自社に最適なオリジナル研修を設計。 社員の成長と高い満足度を実現した独自の1on1研修とは?
JA三井リース株式会社 人事総務部 人事企画室 室長
永井 慎一郎 様
JA三井リース株式会社 人事総務部 人事企画室 室長代理
北見 栄一 様
JA三井リース株式会社 人事総務部 人事企画室
加藤 絵美 様
JA三井リース株式会社 人事総務部 人材開発室
西野 里紗 様
- 金融
- 1001名~
- 従業員エンゲージメントを向上させたい
- 社員のコミュニケーションを活性化したい
- コンサルティング
HRBrain導入開始:2021年03月01日
自社に最適なオリジナル研修を設計。 社員の成長と高い満足度を実現した独自の1on1研修とは?
- 課題背景
- 1on1を導入して以来、1on1実施に役立つような体系的な研修プログラムの用意が無かった
- EX(従業員体験)の可視化が不十分だった
- 打ち手
- HRBrainと一緒に最適化したオリジナルの1on1研修を設計
- EXサーベイ内容や研修受講者の声を随時反映しながら研修内容をアップデート
- 効果
- 受講者満足度の高い1on1研修プログラムを構築することが出来た
- 1on1研修を通じて従業員間でのコミュニケーションまで活性化することが出来た
Q. 「JA三井リース」の事業内容を教えてください。
永井様:
弊社は、「JA系統」と「三井系・商社系」の特性を併せ持つリース会社です。業種・業界問わず、様々なお客様のビジネスパートナーとして経営課題に向き合い、リースやファイナンスの枠にとらわれない、高付加価値サービス・ソリューションを提供しています。
従業員数は約2,000名(連結)です。(2024年3月時点)
効果・効率・満足度を最大化する、オリジナルの研修プログラムを模索。
Q. HRBrainの1on1研修を実施する前に抱えていた/解決していきたかった課題を教えてください。
北見様:
弊社は、1on1導入時にマネージャー向けに動画での研修を行っていました。
マネージャーに個別で動画を視聴してもらうスタイルだったのですが、見ている・見ていないといった視聴のペースが異なっていたり、「より深い内容で勉強したい」という声もあったので、そういった課題に応えられる研修が必要だと感じていました。
また、EX(従業員体験)においても課題がありました。これからの時代は、一人ひとりが今後のキャリアなどについて深掘りしていく機会がよりいっそう重要になると考えています。そのため、しっかりと現場の声を把握して、意見や要望を引き出していくための施策を模索していました。
Q. HRBrainに研修を依頼した決め手(提供内容、サポート体制など)を教えてください。
北見様:
他社様からもいくつかご提案いただいたのですが、いわゆる定型のフレームワークのように内容が固まった研修プログラムが多く、融通が利きにくいという印象でした。
一方で、HRBrainさんのご提案は、しっかりと課題や特性、現場の声までヒアリングした上で、弊社にとってより良いプログラムになるよう柔軟にカスタマイズができるという内容で、とても安心感がありました。
加藤様:
弊社では、研修とは別にHRBrainさんのシステムやサービスを導入しているのですが、そういった他のサービスとの連動性も考慮された研修設計だったので、運用面でも非常に助かりました。
研修プログラムはもちろん、あらゆることを総合的にご相談できるところも大きかったと思います。
細部までこだわり、カスタマイズとアップデートを重ねて最適化。
Q.研修プログラムの設計を進めていく中で、印象に残っているコンサルテーション・サポート・支援はありますか?
