#人材育成
2023/09/04

グリットは誰でも持てる!最高の人生を送るために必要なグリットを徹底解説!

目次

    今グリットを持っていないと思っているあなたでも、これから身に付ける事ができます。どうやったらグリットは手に入るのか?そのキーとなるポイントや悪いグリットの紹介も合わせて行います。これからの人生をより幸せにしていくために、今グリットを身につけましょう。

    グリットとは

    グリットとは

    グリットという言葉は何度か聞いたことがあるかと思います。ここではグリットの言葉の意味と要素を紹介します

    グリットの意味

    グリット(grit)は勇気、闘志、根性の意味を持ちます。課題や壁にぶつかってしも諦めない精神や心を持てる一種のスキルのような意味合いで使われています。

    なぜグリットが注目されるのか?

    アメリカの心理学者アンジェラ・リー・ダックワース教授が提唱したGRIT(やり抜く力)は「才能や知性」とは全く関係が無いことを証明しました。生まれ持った才能が重要ではなく、才能があってもそれを生かせるかどうかは別の問題であるということです。成功に才能や知性が関係していないというこの理論は、多くの人種や学歴の人が在住するアメリカで広く受け入れられました。

    グリットと成功の関係

    グリットは後天的に身につく傾向が強く、先天的な要素との関連性が低いことが判明しました。同時に、グリットは意識することで誰でも高めていくことができる事が分かっています。そのため、誰でも手に入れることができます。様々な能力に多大な影響を及ぼすグリットは、素晴らしい成功因子として更なる研究を望まれています。

    グリットが心身にもたらす影響

    グリットを測る方法としてグリットスケールがあります。10の質問を、それぞれ5段階評価し点数化します。悲観的に物事を考える人より、楽観的に物事をとらえる人の方がグリット・スケールの値が高いことが判明しました。グリットが高い人は、幸福度が高く健康面においても良好であり、メンタルヘルスや自己管理に対しても影響を与えています。

    グリットの種類

    グリットの種類

    実はグリットと一括りにしていますが、良いグリットと悪いグリットに区分けされます。その違いを理解しましょう。

    グリットの要素

    前述の通り、グリットは先天的ではなく後天的に身につけることができます。知識や才能がなくても実践に活かすことができれば、物事を成功に導く近道になります。グリットは、以下の4つの要素で構成されていて、それぞれの頭文字からGRIT(グリット)と呼んでいます。

    • Guts(度胸):困難なことに立ち向かう

    • Resilience(復元力):失敗しても諦めずに続ける

    • Initiative(自発性):自分で目標を見据える

    • Tenacity(執念):最後までやり遂げる

    良いグリット

    良いグリットを持っている人は、周囲からの評価も高く、誰でも大きな可能性が眠っていることに気付かせてくれます。そこから、周囲も成長したいという気持ちが生まれてプラスのスパイラルが回っていきます。良いグリットとされているのは、8つの要素が当てはまります。その8つの要素は以下の通りです。

    • 情熱

    • 幸福感

    • 目標設定

    • 自制心

    • リスク・テイキング

    • 謙虚さ

    • 粘り強さ

    • 忍耐

    悪いグリット

    悪いグリットは、良いグリットの8つの要素のどれかが大きく欠けているものです。偽りの成功へ人を駆り立て、自己陶酔や嫉妬、傲慢の原因になります。悪いグリットは下記3つによく見られます。

    • 虚栄グリット

    周囲からの称賛や名誉を得るために、自分を偽り、他人を欺くグリット。謙虚さ、粘り強さが欠けており、悪化すると犯罪行為に手を染めることもあります。

    • 強情グリット

    目的に固執するあまり、どこまでもやり遂げようとするグリット。裏にある名声や称賛を手に入れることが目的になってしまっていて、正しい判断ができなくなります。

    • セルフィーグリット

    困難な目的を達成するまでの道のりをより過酷に「演出」し、執拗に目的の遂行にこだわることです。ナルシシズムという言葉に置き換えると非常に分かりやすいです。

    グリットを伸ばす、育てる7つのキーワード

    グリットを伸ばす7つのキーワード

    個性があるように皆同じキーワードでグリットが育つわけではありません。自分に合う形を見つけ出していきましょう。

    興味があることに打ち込む

    『好きこそ物の上手なれ』というように、興味があることは成長速度を加速させます。ビジネスにおける成功者達は口を揃えて「この仕事が大好きだ」と心から楽しみながら日々の向き合っています。自分のアイディアによって大ヒット商品を生み出したい等、興味があるものにこそ情熱が沸き、結果も表れやすくなります。 それはビジネスの現場でも同様です。興味をもって取り組む事によって仕事に対する責任感がより一層強まり、モチベーションの向上にも繋がります。

