目標管理ツールのおすすめ|無料・有料アプリを選ぶポイントや注意点も解説
- そもそも目標管理ツールは無料で導入できる?
- 目標管理ツールを導入するメリット8つ
- 見える化で社員のモチベーションアップが図れる
- 効率的な業務進行ができる
- 社員の自己管理能力がアップする
- 社員への評価が反映されやすい
- 会社全体のコミュニケーションが活性化
- 大きな目標達成のために会社で一丸となれる
- 社員の自信につながる
- 会社のエンゲージメント向上につながる
- 最適な目標管理ツールを選ぶためのポイントとは?
- 導入の目的に合っているか
- 自社の目標管理フレームワークに合っているか
- 無料トライアルが利用できるか
- 【企業向け】おすすめの目標管理ツール3選
- HRBrain(株式会社HRBrain)
- CYDAS(株式会社サイダス)
- Smart Company(株式会社 日進サイエンティア)
- 【個人向け】無料の目標管理ツール3選
- Todoist
- Toodledo
- Google Keep
- 目標管理ツール導入で失敗しないための注意点3つ
- 成果に対してシビアになりやすい
- 導入だけでは意味がない
- ノルマ管理となるとモチベーションを下げる原因になる
- 目標管理ツール【OKR・MBO】の導入手順
- OKRの導入手順
- MBOの導入手順
目標管理ツールとは、組織をうまく機能させるために欠かせない、目標管理を行うためのサービスです。
目標が社員全体に浸透していなければ、ベクトルが合わせられず、会社としては向上していけません。目標管理ツールは導入しておきたいところです。
ここでは、目標管理ツール導入のメリットや、選び方のポイント、おすすめの目標管理ツールなどについて紹介していきます。
まず目標管理について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
目標管理の必要性と目標管理制度の導入。概要や運用方法を解説
そもそも目標管理ツールは無料で導入できる?
結論から言うと、目標管理ツールは無料で導入できます。
例えば、スプレッドシートを目標管理ツールとして活用している会社も少なくありません。また、SlackやChatWorkのようなチャットツールでも、タスク管理として活用もできるでしょう。
目標管理ツールは無料で導入できる一方で、有料のツールの方が機能面が充実しており、より業務を効率化できます。
目標管理ツールを導入するメリット8つ
目標管理ツールの導入は企業にとってどんなメリットをもたらすのでしょうか。ここからは目標管理ツールの導入メリットについて紹介します。
主なメリットは下記の8つです。
- 見える化で社員のモチベーションアップが図れる
- 効率的な業務進行ができる
- 社員の自己管理能力がアップする
- 社員への評価が反映されやすい
- 会社全体のコミュニケーションが活性化
- 大きな目標達成のために会社で一丸となれる
- 社員の自信につながる
- 会社のエンゲージメント向上につながる
それでは、順番に見ていきましょう。
見える化で社員のモチベーションアップが図れる
まず、目標管理ツールを導入すれば目標を可視化できます。そのため、社員は目標を明確に把握でき、達成するためのモチベーションに繋げやすくなるのです。
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このような気持ちで仕事に励めるようになるので、全体としても活気づけられるでしょう。
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効率的な業務進行ができる
ツールの導入により、目標を逐一確認できるため、進捗状況も細かく確認できるようになります。
全社員の状況が確認できるので、必要な時に必要な分だけ指示を出せるようになり、より効率的な業務進行が可能になります。
