ストレングスファインダーとは?活用方法とメリット・デメリットを解説
人材データの一元管理を実現し、あらゆる人事施策の実行をサポート
- ストレングスファインダー(CliftonStrengths)とは
- ストレングスファインダー(CliftonStrengths)の4つの領域と34の資質
- 実行力
- 影響力
- 人間関係構築力
- 戦略的思考力
- ストレングスファインダー(CliftonStrengths)を活用するメリット
- ストレングスファインダー(CliftonStrengths)の活用で気をつけたいデメリット
- ストレングスファインダー(CliftonStrengths)の診断方法と価格
- 書籍を購入した場合の受け方
- 公式サイトやアプリでアクセスコードを購入した場合の受け方
- ストレングスファインダーは無料で受けられない
- ストレングスファインダー(CliftonStrengths)の活用方法【4ステップ】
- 1.自分の資質を理解する
- 2.資質の組み合わせに注目する
- 3.資質を活かす行動を検討する
- 4.振り返りと調整を繰り返す
- まとめ
マネジメントや組織運営を改善する手段のひとつとして、ストレングスファインダー(CliftonStrengths)を導入する企業が増えています。ストレングスファインダーは、個人の強みや特性を可視化できる診断ツールですが、診断結果を把握するだけでは、十分に活かすことはできません。
本記事では、ストレングスファインダーの概要に加え、ビジネスシーンにおけるメリットやデメリット、活用方法を解説します。診断結果をビジネスにどう結びつけるべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ストレングスファインダー(CliftonStrengths)とは
ストレングスファインダー(CliftonStrengths)とは、アメリカの調査会社であるギャラップ社が開発した才能診断ツールです。個人が本来もつ強みや特性を可視化することを目的としています。
ストレングスファインダーでは、177個の質問に回答することで、自身の「才能」を明らかにします。ここでいう才能は、無意識のうちに繰り返し現れる思考や感情、行動パターンのことです。
これらの才能は、常にプラスに働くとは限りません。状況や使い方によっては、弱みとして表れることもあります。ストレングスファインダーは、才能そのものを評価するものではなく、自身の特性を自覚し、どのように活かすかを考えるためのツールです。
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ストレングスファインダー(CliftonStrengths)の4つの領域と34の資質
ストレングスファインダー(CliftonStrengths)では、人の才能を4つの領域(カテゴリー)に分類しています。
実行力
影響力
人間関係構築力
戦略的思考力
これらの領域をもとに34の資質へと細分化され、個人の強みがより具体的に表されます。以下では、領域ごとに該当する資質を紹介します。
実行力
実行力とは、自ら行動し、目標達成に向けてやり切る力を指します。困難な状況でも粘り強く取り組み、成果を出すことに長けた人に多い領域です。
領域 | 資質 | 概要 |
|---|---|---|
実行力 | 達成欲 | 常に成果を求め、高い生産性を発揮する |
公平性 | 全体の利益を重視し、公正な判断を行う | |
目標志向 | 優先順位を定め、目標達成に向けて行動する | |
信念 | 揺るぎない価値観をもち、一貫した行動を取る | |
責任感 | 引き受けたことを最後までやり遂げる | |
慎重さ | リスクを見極め、注意深く意思決定する | |
アレンジ | 物事を整理し、効率的に組み立てる | |
規律性 | 秩序やルールを重んじ、正確に行動する | |
回復志向 | 課題解決に前向きで、改善策を見出す |
実行力の資質をもつ人は、組織において「物事を前に進める存在」として力を発揮します。
影響力
影響力は自身の言動を通じて、周囲の考えや行動に影響を与える力を指します。人前で発言したり、周囲を巻き込みながら物事を前に進めたりすることに長けた人が多い領域です。
領域 | 資質 | 概要 |
|---|---|---|
影響力 | 活発性 | 行動するまでが早く、周囲を勢いづける |
指令性 | 物事を主導し、はっきりと決断できる | |
コミュニケーション | 考えや感情を言語化し、人に伝える力が高い | |
競争性 | 他者との比較のなかで成果を出そうと努力できる | |