西野様:
弊社は、今回の1on1研修の他にも全社向けの研修や管理職向けの研修など多くの研修を実施しているのですが、そういった施策との棲み分けまでしっかり考慮していただけたことが、とてもありがたかったです。
今まで、研修プログラムによって主催する部署が違うこともあるため、会社全体の複数の研修を把握しながら内容が重複しないように設計することはなかなか難しい面もありました。受講者にとっては、同じような社内研修が続くと戸惑いもありますし、とても非効率になってしまいます。
そういった懸念もあった中で、人材育成・コミュニケーション・信頼関係の構築、理念の浸透など、既に準備していた研修の狙いや内容を把握した上で、ベストな内容の1on1研修になるようにカスタマイズしていただいたことに感謝しています。
加藤様:
また、HRBrainコンサルティング中のきめ細やかさには感動しました。当日の研修プログラムの中では、研修受講者が上司役と部下役に分かれて実際に1on1を行う「ロールプレイング」の時間を組み込むように要望したのですが、そのロールプレイングイメージを講師とディレクター(HRBrain)で事前にテスト撮影してくださり、ディスカッションさせていただけたところも、非常に助かりました
ひとことで「ロールプレイング」といっても、その中に出てくる言葉遣いやキーワードが自社のカルチャーに合っていないと、受講者にとっては違和感が出てしまいます。
HRBrainさんは、研修を実施する前のプログラム設計の段階で、そういった懸念点までクリアにした上で進めてくださったので、私たちプロジェクトメンバーとしてもすごく安心感がありました。
永井様:
今回弊社では受講者が100名を超えるため3回に分けて開催したのですが、1回目、2回目と回を追うごとに内容をアップデートされていたところも印象的でした。各回の研修のアンケート、事務局からの要望、研修内での受講者の反応を踏まえながらアップデートしていただいて、その結果、毎回さらに良くなっていることを実感できました。
Q.コンサルタントに対する感想を教えてください。
加藤様:
研修当日のプログラム設計はもちろんですが、それに付随するさまざまな人事領域をまたいで総合的にコンサルティングしていただいた点にも、とても感謝しています。
既に弊社で走っている他の施策との関連性や違いを整理して下さり、改めて1on1はどのような面談機会であるべきかを考え直すことが出来ました。そして、他社の事例も沢山ご紹介いただき、自社はどうあるべきかを納得いくまで整理できたのは、担当コンサルタントのお力あってこそだと思います。
北見様:
他にも、スケジュールや進行の面でも非常に助かりました。限られた時間の中でプロジェクトが進行している中で急に何か困ったことが出てきてもすぐに相談できますし、その度にアイデアや代替案を出していただけるので、すごく心強かったです。
加藤様:
1時間のミーティングの中でも、「何をどこまで決めるのか」や「会社の方針をふまえて今は何をやるべきなのか」といった部分も示してくださったので、毎回のミーティングの内容がすごく濃くて、とてもテンポ良くプロジェクトが進んでいきました。
受講者の満足度が向上し、社員のコミュニケーションの場としても機能。
Q.新たな研修プログラムを導入されたご感想はいかがでしょうか?
西野様:
今回の1on1研修は上司を受講対象者としたものでしたが、弊社では、新任マネージャーに向けた研修が手厚く、それ以降の研修プログラムは少ない状態でした。
今回実施したことで、グループ会社も含めてマネージャー同士が意見交換をすることができ、横のつながりがさらに強くなったと感じています。研修の現場もすごく良い雰囲気で、とてもあたたかい場になっていました。
北見様:
EX(従業員体験)の課題解決においても、うまく研修プログラムに反映させることができたと思います。
EX Intelligenceサービスを導入して、ちょうど1on1研修の実施前に従業員向けにサーベイを実施していたため、サーベイの結果を1枚のパワーポイントにまとめて研修冒頭挨拶でどのような結果だったのか受講者である上司の皆さんに説明をしました。
今回の研修の目的は、何故1on1ミーティングが求められる世の中になったのか、「キャリア」とは何かを整理して、1on1デモやロールプレイングを通して部下とコミュニケーションをとる上で意識したいポイントを学ぶことを目的としていたため、HRBrainのサーベイで実際の「部下の声」も提示したことで、受講者(上司)も自分事として受け止め研修効果は高まったのではないかと感じます。
Q.1on1研修はどのような流れで実施されましたか?