    目標を設定する

    ビジネスでは、業績のために直近の目標に注力して取り組むことが多々あります。しかし短期的目標にだけやる気を出し続けても、いつかは疲れてしまいます。長期的な目標を設けましょう。長期的な目標には目先の利益ではなく、仕事に意義が感じられる事柄を設定するよう意識します。人は一生を通じて成長する生き物といわれています。長期的な目標は、人格形成にも良い影響を与えます。

    失敗を恐れずチャレンジし続ける

    自分が興味のないことを粘り強く続けるのは難しいですが、今よりも少しだけ難しいことに挑戦するだけでもグリット力は上がります。今と同じ事を続けていても、グリットは育ちません。「無理だ」という先入観を持たず「できるんじゃないか」と、物事を前向きに捉えるクセをつけていきます。グリットの高い人は、おしなべて数え切れないほどの失敗をしていることが多いでしょう。失敗したとしても果敢に挑戦し続けることが重要です。

    小さな成功体験を積み重ねる

    急に大きなことをやろうとしても、心が折れてしまう経験は誰でもあると思います。そうならないために小さな成功体験を積み上げ、自己肯定感・自己効力感を高めていきます。グリットが高い人は過去の成功体験を元に、まずはできそうなところから始めて、徐々に自分のスキルより少し上の目標を設定していきます。大事な目的を成し遂げようとひたむきに挑戦して、成功体験を積むことで、周囲の人の信頼も勝ち得る事ができます。

    グリットがある人のいる環境に身を置く

    周囲や環境に影響を受ける事は多いでしょう。それを利用し、グリットをもつ人と行動を共にして、自分や周りのグリット力をより高めます。職場の同僚と一緒になってハードなことに挑戦する、職場以外でもグリットの高い人が集まる環境を探し、その場に飛び込むなどの方法があります。また、グリットの高い人材をメンターとしたり、新卒または中途採用において、グリットが高い人材を採用したりするなど、社内に組み込んでいくことが必要です。

    挑戦する事柄は変えてもよい

    目標を決めて挑戦したけれども、続かないことがあります。粘り過ぎは悪いグリットになりやすく、すぐやめてしまっては粘る力が身に付きません。一定期間まで続けたものの自分の中で手応えが感じられないといった場合は、柔軟に挑戦を変えていくことも必要です。年度末など区切りのいいところまでは続けることで「やり抜く力」が高まります。決めた期限までやり抜いたら、きちんと評価して次のチャレンジにつなげ、自分に何が足りなかったのかを見極めるなどは成長のポイントになります。

    社会への貢献意識を持つ

    グリットの高い人は自分の活動や仕事に使命感を持ち「社会へ貢献している」という思考を持っています。それはその貢献意識が継続力やモチベーションに影響していることを示しています。ただ何も考えずに日々生きている人と比べ、日々の仕事が誰かの役に立っていると自覚している人では全くグリットは異なります。社会の一員としての自分を再認識する行為は、メンタル面でも大きく成長を促すことなるでしょう。

    グリットの事例

    グリッドの事例

    グリットを持っている有名人の事例を紹介します。事例を通して、グリットが必要とされる理由を紹介します。

    イチロー

    有名人の中でパッとイチロー選手のことを想像した方も多いのではないでしょうか?もはや説明は必要ないかもしれませんが、日々コツコツと積み上げる職人。ひたすら継続するのは、グリットが高い人に共通している部分です。有名な発言があります。「特別なことをするために特別なことをするのではない、特別なことをするために普段どおりの当たり前のことをする。」「努力せずに何かできるようになる人のことを天才というのなら僕はそうじゃない。努力した結果何かができるようになる人のことを天才というのなら僕はそうだと思う。」常に目標を設定し、成功体験を積み重ねた結果、高いグリットを持っていると言えます。

    山中伸弥

    ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中教授もグリットに長けた方です。未知の領域に長年取り組み、資金難など度重なるピンチに立ち向かい続けた上でのノーベル賞受賞でした。感銘を受けた方も多いでしょう。「9回失敗しないと、なかなか1回の成功が手に入らない」「ここで研究をやめたら、臨床医の世界から逃げ出して以来、二回目の挫折になる。それはあまりにも情けない。研究をつづけるべきか迷っているうちに、朝も起きられなくなっていきました」まさに失敗を恐れずチャレンジし続けた結果、高いグリットを獲得するに至ったと言えるでしょう。

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    HR大学編集部
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