最上志向 | 平均ではなく「最高」を目指して行動する | |
自己確信 | 自分の判断を信じ、迷いなく進める | |
自我 | 周囲から認められることを原動力にする | |
社交性 | 関係構築が早く、人脈を広げる力がある |
影響力の資質をもつ人は、組織において発信役や推進役として存在感を発揮しやすいのが特徴です。
人間関係構築力
人間関係構築力とは、他者との信頼関係を築き、チームの結束力を高める力のことです。個々の力を引き出しながら、組織全体として高い成果を生み出すことに長けています。
領域 | 資質 | 概要 |
|---|---|---|
人間関係構築力 | 適応性 | 変化を受け入れ、状況に応じて柔軟に対応できる |
運命思考 | すべての事象には意味があると捉え、人との結びつきを大切にする | |
成長促進 | 他者の可能性を信じ、成長を支援することに喜びを感じる | |
共感性 | 相手の感情を察し、気持ちに寄り添える | |
調和性 | 対立を避け、合意点を見つけながら関係性を保つ | |
包含 | 相手を受け入れ、居場所をつくる | |
個別化 | 一人ひとりの違いや特性を理解し、適切に関わる | |
ポジティブ | 明るく前向きな姿勢で、周囲の雰囲気を良くする | |
親密性 | 人と深く信頼関係を築くことを重視する |
人間関係構築力の資質をもつ人は、チームの潤滑油や支え役として機能し、組織の安定や長期的な成果に大きく貢献します。
戦略的思考力
戦略的思考力とは、情報を収集・分析し、将来を見据えた判断や方向性を導き出す力のことです。物事を俯瞰して捉え、複雑な状況のなかから本質を見抜くことに長けています。
領域 | 資質 | 概要 |
|---|---|---|
思考力 | 分析思考 | データや事実をもとに論理的に思考する |
原点思考 | 物事の背景や根本原因を深く掘り下げ、本質的な理解を得ようとする | |
未来志向 | 将来の可能性を思い描き、ビジョンを共有する | |
着想 | 新しい視点や独自のアイデアを生み出す | |
収集心 | 情報や知識を集めることにやりがいを感じる | |
内省 | 自身の思考や感情を深く見つめ、多角的に捉える | |
学習欲 | 学び続けることに価値を感じ、常に向上を求める | |
戦略性 | 複数の選択肢を想定し、最善の道筋を選び取る |
戦略的思考力の資質をもつ人は、組織の方向性を定める役割や、意思決定を支える存在として力を発揮します。短期的な判断にとどまらず、中長期的な視点で物事を考えられる点が大きな強みです。
ストレングスファインダー(CliftonStrengths)を活用するメリット
ストレングスファインダー(CliftonStrengths)をビジネスに活用することで、主に以下のメリットが得られます。
自己肯定感が高まる
生産性が向上する
他者への理解が深まる
ストレングスファインダーによって自身の強みや才能が可視化されると、これまで自覚できなかった思考や行動の傾向に気づけます。自己理解が深まることで、自分の特性に適した働き方が明確になり、自己肯定感の向上につながるでしょう。
また、自身の特性を活かした役割や働き方を取り入れることで、生産性の向上も期待できます。
ストレングスファインダーは自分自身だけでなく、他者を理解するきっかけにもなります。各自の資質をチーム内で共有すれば、他者の価値観や行動原理への理解が深まり、コミュニケーションの円滑化を図ることも可能です。
ストレングスファインダー(CliftonStrengths)の活用で気をつけたいデメリット
ストレングスファインダー(CliftonStrengths)には多くのメリットがある一方で、デメリットや注意点も存在します。
才能に気づいただけでは成果を得られない
やらない理由にしてしまう
性格や行動パターンを決めつけてしまう
ストレングスファインダーは、自身の才能を知るために有効なツールですが、結果を生活や仕事に落とし込まなければ成果にはつながりません。診断結果を活かせるかは、本人の行動や工夫にかかっています。
また、診断結果を表面的に受け取り、「自分には向いていない仕事だから」と業務を避ける理由にしてしまうケースもあります。状況によっては、苦手なことにも取り組まなければならない場面もあるでしょう。そのようなときは、資質を言い訳にするのではなく、自身の特性をどのように活かすか考える姿勢が重要です。
診断結果にとらわれすぎると、「あの人には資質があるから」と他者を断定的に捉えてしまうおそれもあります。ストレングスファインダーは、あくまで強みになり得る資質を知るための指標であることを押さえておく必要があります。
