#人事評価
2023/09/12

Googleやメルカリも導入する目標管理手法、OKRの基礎知識

目次

    OKR(Objectives and Key Results)とは、Googleやメルカリといった多くの著名企業が採用している目標管理方法です。人事評価や研修などにおいて、次々と新しい手法が生まれているなか、人事担当者としてはOKRについても把握しておきたいところです。今回はOKRについて、KPIやMBOとの違いや導入メリット、導入例などをご紹介します。

    OKRの基礎知識、実際の運用や活用の流れなど、OKRの基本が全て詰まった資料はこちら

    OKRとは「目標管理」のこと

    OKRとは「目標管理」のこと

    OKR(Objectives and Key Results)とは、高い目標を達成するための目標管理方法のことを指します。

    OKRの「Objectives」は「達成目標」を、「Key Results」は「主要な結果」、つまり「目標達成度」のことを指し、OKRを企業、部門、チーム、個人という階層ごとに設定することで、企業全体で同じ課題に取り組むことができる目標設定方法のことです。

    OKRの特徴は、個人と企業の目標をリンクさせており、目標設定、進捗確認、評価という一連の流れを高い頻度で行うことです。

    この手法は、1970年代にインテル社が採用したことに続いて、今ではGoogleやメルカリ、LinkedInなど多くの企業で導入されています。

    OKR導入のメリット

    OKRを導入することで得られるメリット3つについて確認してみましょう。

    企業としての目標を社員に明確に伝えることができる

    OKR導入メリット1つ目は、「企業としての目標を社員に明確に伝えることができる」ことで、OKRを通じて個人の目標が企業としての目標とつながるようになります。

    それによって、企業が目指すものがより社員にもわかりやすくなります。

    これは、社員の行動を会社が向かう方向へと促すことにもつながるでしょう。

    チームや個人間の意思疎通を図ることができる

    OKR導入メリット2つ目は、「チームや個人間の意思疎通を図ることができる」ことで、各社員が同じ目標と結果を共有しているため、会社全体の動きが具体的にイメージできるようになります。

    これは、チームや個人間の意思疎通を容易にし、結果としてコミュニケーションを活性化させます。

    タスクの優先順位が明確になる

    OKR導入メリット3つ目は、「タスクの優先順位が明確になる」ことで、OKRによって指針となるべき目標が明確になっているため、タスクの優先順位を決めやすくなります。

    社員にとっては、OKRの導入で「やるべきこと」と「やらなくていいこと」が明確になり、注力すべき仕事に集中することができます。

    OKR導入のポイント

    さまざまなメリットのあるOKRですが、導入しただけですぐに効果が出るわけではありません。

    最大限の効果を生み出すには、まず「Objectives(目標)」と「Key Results(主要な結果)」を正しく設定する必要があります。

    OKRの設定条件

    OKRの設定条件について確認してみましょう。

    「Objectives(目標)」と「Key Results(主要な結果)」の設定条件はそれぞれ、以下のとおりです。

    OKRの設定条件

    Objectives(目標)

    • チームとして実現可能

    • 期限が明確である

    • 60~70%の達成が予測されるチャレンジングなもの

    Key Results(主要な結果)

    • 定量的に計測できる

    • 客観的に評価できる

    • 困難だが不可能ではないもの

    これらの条件を満たすもので、なおかつ以下の3ポイントを意識して設定するとよいでしょう。

    1. 目標は高いレベルで設定する
    2. OKRの達成率を評価に使用しない
    3. KPIとは違う目標管理手法だと理解する

    通常、目標は100%達成できるような指標を置くものですが、OKRでは「60〜70%の達成度」となるような高いレベルで、目標を設定することが望ましいとされています。

    本来達成できそうなレベルよりも、さらに高い目標を設定して、100%を目指していくことで、さらなる高みを目指すことになり、成長が生まれるのです。

    ここで、注意しておきたい点は、決してOKRの達成率を評価には使用しないことです。

    OKRを評価に反映してしまうと、高いレベルの目標設定がされにくくなってしまいます。

    OKRは、評価制度とは別であることを忘れないようにしてください。

    OKRとKPI・MBOとの違い

    OKRと混同しやすいものに、「KPI(Key Performance Indicator)」と「MBO(Management By Objectives)」があります。

