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演繹とは?演繹の意味と使い方、帰納法との違いまでを解説

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演繹とは?演繹の意味と使い方、帰納法との違いまでを解説

目次

    演繹とは?

    演繹とは

    演繹(えんえき)という言葉をよく耳にするけれど、意味を説明するとなると難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。

    演繹法の意味

    演繹とは論理学の考え方の一つで、大きな一つの大前提から結論を推論することを意味します。演繹法とは、演繹を行う手順と言えるでしょう。論理学の基本は経験に頼らず、客観的な大前提に基づいて答えを導き出すことです。つまり大前提から結論の筋道を立てる演繹は論理学の考え方そのものとも言えます。


    演繹法の例

    演繹という言葉は抽象的であり、その意味も概念的で捉えにくいと感じる方も多いでしょう。そこで演繹法の具体例をご紹介します。

    「日本人は、米を食べる」という大前提があるとします。そこに「東京都民は日本人だ」という小前提があるとすれば、「東京都民は米を食べる」という結論が導き出されます。

    このように3段階で結論を導き出す演繹法を3段論法と呼びます。3段論法は演繹法の中でも特にメジャーな論法です。

    演繹法の使い方

    演繹法の使い方

    演繹の意味や演繹法について、何となく理解したものの、実際にやってみるとなると難しく感じるのではないでしょうか。そこで、具体的なやり方についてみてみましょう。

    結論を考える

    まずは何を結論として導き出したいのかを考えます。論理学の世界的では、しばしば結論よりも論理的構造が優先されます。しかし、ビジネスパーソンであれば結論としてどうしたいのか、何を手にしたいのかが重要です。そのため、まずは結論から考え、どんな答えを得たいのかを検討しましょう。

    結論の前提となる法則を見出す

    結論として導き出したい答えを決めたら、結論の前提となる法則を見出します。

    例えば、「わが社も新規市場Xに参入すべき」という結論を導き出したいとします。その場合、「新規市場Xに参入した企業は例外なく成長している」などの大前提を探し出します。こうした大前提があれば、「わが社も新規市場Xに参入すれば、より成長できる」という答えを導き出せます。

    法則を支持する例を出す

    演繹的には先ほどの「わが社も新規市場Xに参入すれば、より成長できる」という例は正しいでしょう。しかし、ビジネスシーンではより具体性や新規参入の安全性が重視されます。そのため「新規市場Xに参入すれば成長できる、儲かる」ことを支持するデータや事例を集める必要があります。今回の例の場合は新規市場Xに参入した企業の成長度合いを数値と事例で示すことで、より説得力が増します。

    演繹的思考の鍛え方

    演繹的思考の鍛え方

    演繹法の考え方や使い方を理解したものの、実際にはどのような場面で使えばいいのか迷いますよね。また、論理的思考が苦手と感じる方は、演繹的思考を鍛える方法も知りたいとお考えなのではないでしょうか。

    上司への報告や説得に使う

    演繹法は、そこまで難しく考える必要はなく、日々の上司への報告や説得で当たり前のように使えるものです。知らず知らずのうちに演繹法を使用している人も多いでしょう。

    例えば、上司に新しい企画の提案を行うとします。その際に「なぜ、この企画をいまやるのか」という説明が必要になるはずです。

    その場合、先ほどの演繹法の例のような3段論法を使うだけでも十分に上司を説得できます。

    例えば、「世間ではこの企画を実施したことで大きく売上が伸びた会社があります」という大前提を持ってきたうえで「この企画を実施すればわが社も売上が伸びるはずです」と結論づけるだけで演繹法を使用したことになります。

    このような大前提からの結論を日々意識するだけでも演繹的思考を鍛えることになります。

    顧客への説明資料で使う

    顧客への説明でも同様の手順で演繹法を使うことができます。

    例えば、大前提を「弊社の製品を使用したお客様は例外なく業務効率化に成功しています」とすれば、「貴社も弊社の製品を使用すれば業務効率化に成功します」という論理が成り立ちます。

    このように演繹法はそこまで難しい考え方ではなく、日々の仕事の中で少し意識するだけで演繹的思考力を鍛えることができます。

    演繹法と帰納法

    演繹法と帰納法

    演繹法について理解できたけれど、よく耳にする帰納法との違いがわからないと感じる方もいらっしゃるでしょう。演繹法と帰納法はどう違うのでしょうか。

    帰納法とは?

    帰納法は個々の具体的な事例から一つの結論を導き出す方法です。ビジネスシーンでもよく使われる論法といえます。

    例えば、エンゲージメント調査の結果と社員のインタビュー結果から、エンゲージメントが低下していることを読み取るのは帰納法のやり方と言えます。

    演繹法と帰納法は何が違う?

    演繹法と帰納法は論理の導き出し方が大きく異なります。演繹法は大前提に基づいて結論を出す方法ですが、帰納法は個々のデータや客観的事実を集めて結論を導き出します。

    例えば、エンゲージメント調査の結果、「社員全員の士気が下がっている」という結果が出たとします。その場合、社員のAさんも士気が下がっていると言えます。しかし、ビジネスシーンではこうしたはっきりとした答えが出されることは稀です。

    ほとんどの場合、いくつかの根拠となりそうなデータを集めたうえで帰納法から推論することが多いのではないでしょうか。

    例えば、残業時間の増加、売上の増加、コミュニケーション不足といったデータから「社員のエンゲージメントが下がっている」という結論を導き出すことが行われています。

    このように、演繹法と帰納法は全く異なる論法です。

    ロジカルシンキングにおける演繹法と帰納法

    ビジネスシーンではロジカルに説明することが求められます。最後に演繹法と帰納法いずれにしても使うことのできるロジカルシンキングのフレームをご紹介します。

    それは「空・雨・傘」です。コンサルタントがよく使う論理フレームの一つで、「空・雨・傘」は論理を天気になぞらえて導き出すフレームです。

    空(事実)を見てみたところ、雨(論拠・意味合い)が降りそうだったので、傘(結論・対策)を持っていくことにした、という論理構造です。

    演繹的に使う場合は、「新規市場Xに参入する企業は例外なく儲かっている」という事実を示し、「わが社も新規市場Xに参入すれば儲かるかもしれない」という意味合いを提示したうえで、「わが社も新規市場Xに参入すべきだ」という流れで使用すれば、結論を導き出せます。

    演繹法・帰納法ともに、論理的に誰かを説得するには必須の考え方と言えるでしょう。

    【まとめ】演繹法・帰納法をはじめとする論理的思考は社会人の必須ツール

    近年はより不確実性の高い社会になってきています。答えがわからない中で、相手を説得するには高度な論理的思考力が必要です。まずはぜひ論理学の基本である演繹法についてマスターしましょう。

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    HR大学 編集部

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