ストレングスファインダー(CliftonStrengths)の診断方法と価格
ストレングスファインダー(CliftonStrengths)を受ける方法は、次の2つです。
書籍を購入する
公式サイトやアプリでアクセスコードを購入する
それぞれの価格を、診断方法別に表でまとめました。
診断を受ける方法 | 書籍名・プラン | 価格 |
|---|---|---|
書籍を購入する | さぁ、才能に目覚めよう | 2,420円 |
心のなかの幸福なバケツ | 2,420円 | |
ストレングス・リーダーシップ | 2,640円 | |
公式サイトやアプリで | 上位資質のみ(トップ5) | 3,925円 |
アクセスコードを購入する | 34資質すべて(フル) | 8,822円 |
ここからは、実際にストレングスファインダーを受ける流れを紹介します。
書籍を購入した場合の受け方
書籍を購入した場合は、巻末の綴じ込みを開き、なかに記載されたアクセスコードを確認します。その後、公式サイトにアクセスし、手元にあるアクセスコードを入力すれば診断が開始されます。
なお、書籍の購入で受けられる診断内容は、上位資質のみ(トップ5)です。また、書籍のアクセスコードは1度しか使用できません。中古本を購入した場合、すでに実施されていて、診断を受けられない場合があるため注意が必要です。
公式サイトやアプリでアクセスコードを購入した場合の受け方
専用サイトやアプリでアクセスコードを購入する場合は、2つのプランから選択できます。ひとつは書籍と同じく上位資質のみを知れるプラン、もうひとつは34資質すべての順位を確認できるプランです。
決済が完了すると、テストを受けるかどうかの選択画面が表示されるため、そのまま診断を開始しましょう。
ストレングスファインダーは無料で受けられない
ストレングスファインダーを無料で受ける方法はありません。書籍、もしくはアクセスコードの購入が必須です。
費用をかけずに似た診断を受けたい場合は、代替ツールを利用する必要があります。インターネットでストレングスファインダーの代替ツールを検索し、大手企業が提供する無料診断ツールを試してみるのも一案です。
ストレングスファインダー(CliftonStrengths)の活用方法【4ステップ】
前述したように、ストレングスファインダー(CliftonStrengths)は受けて終わりではありません。診断を受けたあとは、次の手順に沿って行動することで、実生活やビジネスを前向きに変えるきっかけを得られます。
- 自分の資質を理解する
- 資質の組み合わせに注目する
- 資質を活かす行動を検討する
- 振り返りと調整を繰り返す
1.自分の資質を理解する
ストレングスファインダーを受けると、診断結果が記されたレポートが発行されます。まずは上位5つの資質に注目し、それぞれの特性を把握することからはじめましょう。
自身がもつ資質の特性を理解することで、何が強みになり、どのような点が苦手なのかを客観的に捉えられます。
2.資質の組み合わせに注目する
各資質の特性を把握できたら、次は5つの資質の組み合わせに目を向けます。資質は単体ではなく、組み合わせで見ることで、行動や思考の傾向をより詳しく理解できます。
上位5つの資質がどの領域に属しているかを確認し、自身の基本的な傾向を掴みましょう。
3.資質を活かす行動を検討する
資質を強みに変えるには、具体的な行動が欠かせません。日々のなかで資質を活かす行動を意識的に繰り返すことで、才能は磨かれていきます。
ビジネスシーンを思い浮かべながら、「この強みを活かすならどう動くか」「苦手な場面はどう乗り切るか」といった視点でシミュレーションしてみるのも有効です。
4.振り返りと調整を繰り返す
才能を強みに育てるには、継続的な振り返りと調整が必要です。
日々の生活のなかで強みを活かした行動を意識し、定期的に振り返ることで、その精度は高まっていきます。最初は意識しなければできなかった行動も、やがて習慣化され、自然と強みを発揮できるようになるでしょう。
まとめ
ストレングスファインダー(CliftonStrengths)は、多くの企業で活用されている才能診断ツールです。個人がもつ強みを可視化し、特性を理解することを目的としています。
ストレングスファインダーでは、個人の特性を4つの領域と34の資質に分類し、その傾向を明らかにします。診断結果を通じて、自身の強みや弱点を客観的に捉えることが可能です。
自分自身の資質の活かし方のヒントにできるだけでなく、管理職が従業員の特性を把握する手段としても有効です。個々の強みを理解することで、社内における適材適所の配置やチームづくりにも役立ちます。







