人事評価の基盤を構築し、 ビジョンや経営計画に合致した組織へ
株式会社Sun Asterisk 人事労務グループ マネージャー
是友 佑太 様
- IT・インターネット
- 51~300名
- 社員のコミュニケーションを活性化したい
- 人事評価や目標管理の運用を効率化したい
- タレントマネジメント
- 人事評価
HRBrain導入開始:2020年03月01日
人事評価の基盤を構築し、 ビジョンや経営計画に合致した組織へ
- 課題背景
- 人事評価において持続性のある管理の仕組みが構築されていなかった
- 組織規模の拡大による会社のビジョンと従業員の繋がりの脆弱化を懸念
- 打ち手
- OKR運用開始に伴い、HRBrainを導入
- 1on1シートとOKR評価シートをHRBrain上で一元管理化
- 効果
- OKR評価シートの履歴や運用率確認が容易に
- HRBrain導入により人事評価の可視化が容易に
現場が使いやすい人事評価制度を目指して
ーまずは御社のご説明と自己紹介をお願いします。
是友さま:弊社は株式会社Sun Asterisk(サンアスタリスク)と言いまして、「誰もが価値創造に夢中になれる世界」をビジョンに掲げ、大企業やスタートアップのDXを技術面・人材面から支援しています。スタートアップや大企業の垣根を超え、本気で社会課題に挑むヒト・モノ・コトとのコラボレーションを通じて、さまざまな産業のデジタライゼーションを促進することで、社会にポジティブなアップデートを仕掛けています。
その中で、私は採用以外の人事領域全般を担当しています。入社時のオンボーディング対応や入社手続き、入社後の人事制度の評価・運用などが業務範囲です。
現在、日本拠点では130名ほどの会社ですが、2年前は60〜70名ほどで社員数は年々増加しています。
その中で本格的に評価制度を構築していきたいと考えていました。
ーありがとうございます。HRBrain導入前の課題をお伺いさせてください。
是友さま:弊社は、OKRを活用して人事評価をしています。人事評価制度を運用する際は、過去の履歴を踏まえて運用していくことが大事ですが、そうした連続性のあるコミュニケーション方法が確立されていませんでした。評価の履歴を適切に管理するシステムや仕組みが構築されておらず、そうした連続性のあるコミュニケーション方法が確立できていなかったために、中にはOKRが何も設定されていないチームもありました。その原因は、人事として現場が使いやすい人事制度を設計しきれていなかったからです。それらを改善するために、評価制度自体を新しく構築しながらも仕組みとして整えていける、使いやすい人事評価システムを探していました。
ー評価制度を整えることで、どのような組織を作りたいと考えていましたか?
是友さま:弊社のビジョン実現に向けて毎年経営計画を立ているのですが、組織が大きくなると会社のビジョンと従業員とのつながりが弱くなることに懸念がありました。私としては、組織として一体感をもって同じベクトルを向き、ビジョン実現のために動いている組織こそ本当に強い組織だと思うんです。規模が大きくなっても、それぞれの役割の中で同じ方向を向くことができる組織を作りたいと考えています。もちろん弊社に入社してくれる社員は、ある程度は同じ方向を向いていると思いますが、会社のビジョンが自分自身の担当業務や意思決定などに活かされるような状態を作り上げたいです。
(オンライン上にてインタビュー)
業務フローなどの運用方法もカスタマーサクセスに相談して解決
ー現在は、どのような評価制度を運用されていますか?