北見様:
まずは講師が基本的な1on1のテクニカルスキルに関するインプットを行い、その後に受講者(上司)の一人ひとりの自己分析を行ったり、弊社独自の「あるある」のケーススタディに取り組んだ上で、最後に受講者同士のロールプレイング(部下役・上司役の体験)を行いました。
どの工程もスムーズに頭に入りやすいステップになっていて、それは実際に受講者の反応を見ていても感じました。
西野様:
前半がインプット、後半がアウトプットという研修はよくありますが、プログラムの途中に自己分析する時間を設けたことで、インプットとアウトプットを行き来するような流れになったのが良かったと感じます。
具体的には、アンケートで自分が1on1をする時の癖(話し方)を回答したり、講師とディレクター(HRBrain)によるロールプレイングの動画を視聴した後に自分たちで1on1面談を実践し、終了後に受講者どうしでフィードバックし合うという流れでした。このインプットとアウトプットが交互に組み合わさった構成は、インタラクティブな研修実施に繋がったので非常に印象的でした。
Q.研修を進める上で苦労した点、大変だった点はありましたか?
加藤様:
研修の後半にある「ロールプレイング」のデモ(見本)作りの準備には、特に時間が掛かりました。
社員は年齢や仕事内容、キャリアに関する悩みも一人ひとり違うので、どのようなペルソナでどういった課題設定をすれば、みなさんの理解が深まり実際に現場に戻って1on1をする際に応用して活用いただけるか悩みました。
結果的には、やはりどうしても多くの部下に当てはまるペルソナと課題設定が採用されることにはなります。ただ、採用されなかったペルソナのパターンに関しても、HRBrainさんのほうで参考資料としてテキストにまとめていただけたので、大変有難かったです。
Q.1on1研修の実施によって、社内からどのような反響がありましたか?
北見様:
受講した方から「すごく良い研修でした」と廊下のすれ違いざまに言っていただいたり、社内チャットメッセージも多くいただけて、プロジェクトに携わった私たちとしても、大変手応えを感じています。
永井様:
私も実際に受講してみたのですが、とてもやりやすかったですし、受講したまわりのメンバーを見ていても、これまでとはまた違った熱量を感じました。すごく盛り上がっていたと思います。
これまで同じ役職者どうしが1on1を題材に話し合う機会は少なかったのですが、お互いの仕事についての考えや課題を共有し合うことは大切だと、改めて実感できる良いきっかけになりました。
蓄積したデータを活用して、社員と事業のさらなる成長に貢献したい。
Q.今後、HRBrainコンサルティングやシステムをどのように活用していきたいですか?
北見様:
HRBrainさんと設計した今回の1on1研修も含めて、EXサーベイや人事評価システムを引き続き運用しながら、まずはしっかり定点観測と分析をしたいと思います。
そこで集まった情報を活用して、従業員のみなさんや会社の成長にどう貢献できるかを考えながら、より良い環境づくりに努めていきます。
永井様:
これまでは、人事に関するデータを可視化できていなかったことが課題だったのですが、HRBrainのシステムを導入したことで、今ではデータがしっかりと蓄積されるようになりました。
今度はそのデータを活用して何ができるだろうかという、良い意味で新しい課題が生まれたので、引き続き運用と分析を重ねながら、人材育成や事業成長につながるさらなる新しいアイデアを具現化していきたいと思います。
Q.HRBrainの研修はどのような企業におすすめですか?
北見様:
既存の研修がうまく運用されていないとか、その内容が受講者に浸透していないと感じている企業様でしょうか。あとは、基本的なスキルアップや知識のインプットなど、初歩的なところで課題を抱えている企業様にも、もちろんおすすめです。
加藤様:
1on1研修というのは、日頃の業務をスムーズに進めていくためのコミュニケーションの機会としても機能すると思うので、人事評価の運用や人材育成に課題を感じている企業様には、ぜひおすすめしたいです。
※掲載内容は、記事公開の2024年11月時点のものです