介致します

    演繹法・帰納法

    古くからある考え方でロジカルシンキングの基礎となる類推法です。

    ・演繹法

    いわゆる三段論法というものです。

    大前提「A=Bである」
    観察事項「B=Cである」
    導き出される結論「同じ条件が当てはまるときA=Cであると結論づける」

    結論をつける際にそれぞれの条件に対して正しい理解をしていないと結論がずれてしまうことがあるので注意が必要です。

    誤った例でいうと、
    大前提「陸にいる動物(A)は哺乳類(B)である」
    観察事項「哺乳類(B)は泳げない(C)」
    導かれる結論「陸にいる動物(A)は泳げない(C)」
    観察事項で正しい理解が深まっていないため誤った結論が導き出されてしまいます。

    ・帰納法

    いろいろな情報から共通する事項を抽出するような推論法です。

    例えば
    「テスラ社のEV車販売数が伸びている」
    「中国のEV車の販売数が伸びている」
    「ヨーロッパはEV車の生産に力を入れるようだ」
    以上によりこれから世界全体でEV車の生産台数が伸びるかもしれない。

    というような推論がなされます。

    それぞれの論法の適しているビジネスシーン

    戦略的に考えていく際には演繹法が適しているでしょう。ただしそれぞれの条件を正しく理解しないと誤った結論が導き出されてしまうので注意が必要です。

    マーケティング手法を取るときには帰納法が適しています。ただしこちらは情報のサンプル数が少ないと正しい推論がなされないので注意が必要です。

    またロジカルシンキングの特徴は論理的であるというところです。感情的に訴求しなくては行けない場面では返って逆効果になってしまうこともあります。

    ロジカルシンキングの代表的な手法

    ロジカルシンキングの代表的手法

    ロジカルシンキングの代表例として3つの方法を取り上げて解説します。

    MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)

    漏れなく、ダブりがない状態のことです。つまり過不足なく情報を網羅している状態となります。

    重要な要素が抜けていたり、漏れていると致命的なミスが発生することがあります。また、要素が重複していると非効率になるため、MECEの考え方は非常に重要です。

    具体的に「会社の人員がどの様な構成になっているかを調べたい」と仮定し、MECEを使って考えてみます。

    ・漏れなく、ダブりがない状態
    男性職員・女性職員・その他の職員などで分類した場合、すべてのステータスの職員を選ぶことで、社員を漏れなく、そしてタブることなく網羅することができます。

    ・漏れがあるが、ダブりはない状態
    社員の雇用状況で分類してみます。
    正社員とパート職員に分類した場合、ダブリはありませんが、嘱託職員、派遣社員などが漏れてしまいます。

    ・漏れはないが、ダブりがある状態
    年齢構成で若手、ベテラン、中堅などで分類した場合、若手から中堅、中堅からベテランなどの人員層でダブってしまいます。

    ・漏れもダブりもある状態
    在宅勤務と本社勤務の職員で分類した場合です。営業所に所属している職員がいれば、サテライトオフィス勤務の職員もいます。この場合、さまざまな勤務形態が想定できるため、漏れが発生してしまう上に、ダブり出ることもあります。

    今回、人員の構成軸でMECEを試みました。重要な情報が抜け落ちてしまったり、重複してしまう部分が出てきたりすると、物事をロジカルに考えることができなくなってしまいます。このような事態を防ぐために、様々な軸でMECEを考えるのはロジカルシンキングの基本となります。

    仮説思考

    仮説思考とはデータを満遍なく抽出するのではなく、なんとなく「あたり」を付けてから行動して、修正をかけながら正解を導いていく思考法です。

    ビジネスパーソンには時間は非常に大事なものです。限られた時間から結論を導き出すために仮説思考は有効です。

    ・問題を観察する
    様々な問題を観察し、情報を抽出します。新しい情報は取り入れると、仮定が崩れてしまう可能性があるので、今ある情報を観察していきます。

    ・仮定をたてる
    観察して得られた情報から仮説を立てます。ここで重要なのは100%正確な仮説を立てようとしないことです。最初から100%を目指すのは難しいですし、時間もかかってしまいます。

