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パラダイムの意味を簡単理解!パラダイムシフトの使い方”事例集”

パラダイムの意味を簡単理解!パラダイムシフトの使い方”事例集”

目次

    本記事の内容は作成日または更新日現在のものです。本記事の作成日または更新日以後に、本記事で紹介している商品・サービス・企業・法令の内容が変更されている場合がございます。

    パラダイムシフトの意味と使い方

    パラダイムシフトとは

    今更聞けないパラダイムシフトの意味から、どんな使われ方をしているのか?ということをあわせてご紹介いたします。

    パラダイムとは?

    パラダイム(paradigm)とは、アメリカのクーン科学史家が、科学史の科学哲学を分析するために導入した概念です。特定の分野、その時代において規範となる「物の見方や捉え方」を指します。現在では「その時代の規範となるような思想や価値観」という意味で使われています。

    パラダイムシフトとは?

    パラダイムシフトとは、パラダイムが「シフト(移動)」することを指し、その時代の規範となる考え方や価値観などが大きく変わることをいいます。

    一般的には「見方が変わる」「固定観念を破る」という意味で使われ、ビジネスシーンでは「革新的なアイデアによって市場を変化させる」という意味合いで使用されることが多いです。

    ビジネスシーンで使われるパラダイムシフトとは?

    パラダイムシフトが起これば、当然消費者の行動も変わり、企業はそれに対応していく必要があります。この対応が遅れると、企業存続の危機に直結します。新たなサービスや技術の創出により、時代の流れが変わることが予測され、今後どのように対応していくか議論します。世の中の流れが速い現代では、ほとんどの企業がこのような議論を日常的に繰り返し行っています。

    ビジネスシーンにおけるパラダイムシフト事例

    ビジネスシーンのパラダイムシフト

    ビジネスにおけるパラダイムシフトの事例を紹介します。好転の鍵となったポイントや、パラダイムシフト前と後でどのように変わったのかを含めて解説します。

    • IT革命

    2000年以降、ネットワークの高速化や大容量化、定額通信サービスが始まり、様々なツールやデバイスがデジタル化・モバイル化され、パラダイムシフトが起こりました。IT革命がもたらしたパラダイムシフトの例をいくつかご紹介します。

    • カメラ

    最も代表的な例はカメラです。2000年以前カメラの主流はフィルムでしたが、段々とデジタルカメラが普及しました。その後、カメラ付きの携帯が登場し「写メール」機能が付いた事で、一気にデジタルカメラ・携帯カメラへパラダイムシフトしました。

    • テレビ

    従来は屋内での視聴が主流でしたが、携帯電話やカーナビなどで地上デジタル放送を受信できる「ワンセグ」の放送がスタートし、街中や移動中でも視聴できるようになりました。

    • CD

    音楽データのダウンロードによる販売が台頭し、最近では、定額制の音楽配信サービスが普及したことで、CDを購入する人は半分以下に減っています。

    • 紙の冊子や切符

    電話帳や地図は、紙媒体が主流でしたが、現在はWeb上で閲覧できるようになりました。また2001年にJR東日本がSuicaを導入して以降、さまざまな交通系ICカードのサービスが開始され、切符がICカードにパラダイムシフトし、切符を切っていた駅員さんの数は減りました。

    • スマホの普及

    これまでのパラダイムシフトの事例と一線を画すのが、スマートフォンの普及です。スマートフォンの登場がそれまでの「電話」の常識を変えました。従来の電話機の主な利用目的は音声通話でした。1990年代後半から普及しはじめた携帯電話もインターネットに接続できましたが、使える機能が限られていました。2000年代後半に登場したスマートフォンは、音声通話機能はもちろん、アプリをダウンロードし、ゲームや動画の視聴、SNSやQRコードなど、利用者が必要な機能を付け加えられる点でパラダイムシフトを実現しました。