その結果、成績が不調になりそうな社員を素早くサポートすることが可能となり、よりスムーズな目標達成が実現できます。
目標管理ツールを入れることで、どれだけ工数削減ができるかのシミュレーションをすると、自社の無駄が可視化できます。
結局、どのくらい効率化できるの?|1分でわかる!コスト削減シミュレーション
社員の自己管理能力がアップする
目標が可視化されれば、社員ひとりひとりが情報を管理できます。そのため、社員の自己管理能力の向上も見込めるでしょう。
例えば、
決められた期間内にどうやって業務を進行していけば良いのか
目標達成に何が必要なのか
この辺りを自主的に考えられるようになります。ひとりひとりが目標に対して何をすべきか考えることで業務の進行もよりスムーズなものになるでしょう。
社員への評価が反映されやすい
目標管理ツールを導入する前は、評価基準が曖昧な企業が少なくありません。
しかし、ツールを導入すれば、目標や達成度が社員ごとに明確になり、評価も自然と明確化します。
つまり、評価されるべき社員が正当に評価されやすくなり、社員の結果に対する向き合い方にも変化が起こせるでしょう。
会社全体のコミュニケーションが活性化
目標管理ツールは、ただ目標を管理できるだけのツールではありません。現在では社内チャットの機能など、さまざまな機能が充実しています。
ツール内のチャット機能をうまく活用できれば、自ずと社内におけるコミュニケーションが増え、会社全体が活気づけられます。
大きな目標達成のために会社で一丸となれる
目標が明確化かつ共有できている状態であるため、目標達成のために社内で一つになれます。
社員の一人でも認識にズレが生じてしまうと、その目標達成は難しいものになりかねません。
例えば、会社全体としては年間売上で1億円を目指そうとしているのに対し、一定の社員が「100万円の売上で良いや」という気持ちだと中々思うようにいかなくなるでしょう。
目標に対してのベクトルが同じ方向に向いていれば、途中で目標を見失うこともなく、社内の雰囲気も良くなります。
大きな目標達成に全社一丸となる目標設定方法として、OKRという手法があります。目標管理ツールの導入時に、OKRについても知ることで、目標管理ツールをより効果的に活用できます。
目標意識を高め、飛躍的な成長を実現する「OKR」入門書|チェックリスト付き
社員の自信につながる
目標が明確になっている分、評価も明確化されるため、社員の自信にもつながります。
社員一人一人の成果がそのまま企業の目標達成に繋がっているため、全員が自信を持って次の目標に進めます。
では、そもそもなぜ目標と評価が明確化されると社員の自信に繋がるのか。
それは、目標が明確化されればベクトルが同じ方向に向くわけですから、社員のやるべきことも大方決定されます。さらに、評価が明確化されることで、社員は自身の取り組んでいることに対しての正当性が自覚されます。仮に評価が良くなかったとしても、見直すべきポイントがはっきりするため改善もしやすいでしょう。
つまり、やるべきことがはっきりしているうえ、トライしてきたことが正当に評価されることで今後の大きな糧となるわけですね。
ですから、自信が持てればさらなるチャレンジをしやすくなるため、社員にとっても企業にとっても大きなメリットになるでしょう。
会社のエンゲージメント向上につながる
社員同士が目標や現状を社内でシェアし合うことで、お互いにモチベーションを高め合えるため、協力し合える関係値が深まります。
お互いに協力し合える環境は、社員同士で関わる回数が増えるため、エンゲージメントを高められるので、結果的に会社全体のエンゲージメントを高められます。
会社に関するエンゲージメントの指数として、EXスコアという概念があります。
そちらについてはこの記事で詳しく解説しています。
最適な目標管理ツールを選ぶためのポイントとは?