是友さま:弊社は、定量評価と定性評価の両方で評価をしています。成果だけではなく、それに伴う行動であったり、スキルといった表に出てこない部分も含めて総合的に評価していく設計です。成果の部分はOKRを設定しており、日々の行動や成果を管理しています。また、別途1on1シートを作成しており、それらを加味して総合的な評価をつけています。
ーHRBrainを選定した決め手をお伺いさせてください。
是友さま:HRBrain選定時の弊社の状態は、OKRの運用を開始したばかりで、評価の型がほとんどない状態でした。そのため、システムを選ぶ際は、そうした弊社でも使いやすく、すぐに運用が開始できるシステムを探していました。その中でHRBrainは評価シートのテンプレートが豊富にそろっており、かつ導入スピードも早く、弊社の場合は導入決定から運用開始まで約1か月ほどのスピード感で進めていくことができました。それだけのスピード感をもって進められたのも、テンプレートがしっかりとあり、弊社でも運用しやすい仕組みが整っていたからだと思っています。コストも他社と比べて安かったのも決め手でしたね。
あと、これは意思決定の要因ではないのですが、導入決定後、カスタマーサクセスの方に手厚くサポートしていただきました。評価制度の型を作る手助けをしてくれて、とてもありがたかったのを覚えています。評価シートのテンプレートはあるものの、その中身をどう構築したらいいのか、カスタマーサクセスの方が具体的な評価制度の運用方法まで教えてくれて、運用までスムーズに進めることができました。また、評価に関する業務フローの設計についても、さまざまな事例を交えて教えてくれました。こうしたきめ細かいサポートがあったからこそ、安心して運用開始できたと思っています。
ー現在のHRBrain活用状況をお伺いさせてください。
是友さま:現在は、今まで運用していたOKRの評価シートをHRBrainで再現して評価制度を運用しています。HRBrain上に従業員の評価結果の履歴が残るようにしており、合わせて1on1シートもHRBrainで作成しています。定性面のキャリア相談などもHRBrain内に入力できるようにしており、OKR以外の成果に関連するコメントも積極的に履歴として書いてもらうように運用しています。
ーどのような成果が出ていますか?
是友さま:OKRシートがどの程度運用されているのかが可視化されたことが、まずは成果だと考えています。各現場ごとに、上司の評価コメントが入っている入っていないといった現状が把握しやすくなり、評価結果の履歴も簡単に追うことができます。
今後は評価入力のリマインドを人事からしっかりとできるようにしていきたいと考えています。
HRBrain導入前はスプレットシートを使用してOKR等の管理をしていたので、評価の可視化がなかなか出来なかったのですが、クラウドシステムに置き換えることで実現できたことだと思っています。
今後は評価制度のさらなる質の向上へ
ー今後のHRBrain活用方針をお伺いさせてください。
是友さま:HRBrainを活用することで、誰がコメントをしているのか、誰がOKRを設定出来ているのかを可視化できるようになりました。しかし、評価制度自体の「質」は、まだまだ作り込みきれていない状態です。そもそもOKRは他の部署で誰が何に取り組んでいるのかを可視化していくことが大事だと考えています。しかし、現状は社員一人ひとりが積極的に情報を取りにいかないと他のOKRを知ることができない状態なので、もっとライトに情報に触れる機会を作っていきたいです。
設定したOKRに基いて業務をおこない、評価期にマネージャーと振り返りをおこなう。こうした評価の当たり前な一連の流れが、全社員に対してもれなく実現できている状態を目指しています。
また、評価は人件費に直結します。今はHRBrainで出た評価結果を元に、私が作成したシミュレーションツールを使用して、昇給率の計算や来年度の人件費の試算をしていますが、そういったことも含め、HRBrain上で完結できるような仕組みが作れれば、より嬉しいなと感じています。笑
ー最後に、HRBrainは貴社にとってどのような存在でしょうか?
是友さま:「一緒に弊社を良くしてくれるパートナー」だと思っています。評価だけ切り取ると人事の中のいち業務ですが、評価は人材開発に通じる業務領域だと考えています。そのあたりについて他社の事例や新しい施策など、HRBrainの視点でアドバイスをいただけると非常にありがたいなと思っています。
ーありがとうございます。貴社の成長に一緒に伴走をしていけるように、今後もHRBrainがサポートさせていただきますので、引き続きよろしくお願いいたします!
※掲載内容は、記事公開の2021年3月時点のものです。