Case

導入事例

300名体制を見据えた決断。 伴走型コンサルティングで刷新した、 拡大期IT企業の「人事基盤」とは?

300名体制を見据えた決断。 伴走型コンサルティングで刷新した、 拡大期IT企業の「人事基盤」とは?

株式会社ネットサービス・ソリューションズ 代表取締役

坂之上 仁 様

株式会社ネットサービス・ソリューションズ 取締役兼管理本部長

小澤 克彦 様

株式会社ネットサービス・ソリューションズ 取締役兼DX&イノベーション推進室長

慶徳 隆弘 様

  • コンサルティング
  • 101~500名
  • 評価の納得度を向上させたい
  • 人事制度の見直しをしたい
  • コンサルティング

HRBrain導入開始:2023年10月01日

300名体制を見据えた決断。 伴走型コンサルティングで刷新した、 拡大期IT企業の「人事基盤」とは?

  • 課題背景
    • 従業員のキャリア意識や働き方への期待が高まる中で、エンゲージメント向上が急務だったが、従業員の状況を客観的に把握するための統一された仕組みがなかった。
    • 1on1の記録などが各所にExcelで散在し、従業員の状況を一元的に把握できていなかった。
    • サーベイの結果、キャリアや評価制度で改善すべき課題が明確になった。
  • 打ち手
    • HRBrainのコンサルティングサービスを活用し、「シンプル」かつ「絶対評価」を軸とした新しい人事制度の設計に着手。
    • 新しい評価制度の「設計」と、それを運用する「システム」の構築をHRBrainにワンストップで依頼し、制度と運用の乖離を防ぐ体制を整えた。
  • 効果
    • HRBrainのコンサルタントが常に伴走しつつ的確に軌道修正してくれたことで、当初の目的通りシンプルで分かりやすい評価制度を構築できた。
    • 制度設計とシステムが完全に連携しているため、完成した制度がすぐに使える形でシステムに反映され、人事担当者の負担を大幅に軽減。
    • 今後の継続的な改善や研修も見据えた、長期的なパートナーシップの土台ができた。

次のステージのために、属人的な人事管理と制度の刷新を決意。

Q. まずは、ネットサービス・ソリューションズ様の事業内容についてお聞かせください。

坂之上様:
当社は、お客様のビジネスを根幹から支えるITインフラに特化したプロフェッショナル集団です。コンサルティングから設計・構築、運用・保守までをワンストップで提供し、お客様にとって最適なIT環境を実現することを使命としています。現在、164名の従業員が在籍しており、従業員の一人ひとりがそれぞれの専門性を活かして活躍してくれています。

Q. HRBrain導入以前は、どのような人事課題を抱えていらっしゃったのでしょうか。

坂之上様:
3年ほど前に、退職者が増え始めた時期がありました。経営層として会社のエンゲージメントを高める動きが必要だと考え、役員と従業員一人ひとりが会食をしたり、季節ごとにイベントを開いたりと、従業員間の横のつながりを強める施策を行っていました。サークル活動なども含め、従業員同士、あるいは経営層と従業員のコミュニケーションを増やすことに注力していたんですね。

ただ、そうした施策だけでは不十分だと感じていました。一番の課題は、従業員の状況をちゃんと把握できるモノサシがなかったことです。例えば、1on1面談を実施していても、その記録はどこかのExcelシートに書かれているだけで、誰かがまとめて見ることもできない。まずは、そうしたバラバラに散在している情報を集約する仕組みが必要だと考え、タレントマネジメントシステムの導入を検討し始めました。

慶徳様:
システムを検討する中で、数社を比較検討した結果、最終的にHRBrainにお願いすることを決めました。まずはサーベイを実施したところ、キャリアや評価制度に改善すべき課題があることがデータから見えてきました。そこで、評価制度自体を新しいものに刷新しよう、という流れで、改めてコンサルティングをお願いすることになりました。