目標管理ツールを導入するうえで、選び方の理解は欠かせません。というのも、自社にとって最適なツールでなければ使いづらく、かえってマイナスになり得るからです。
そこで、目標管理ツールを選ぶにあたり、以下3つの重要ポイントを紹介します。
導入の目的に合っているか
自社の目標管理フレームワークに合っているか
無料トライアルが利用できるか
それでは、順番に見ていきましょう。
導入の目的に合っているか
目標管理ツールを選ぶうえで最も重要となるポイントは、導入の目的です。
目標管理ツールは大きく分けると、「目標達成用」と「人事制度運営用」の2種類に分類できます。
社員のポテンシャルを最大限に引き出し、高い目標達成をサポートしたいという場合は、「目標達成用」の目標管理ツールを使うのがおすすめです。
一方、社員データの整理や人事評価のためにツールの導入を検討している方であれば、「人事制度運営用」の目標管理ツールがおすすめです。
自社の目標管理フレームワークに合っているか
自社の目標管理フレームワークに合っているかが、2つ目のポイントです。
目標管理ツールのフレームワークには大きく2種類あります。
それが「OKR」と「MBO」です。
OKR・・・組織の目標と個人の目標をリンクさせたうえで、70%程度の達成を理想とした目標設定のこと
MBO・・・目標と評価を密接に組み合わせ、100%の達成を理想とした目標設定のこと
OKR・MBOの詳細はこちらをご覧ください。
Googleやメルカリも導入する目標管理手法、OKRの基礎知識
【実践編】MBO(目標管理)とは?導入方法、メリット・デメリットから目標設定方法までを解説
ツールを導入する前に、自社が「OKR」と「MBO」、どちらが向いているのかを把握したうえで選びましょう。
無料トライアルが利用できるか
最後のポイントは、無料トライアルの有無です。いきなりツールを導入してしまった場合、万が一使い勝手が悪いと無駄なコスト消費になりかねません。
そこで、本格的な導入の前にツールのシミュレーションができると良いでしょう。
無料トライアルがついているツールであれば、事前に決められた期間中、無料で体験ができます。
なお、HRBrainにも7日間の無料トライアルがついています。全機能を実際に体験できるので、導入の検討をしている方や、とりあえず試してみたい方におすすめです。
【企業向け】おすすめの目標管理ツール3選
まずは、企業に最適なおすすめの目標管理ツールを3つ紹介します。
- HRBrain
- CYDAS
- Smart Company
どのツールも優れているので、自社に合ったツールを活用しましょう。
HRBrain(株式会社HRBrain)
HRBrainは、人材データの管理・分析・活用を経て、戦略的な人事の意思決定を支えるクラウドシステムです。
人事評価や人材配置の最適化をはじめ、人材データの見える化などが可能。そのほかにも1on1ミーティングという1対1のトーク機能などスペック面も充実しています。
なお、7日間の無料トライアルつきなので、検討段階でも全機能を無料で体験できます。
【プラン】
無料トライアル
有料プラン
※実際の導入時は見積もり必須
CYDAS(株式会社サイダス)
CYDASは、人材情報や評価基準がバラバラになっている場合におすすめの管理システムです。
社内の人材情報をはじめ、目標管理や評価基準を管理、明確に表示可能。人材分析などの機能面も優れているため、新たな戦略を生み出すきっかけを掴めるかもしれません。
トーク機能である「1on1 Talk」やテレワーク進行に活用する「arata」など充実した機能面で会社の業務効率化を図れます。
【プラン】※料金は利用する企業によりシミュレーション必須
Starter Plan:人材情報や目標管理をシステム化したい企業向け
Professional Plan:データ分析から活用までも実施したい企業向け
Smart Company(株式会社 日進サイエンティア)
Smart Companyは、データを活用した人材マネジメントをはじめ、目標管理や人材評価の最適化を通じて社員のパフォーマンス向上に役立てるシステムです。
人材情報の一元化やデータ分析がしやすく、アンケート機能などのスペック面も充実。
暗号化やアクセス制御などのセキュリティ面も整備されており、大企業や官公庁にも対応しています。
【プラン】※料金は見積もり必須
シルバー
ゴールド
プラチナ
【個人向け】無料の目標管理ツール3選
続いて、個人で活用する場合におすすめの目標管理ツールを紹介していきます。
- Todoist
- Toodledo
- Google Keep
全て無料で活用できるので、気になったものを使用してみてください。
Todoist
Todoistは、その日のやるべきことをタスクとして整理し、タスクごとに管理できるシステムです。
「今日の最重要タスクは何か」優先度を表示させられるので、重要なタスクから取り掛かることができます。