    また、店舗でのクレジットカード決済も、スマートフォンの登場でパラダイムシフトしました。以前は、店頭でクレジットカード決済を導入するには、手続きに何か月もかかり、高額な端末を購入する必要もありました。現在は、審査も簡素化され、普段使っているタブレットやスマートフォンにアプリを入れ、専用のICカードリーダーを接続するだけでクレジットカード決済ができるようになりました。

    身近なパラダイムシフト

    パラダイムシフトの事例

    パラダイムシフトはビジネスに限らず私たちの生活の中でも常に起こっています。新たなテクノロジーの創出による変化ではなく、社会全体の意識が変わる事も含まれます。

    所有から共有へ

    10年程前までは不動産(車や家)は自分の資産として大切に使っていくというのが一般的な考え方でした。Webのプラットフォームを介し、多くの人と共有するシェアリングサービスの登場により、使う機会が少ない資産(遊休資産)を他人と共有する考えが一気に広がりました。

    シェアリングサービスは、提供者、利用者ともにメリットがあります。提供者は、すでに今持っている資産(家、車等)を提供し収入を得ることができます。利用者は、安価な料金と手数料でサービスを受けることができます。必要な時に必要な分だけ利用できるため、費用も節約できます。

    このサービスは、普段使われていない物をWebで共有し、有効活用することで、必要な人が必要なタイミングで、必要なモノを利用するというパラダイムシフトです。

    儲けより社会貢献

    「企業の最優先事項は利益」が常識でしたが、そんな考え方に変化が見られます。「社会貢献」に対する理解が進み、企業が経済活動を続けるにも「社会貢献」の視点を持つことが不可欠になりました。その考えは、若者を中心とした世代に顕著に表れており、1985年以降に生まれた人は、社会貢献志向が高くなっています。きっかけなったのは、東日本大震災といわれ、日本を大きく揺るがした災害を契機に、多くの若年層が自身の生きる意味を捉え直したと考えられています。

    また、国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)が大々的に発表され、地球全体として取り組む目標が明確化されたことも社会貢献志向が広がる一つの要因です。今まで、インフラ面、コスト面がネックになっていた発展途上国での貧しい生活も、IoTの進化により徐々に技術導入が進んでいます。そういった技術の進歩が、生活環境自体を改善し、新規産業が雇用を生み、貧困問題を解決する。という具体的な解決手段が見えたことも、社会貢献志向を高める理由となっています。

    意図的にパラダイムシフトを起こす!

    自分自身をパラダイムシフト

    目まぐるしく変わる外部環境、あなた自身がその変化に対応していくには、そしてパラダイムシフトを日々起こしていくためにはどういった事に気を付けていけば良いか、ご紹介します!

    パラダイムシフトを意識する

    意図的にパラダイムシフトを起こすためには常にアンテナを張っておくことが大切です。経営者であれば、さまざまなことを想定し、事前に目標を設定したり計画を立てたりします。変化が激しいこの時代に、外部環境、顧客、競合がどう動くかを敏感に察知して、適応できるかが重要です。そのため、まずは日々の生活からパラダイムシフトを意識することから始めましょう。日々アンテナを張って生活することで様々な気づきを得るようになり、今まで見えてこなかったものに興味が出てきます。それがまず初めの第一歩です。

    パラダイムシフトへの対応

    新しいものに触れた時に、自分がどう感じるかを掘り下げてみましょう。受け入れられないと思うのであれば、なぜそう感じるのか、何がポイントになっているのか熟考してみると、自分自身の柔軟性に気づく機会となります。常に様々な情報に好奇心を持ち、多くの事を学び、体験することがパラダイムシフトを起こし、チャンスをつかむ事に繋がっていきます。何も勉強しない人、体験しない人、やらない人は、今までの自分「概念の殻」に閉じこもっています。これでは年を追うごとに頭は固くなり、自身のパラダイムシフトは起きません。チャンスをつかむ為にも積極的に前に出て、パラダイムシフトを起こすことは非常に重要なことですので、自分の生活の中でさまざまな情報を積極的に取り入れて対応していくことをお勧めします。

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    HR大学編集部

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