    ・仮定を元に検証する
    仮説が正しいか検証していきます。仮説を元にしたアンケートを取ったり、ヒアリングをかけます。

    ・仮定を修正する
    アンケートやヒアリングで仮説がどうやら正しいと判断した場合は必要はありませんが、修正をかけていく必要が出てくるはずです。そういった場合は、もう一度仮説を見直し、修正をかけましょう。

    例えばこの仮設思考は、人事関連で言うと離職の原因調査などで非常に役立ちます。

    離職の原因は様々なものがありますし、新しい人員も次々と入ってきます。原因調査が十分な状態で対処するよりも、労務環境の悪化や人事評価が正しくされていないなど大きな「あたり」をつけて対処していき、原因を突き詰めていくことで正確な原因調査を行うことができます。

    ゼロベース思考

    固定概念にとらわれることなく自由に発想をする思考法です。過去の思考法のバイアスにとらわれることがないので、常に顧客目線での思考法となります。

    人事担当者であれば「社員目線」ということになります。

    こうすれば社員満足度が上がるに違いないという固定観念を排除し、様々な情報を人事担当者だけでなく、マネージャークラスや営業所責任者にも社員が今何を思っているか、どのようなことをすれば社員満足度が上がるのかを知って貰う必要が出てくるかもしれません。

    ロジカルシンキングのフレームワーク

    ロジカルシンキングのフレームワーク

    ロジカルシンキングには代表的な思考法の「型」であるフレームが存在します。フレームに当てはめて考えていくとスムーズにロジカルシンキングを行うことできます。代表的なフレームワークを4つ紹介致します。

    ロジックツリー

    情報の分類に有効なフレームワークです。まず結論があり、その事柄を分類していくことができます。これにより、命題に対する会社の問題点や取り組むべきことを深く理解することできます。

    例えば1番先頭に、「いかにいい人材を定着させるか」という命題を持ってきた際、その後の分類で「採用数を増やす」「離職を減らす」などに分類することができます。

    ピラミッドストラクチャー

    ロジックツリーと似ている分類方法ですが、相手を説得するときに特に有効なフレームワークです。

    まず結論があり、その結論を強固にする根拠を積み重ねていきます。階層が下に行けば行くほど結論が強くなるので、なぜそのような結論に至ったかを相手に伝えやすくなります。

    SWOT分析

    自社の強みや商品のプレゼンを行うときに非常に有効なフレームワークです

    • S:Strengths 長所
    • W:Weekness 短所
    • O:Opportunity 機会
    • T:Threat 脅威

    を分析する方法です。

    例えば人材確保の際には、アピールできる会社の強みを抜き出し、短所をカバーして、競合他社との違いを説明することができるような機会があれば優秀な人材を獲得することも容易になるでしょう。

    PDCA

    現状を改善するときに有効なフレームワークです。

    • P:Plan 計画
    • D:Do 実行
    • C:Check 評価
    • A:Action 改善

    社員の評価軸などに困った場合は、まず公平な社員評価システムなどの導入を検討し、実際にシステムを導入した際の社員の評価などをヒアリングします。ヒアリングの結果を元に改善を行い、社員評価を向上させていくことで開かれた会社になっていきます。またPDCAを一度だけ行うのでなく、繰り返し行っていくことでより良いものが出来上がっていきます。

    【まとめ】人材管理・タレントマネジメント・人事評価管理をカンタン・シンプルに

    ロジカルシンキングの実務に落とし込むメリットや効果についてご紹介させていただきました。あなたの会社の課題を明確にしてくれる考え方です。ロジックで落とし込まれた人事評価は社員に満足感をもって迎え入れられることでしょう。

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    HR大学 編集部

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