また、管理するだけでなく、タスクの共有も手軽に行えます。そのため、フリーランスがチームを編成して仕事を行う場合などにもおすすめです。
【料金プラン】
無料、プロ(月額338円)ビジネス(月額558円)
Toodledo
Toodledoは、普段の生活や仕事におけるスケジューリングを行えるシステムです。
単純にタスク管理ができるだけでなく、タスクのリマインダー機能やメモ機能、友人や家族、知人などと情報の共有も行えます。
デスクトップやタブレット、スマートフォンで互換性も高いのでおすすめです。
【料金プラン】
Free、Standard(2.99ドル/月)、Plus(4.99ドル/月)、Business(要問い合わせ)
Google Keep
Google Keepは、重要なタスクをメモ書きとして追加できるメモアプリです。Googleが提供しているので、セキュリティ面などの安全性も担保されている点がポイント。
リマインダー機能もついているため、タスクを忘れてしまうこともありません。
シンプルなデザインと機能により使いやすさに長けたツールです。
【料金プラン】
無料
目標管理ツール導入で失敗しないための注意点3つ
最後に、目標管理ツール導入で失敗しないための注意点を紹介します。
注意点は以下の3つです。
- 成果に対してシビアになりやすい
- 導入だけでは意味がない
- ノルマ管理となるとモチベーションを下げる原因になる
それぞれ詳しくみていきましょう。
成果に対してシビアになりやすい
目標が明確になり、評価項目がはっきりすると、成果に対してシビアになりやすくなります。そのため、社員へのプレッシャーや負荷が大きくなりかねません。
また、達成できなかった場合に責任を感じすぎてしまうことも考えられます。
目標達成のために切磋琢磨できる一方、目標に対して厳しくなりすぎてしまうと社内の雰囲気にも影響するでしょう。
そのため、積極的なフォローを行うなど、サポートを徹底しましょう。
導入だけでは意味がない
当然ですが、目標管理ツールを導入しただけでは意味がありません。
宝の持ち腐れという言葉があるように、うまく活用しなければ企業の成果には繋がらないでしょう。
導入後は、しっかりとツールの使い方や機能を熟知し、成果を上げられるように活用していてくださいね。
ノルマ管理となるとモチベーションを下げる原因になる
企業によっては、ノルマの管理として活用するケースもあるでしょう。
しかし、ノルマというイメージはあまり良くなく、社員のモチベーションを下げかねません。
自主的ではなく、強制的な意味合いが強まるからです。そのため、ノルマ管理として導入する場合は注意してください。
目標管理ツール【OKR・MBO】の導入手順
目標管理ツールはOKRとMBOによって導入手順が異なります。
そもそもOKRとMBOとは?
OKR:企業と社員の意思統一、目的の明確化やコミュニケーション活性化による生産性の向上、モチベーションアップが目的
MBO:業務管理や生産性向上のほか、人事評価が目的
企業の利用目的によって、導入すべきタイプは異なります。
それぞれの導入方法について見ていきましょう。
OKRの導入手順
まず、OKRの導入手順は以下のとおりです。
- OKRの設定
- OKRの共有
- 進捗状況を頻繁に確認
まずは、企業全体のOKRを設定します。OKRは一企業につき、一つの設定が望ましいですね。
とはいえ、複数の事業に分かれている場合は、一つでなくても構いません。その後、チームごとや個人ごとでもOKRの設定を行います。
設定後は、OKRを社内で共有します。共有することで、目指すべき方向性を統一することができるからです。
さらに、目標を掲げてから完了までの期間、進捗状況を頻繁に確認し合えば、目標にブレが生じることなく進められます。
MBOの導入手順
続いて、MBOの導入手順は以下のとおりです。
- 目標の設定
- 行動計画を設計
- 定期的な進捗確認
- 評価前後にフォロー
まずは、目標設定を行います。目標は社員のスキルアップや公正な評価を意識して設定しましょう。
目標の設定後、PDCAサイクルをもとに実践計画を設計します。
計画(Plan)
実行(Do)
確認(Check)
改善(Act)
目標達成に向けて逆算しながら適切な行動計画を設計してください。
行動計画が完成後は、定期的な進捗確認を行います。社内での定期的なミーティングや日報などを活用しながら進捗確認を行いましょう。
さらに、毎期ごとの評価前後にフォローを行います。はじめに社員が自己評価を行い、その後上司が評定を実施するという流れが一般的です。
目標達成度に対しての評価は、可能な限り公正公平に判断しましょう。この作業により、今後に対する反省点や改善点を見出すことが可能となります。
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