上から目線でも、馴れ合いでもない。コンサルタントの絶妙な距離感。

Q. 数あるサービスの中からHRBrainを選ばれた決め手は何でしょうか。

坂之上様:
まず大きな理由としては、すでにHRBrainのシステムを導入していたことです。仮に他のコンサルティング会社さんにお願いして立派な評価制度をつくってもらったとしても、HRBrainのシステムと親和性のないものができあがってしまう可能性が高い。その点、HRBrainであれば、自社システムの活用事例を豊富にお持ちですし、制度とシステムがどう連携するのか、一番良い形を提案してくれるだろうという期待がありました。

また、当社は給与計算などで他のサービスも利用していますが、人事がらみのシステムに何社も入ってくると、つぎはぎだらけになってしまう。そういった懸念点もあったので、HRBrain一社にお任せしたほうが、シンプルで良いものができるだろうと考えました。

netss1

慶徳様:
当社の従業員数は現在160名を超え、今後は300名体制を目指しています。その次のステージに耐えうる人事制度を導入するために、当社より規模の大きい企業を支援してきたHRBrainが持つ豊富な知見やノウハウを活用したい、という想いもありました。当社がこれから向かうフェーズをすでに経験している企業の事例をたくさんお持ちだろう、という期待感は大きかったですね。

Q. 制度設計のプロセスで、特に印象に残っていることはありますか?

坂之上様:
最初のコンセプト設計の段階から、私からは「極めてシンプルにしたい」ということを強くお伝えしていました。ただ、どうしても既存の評価制度が頭の根底にあるので、議論を重ねていくとだんだん話がズレていってしまうんですね。途中からは、自分たちがどこに向かっているのか分からなくなる瞬間もあり、正直なところ「これでは、結果的に今と変わらないものができあがるのではないか」と不安になったこともありました。

そんな時に、HRBrainのコンサルタントが「原点に立ち戻って考えましょう。もともとのコンセプトは『シンプル』でしたよね」と、常に軌道修正してくれたんです。

時には立ち止まることもありましたが、コンセプトを再確認してまた進む、という繰り返しができたおかげで、最後までブレずに、当初よりイメージしていたシンプルな制度を形にすることができました。不安な気持ちのまま突き進んでいたら、枝葉のついた複雑なものができあがっていたかもしれません。

慶徳様:
グランドデザインとコンセプトを固める部分には、特に時間をかけていただきました。何かを決めるとき、議論が迷走することはよくありますが、そのたびに「原点に立ち戻りましょう」と声をかけてもらえたことで、驚くほどシンプルに課題が解決できる、という経験が何度もありました。この手法は、他の場面でも使わせてもらっているほど、非常に勉強になりましたね。

小澤様:
今回の制度設計で、私たちがこだわったもう一つの点が「絶対評価」への切り替えです。正直なところ、これは実際に運用してみないと分からない部分もあり、懸念が全くないわけではありません。ただ、もし運用する中で課題が見つかったとしても、その都度、評価者研修などで改善していけば良いと考えています。HRBrainの皆さんには、ぜひこの先も伴走してもらいたいと思います。

netss2

Q. HRBrainのコンサルタントについては、どのような印象をお持ちですか?

坂之上様:
一般的なコンサルタントというと、プロだからこそ「こうあるべきだ」という “べき論” を少し上から伝えられる、というイメージがありました。ですが、HRBrainの皆さんは全くそんなことはなく、常に私たちと同じ目線に立って話を聞いてくださいました。

かといって、目線が同じになりすぎて馴れ合いになるわけでもありません。きちんと話を聞いて私たちの状況を理解したうえで、先ほどのように「コンセプトに立ち戻りましょう」とプロとして軌道修正もしてくれる。近すぎず、遠すぎない、この「絶妙な距離感」で伴走してくれるのが、非常にありがたかったですね。同じ目線で寄り添う優しさと、プロとしての的確な視点の両方を持ち合わせている点が、他社にはない魅力だと感じています。

つくって終わりにしない。継続的な改善で見据える、制度の「その先」へ。

Q. HRBrainのコンサルティングについて、特に「ここが良かった」という点を挙げるとすれば何でしょうか?

小澤様:
やはり、制度設計とシステムが完全に一体化している点ですね。コンサルティングで立派な制度をつくっても、それをシステムに反映させる作業が大変だと、結局は形骸化してしまいます。HRBrainの場合は、設計したものがそのままシステムに落とし込まれているので、私たちが後から何かをする必要がほとんどない。つくって終わりではなく、すぐに使える状態まで伴走してくれるので、本当に楽ですし、このフローのほうが確実だと感じました。