    KPIとMBOについてOKRとの違いとあわせて確認してみましょう。

    OKRとKPIとの違い

    KPI(重要業績評価指標)は、最終目標(KGI)達成にいたるまでのプロセスをチェックする中間指標です。

    KPIは、KGIを達成することが主眼となっているため、現実的な数値を設定します。

    「達成することに意味がある指標」なので、評価にも活用されます。

    対してOKRは、企業が一丸となって目標を達成するための手法で、「60〜70%の達成度を目指す高い目標設定」をすることに意味があり、評価に活用されることはありません。

    OKRとMBOとの違い

    MBO(目標管理制度)は、より「評価制度」としての意味合いが強いものです。MBOは報酬の決定にも使われ、定量的・定性的ともに考慮します。

    レビューサイクルは毎年、あるいは半年に1回とやや長め。OKRは報酬の決定には使われませんし、定量的な項目のみを測定対象とします。レビューサイクルも、OKRの方がMBOより短いという違いがあります。

    MBO(目標管理制度)は、報酬の決定にも使われ、より「評価制度」としての意味合いが強いものです。

    MBOは、定量的・定性的ともに考慮し、レビューサイクルは毎年、あるいは半年に1回とやや長めに設定されます。

    対してOKRは定量的な項目のみを測定対象とし、報酬の決定には使われません。レビューサイクルも、OKRの方がMBOより短く設定されます。

    ▼「KPI」についてさらに詳しく
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    OKR導入までのステップ

    OKRを実際にどのように導入すれば良いでしょうか。

    OKRの導入のステップを「期首に実施すること」「期中に実施すること」「期末に実施すること」の3つのステップに分けて確認しましょう。

    OKR導入までのステップ「期首に実施すること」

    OKRの作成は部門から個人など、より大きな組織から個人へと行うのが一般的です。

    そのために、まずは「部門のOKR」を作成しましょう。

    このOKRは、必ずしも部門長などのトップが決めなくてはいけないものではなく、チーム全体で決めることも可能です。

    OKRをチーム全体で決める際のメリットは、チームのメンバー全員がOKRに対して納得感を持つことができる点です。

    そのため、OKRを個人の目標として設定する際も、従業員は違和感なく目標に向かって仕事をすることができます。

    OKR導入までのステップ「期中に実施すること」

    OKRの目的は、チームや会社全体が同じ目標に向かって走ることができる点にあります。

    そのため期中にも社員や従業員が、 自身のOKRの進捗を理解し、現場の進捗を認識する必要があります。

    そこでおすすめなのが「チェックインミーティング」「ウィンセッション」です。

    ▼「チェックインミーティングとウィンセッション」についてさらに詳しく
    OKR、目標の設定はできたけど、実際の流れは?1週間の運用例

    OKR導入までのステップ「期末に実施すること」

    OKRを実施するには、さまざまなミーティングや目標管理が必要になります。

    OKRの管理は、エクセルなどの無料ツールでもある程度の実施は可能です。

    しかし、実際に現場が「OKRを実施できているか」「どのようなOKRを実施しているか」を、全社的に管理するのは、難しいことが多いです。

    管理システムを導入してOKRを管理する場合は、タレントマネジメントシステムの導入がおすすめです。

    ▼カンタンシンプルに「OKR」が実施できる「タレントマネジメントシステム」
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    完全版 タレントマネジメント入門ガイド