坂之上様:
私は、人事制度の設計と、それを運用するシステムをワンストップで提供してくれる安心感です。一般的なコンサルティングだと、立派な制度の「設計図」を提供してくれても、それを動かす「エンジン」であるシステムとの連携までは保証してくれません。結果として、理論上は素晴らしくても、現場では使いにくいものが生まれてしまう危険性があります。HRBrainは、自社のシステムを熟知したうえで制度を設計してくれるので、最初から「運用」をゴールに見据えた、地に足の着いた提案をしてくれる。この一気通貫の体制こそが、他にはない価値だと感じています。

慶徳様: 
私は、専門知識がない人間でも直感的に扱えるシステムのUI(操作画面)ですね。システム専任の担当者でなくても、スムーズに操作できます。これまでのシステムだと、何かを変更するたびに情報システム部に依頼が必要で、時間も手間もかかっていましたが、今では現場の人事担当者が、自分たちの手でスピーディーにPDCAを回していける。この使いやすさが、制度を定着させるうえで非常に大きな価値を持っていると感じています。

netss3

Q. 新しい人事制度が完成し、本格的な運用フェーズに入っていくかと思います。今後の展望についてお聞かせください。

坂之上様:
まずはこの新しい制度を一年間、しっかりと運用してみることがスタートです。そのうえで、つくったものを正しい形で運用できるように、評価者研修なども随時実施していく必要があります。

つくって終わりではなく、運用していく中で見えてきた課題に対して、またスポットでコンサルティングに入っていただき、議論しながら制度をバージョンアップさせていきたいですね。そこに合わせて研修も行っていく、というサイクルを回していきまがら、HRBrainの皆さんとは継続的なお付き合いができればと考えています。

慶徳様: 
評価者研修はもちろん、今後は等級別の研修なども体系立てて行っていきたいです。当社のことを深く理解してくれているHRBrainだからこそ、相談もしやすいですし、エンゲージメントサーベイの結果を研修内容に盛り込んでもらうなど、一貫性のある施策が打てると期待しています。これからも様々な提案をいただきながら、共に会社の成長を支えていただけると嬉しいですね。

Q. 最後に、HRBrainの導入を検討している企業へメッセージをお願いします。

坂之上様:
特に、当社と同じIT業界で、従業員数が200名以下の規模の企業の方々には、ぜひ一度立ち止まって自社の人事制度を見直してみてほしいですね。意外に思われるかもしれませんが、顧客には最新の技術を提供している一方で、自社の仕組みは昔ながらのまま、という企業は少なくないのではないでしょうか。

小澤様:
その原因は、IT企業ならではの「器用さ」にあるのかもしれません。専門知識があるがゆえに、Excelを独自にカスタマイズして、ある一定の管理ツールであればつくれてしまうんです。正直なところ、私も以前は「タレントマネジメントシステムは、あったらいいけど」という程度に考えていました。しかし、従業員が100人を超えてくると、Excelでの属人的な管理では情報共有にも限界がきます。実際に導入してみて、情報が一元化され、必要な時に誰でもアクセスできることのメリットの大きさを痛感しています。


慶徳様: 
もし、何から手をつければいいか迷われているなら、まずは「人事情報の一元管理」から始めるのがおすすめです。当社がそうであったように、まずタレントマネジメントシステムで従業員の情報を可視化し、次にサーベイで組織の課題を客観的に把握する。そして、そこで見つかった本質的な課題に対して、コンサルティングや研修といった具体的な解決策を打っていく。

HRBrainは、その入り口から出口までの全てを一社で提供できるのが、他にはない大きな強みだと思います。各機能がトップクラスでありながら、常に開発を続けて進化している点も魅力ですし、長く付き合えるパートナーとして、とても信頼できる存在です。

netss4

※掲載内容は、取材当時の2025年9月時点のものです。

14日間無料トライアル実施中!

お問い合わせ

累計導入社数 3,500社以上
HRBrainがまるごと分かる資料はこちら

※2025年4月時点