    ▼「OKR管理ツール」についてさらに詳しく
    業務管理はOKR管理ツールにお任せ?OKRツールの機能・効果とは

    OKRを効果的に活用するための「チェックリスト」

    OKRを効果的に活用するための「チェックリスト」

    「目標意識を高め、飛躍的な成長を実現する『OKR』入門書|チェックリスト付き」

    OKRは、高い目標を達成するための目標管理法のひとつです。

    Googleが人事制度に採用したことで目標管理のトレンドとなりました。

    また、従業員が企業においてのキャリアイメージを認識し、リスキリングを行っていくうえでも、OKRは大切な目標設定です。

    しかし、OKRについては、まだまだ活用事例が少なく、導入方法に困っている方も多いのではないでしょうか。

    そこで、OKRの基礎知識、実際の運用や活用の流れなど、OKRの基本について改めて確認してみましょう。

    また、「OKR運用のチェックリスト」を利用して、自社でのOKRの導入を行ってみるのも良いかもしれません。

    この資料でわかること

    • OKRとは

    • OKRを効果的に活用するためのポイント

    • OKR運用のチェックリスト

    こんな方におすすめ

    • OKRがわからない方

    • OKRの導入事例を知りたい方

    • OKRチェックリストが欲しい方

    ▼「リスキリング」と「OKR」について詳しくはこちら
    企業変革を実現するパーパス経営とリスキリング―匠(たくみ)から、仕組み(しくみ)の時代へ。HRテクノロジーとの向き合い方―

    OKRの導入事例

    OKRを導入している企業の導入事例を見てみましょう。

    OKR導入事例の代表的な企業としては、Googleとメルカリがあげられます。

    OKRの導入事例:Google

    Googleは、毎四半期に全社的なミーティングを開き、OKRの公開と評価を行っています。

    また、OKRをチームで統一するのではなく、個人の信念や価値観に基づいて定めているため、OKRを問うだけでもその人が大切にしていることがわかります。

    そのため、定期的に上司と部下が1対1で話をする機会を設け、上司は部下のOKRを把握するようにしています。

    1対1の対話にはコストがかかりますが、1対1の対話をすることで、戦略や目標に対して、従業員1人1人からの理解と納得が得られ、なおかつ企業が各社員の考えや現状を把握することにつながっています。

    同社が公開しているOKRに関する情報でも触れられていますが、企業が大きくなるにつれ、社内でコミュニケーションをとることが難しくなってきます。

    GoogleはOKRの持つコミュニケーション活性化の効果に着目し、導入を行っている良い例といえるでしょう。

    参考)Google re:Work - ガイド: OKRを設定する

    OKRの導入事例:メルカリ

    フリマアプリで知られるメルカリは、OKRとMBOを併用して成果を評価しているそうです。

    OKRは、3か月に1度データを基に見直しを行い、社員との面談を行っています。

    さらに、半年に1度各チームのOKRを共有し、理解を深めるために合宿も実施しています。

    全社的なOKRについても、経営陣のみで決めるのではなく、社員が参加する合宿で議論し、決定しているのです。

    同社のブログで合宿の様子がレポートされていますが、トップダウンでなく全員で意思決定をしていくことが強調されており、チームとしてのコミュニケーションツールとしてOKRを活用していることがわかります。

    参考)半年に一度のコーポレート合宿にきたよ #メルカリな日々 | mercan (メルカン)

    OKRで社内コミュニケーションを活性化

    OKRは「目標と主要な結果」という意味の言葉で、高い目標を達成するための目標管理手法です。

    この手法には、企業の目標を個人とリンクさせ、コミュニケーションを活性化させるという特徴があります。

    特に、生産性や社員の士気の低下は社内のコミュニケーション不足に起因することも多く、そうした企業の改善策としてOKRは効果的です。

    OKRを社内で定着させるためには時間がかかりますが、導入を検討してみる価値はあるでしょう。

    最大の効果を生むOKR必勝法は「タレントマネジメント」

    OKRは、企業と従業員1人1人が高い目標を掲げ、成長していくために大切な「目標設定」です。

    また、OKRを実施することで、社内のコミュニケーションの活性化や、従業員の企業におけるキャリア成長やリスキリングにも大切な指標となります。

    OKRの基礎は知っていても、実際に運用し浸透させるためにはコツが必要です。

    HRBrain タレントマネジメント」は、従業員1人1人の「OKR」の管理もカンタン・シンプルに管理できます。

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