#人材管理
2023/08/30

従業員満足度が高い企業の特徴とは?取組み事例や高め方を解説

目次

従業員満足度とは

満足度が発見された

従業員満足度とは、従業員が職場で働く際にどの程度満足しているかを表す指標です。「Employee Satisfaction」の頭文字をとってESと略されることもあります。人材の流動性の高まりと生産年齢人口の減少により、人材が定着しづらくなっています。このような背景により、従業員満足度が注目されているのです。

従業員満足度を構成する要素 

従業員満足度は主に、5つの要素から構成されています。

・企業理念への共感
従業員が企業理念へ共感している場合、会社に対する期待感が高く、会社で働くことの誇りをもって業務を行うことができるでしょう。

・職場での人間関係
共に働くメンバーとの人間関係が劣悪だと、著しく従業員満足度は下がってしまいます。お互いに関心を持ち、尊重し合えるような、人間関係が良好な職場では、従業員満足度は高まります。

・マネジメントの納得感
上司が自身の考えや働きぶりをきちんと評価している部署に配属されると、従業員満足度が高まります。逆に、部下を放置したり、恣意的に低い評価を続けたりするマネジメントであれば、従業員満足度が低下し、離職につながることもあるでしょう。

・職場環境
従業員のニーズを捉えた福利厚生や就業規則を整備すると、従業員満足度は高まります。また意見が言いやすい、風通しがいい快適な職場環境を提供することができれば、従業員満足度は上がりやすくなります。

・仕事が社会へ与える影響
自分の仕事の成果が会社の業績に貢献し、更に会社が社会へ良い影響を与えていると従業員が感じることができると、従業員満足度が高くなります。自分の会社の社会への貢献度が高ければ、自社で働くことに誇りを持てるため、従業員満足度は高まるでしょう。

従業員満足度の調査方法

社員が会社をどのように思っているかを把握するためにも従業員満足度の調査は重要です。どのような方法であっても客観的に把握できるよう数値化することが重要でしょう。

・自社で調査する
従業員満足度に関係する5つの要素についてのアンケートを取ると、網羅性があるデータを取ることができます。アンケートの作成、分析などに自社で時間を割く余裕があれば、十分満足が行く調査結果を得ることも可能です。

・外部サービスを使う
株式会社HRBrainが提供する「EX Intelligence」は離職防止やエンゲージメント向上を目的とした組織診断サーベイです。
組織全体の状態の可視化はもちろん、従業員ひとりひとりにフォーカスした分析が可能なため、離職予兆やモチベーション低下などの課題を早期に把握する事が出来ます。
また、状態を把握するだけではなく、改善施策に直結した設問項目になっているため、現場や人事、経営層にとって課題に向けた施策を打ちやすいのが特徴です。

▼従業員満足度調査
HRBrain 組織診断サーベイ|EXintelligence

従業員満足度の向上のメリット・デメリット

従業員満足度を向上させると具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。デメリットはないのでしょうか。

【メリット】

・従業員同士のコミュニケーションが活発になる
例えば、従業員満足度の向上を目的として、職場の環境を風通しの良いものにした場合、従業員同士が活発にコミュニケーションをとることが期待されます。従業員同士がお互いをカバーしながら業務に取り込むことができるため、仕事に対するミスやトラブルが少なくなります。

・従業員のモチベーションが上がる
従業員満足度の向上のために従業員の評価制度を見直すなど、マネジメントの納得感を高めた場合を想定します。従業員は自分の働きぶりがきちんと評価されていると感じることができ、前向きに仕事を捉えることができるようになるため、従業員のモチベーションが上がり、業績の向上にも寄与できます。

・離職率は下がる
従業員満足度が向上すると、従業員はその企業で働くことに高い価値を感じるようになります。そのため離職率も低くなります。、離職率が低下することで採用コストを最小限に抑えることができ、企業の負担軽減にも寄与するでしょう。

【デメリット】

・必ずしも生産性が上がるとは限らない
従業員満足度を上げたからと言っても、必ずしも企業の生産性が上がるわけではありません。

従業員満足度の項目には動機づけ要因と衛生要因があります。動機づけ要因には承認や成長への期待感などがあります。具体的には仕事における達成感、仕事を成し遂げた結果、褒められるなどの達成感などです。こちらが不足したからといって、直接従業員満足度の低下にはつながることはありません。

衛生要因には給与、対人関係、職場の環境などが含まれます。例えば、賃金をあげたとしても従業員満足度が頭打ちになってしまいます。

衛生要因は不満の要因となりますが、いくら取り除いたとしても、直接的に満足度の向上にはつながりません。動機づけ要因と衛生要因、双方の違いを理解しながらアプローチする必要があります。

従業員満足度が高い企業

コミュニケーションを活発に取っているビジネスパーソン

従業員満足度が高い企業にはどのような特徴があるのでしょうか。従業員の特徴や従業員満足度が高い企業を紹介します。

従業員満足度が高い企業で働く従業員の特徴

従業員満足度が高い企業で働く従業員の特徴として、主体的に物事に取り組む傾向があります。

・企業理念を理解し、主体的に行動する
経営者側が発信している企業理念に対して、関心が高い従業員が多いということが特徴の一つです。企業理念についてきちんと理解している従業員が多い場合、企業の方針に対して従業員が一丸となり行動できるため、企業の目標達成も比較的容易になります。

・コミュニケーションが活発
職場の風通しがよく、自由に意見を言える環境が整っていることも特徴と言えます。前述の通り、風通しがよく社内コミュニケーションが活発な職場では、従業員同士がお互いにフォローし合って業務に当たることが多いため、従業員にとって働きやすい環境が整っています。またミスの予防、トラブルの防止などに繋がり、業績も向上します。

従業員満足度ランキング高い企業を紹介

オープンワーク株式会社が運営する転職プラットフォーム「OpenWork」にて発表された
OpenWorkAWARDS働きがいのある企業ランキング2021」で、1位から3位までに取り上げられている企業を紹介します。働きがいは従業員満足度を向上させる重要な要因の一つです。

・1位:P&Gジャパン合同会社
洗剤などの一般消費剤を販売する企業として世界的に有名な企業です。待遇の満足度や、風通しの良さなど全てにおいて高水準を誇っています。相対的に低い水準となっているのは人材の長期育成で、早いうちからキャリアを主体的に構築していく必要があるといえるでしょう。

・2位:株式会社セールスフォース・ドットコム
企業と顧客をつなぐ顧客管理システムを提供している企業です。顧客のニーズに素早く対応できるための総合的なプラットフォームを提供しています。人事評価の適正感、法令遵守意識、風通しの良さなど全てにおいて高水準です。本社はアメリカ合衆国にありますが、意思決定スピードは早く企業の最新情報を直接知ることができます。

・3位:プルデンシャル生命保険株式会社
プルデンシャル生命保険株式会社は、外資系の保険会社です。広告費を使わず、サービスの向上にお金をかけています。社員の士気も高く、総合的な満足度は非常に高いです。

従業員満足度を向上させるための企業の取り組み事例

事例を探す女性

従業員満足度を向上させるために各企業はどのような取り組みをおこなっているのでしょうか。衛生的要因や福利厚生など様々な、従業員満足度につながる取り組みを紹介します。

事例1:株式会社ストライプインターナショナル

earth music&ecologyやAMERICAN HOLIC などのアパレルブランドを多く抱える株式会社ストライプインターナショナル。同社では、労働時間の多くを占める会議が従業員満足度を低下させる要因とし、会議のスリム化を行うことで業務改善を行いました。会議ではプロジェクターやホワイトボードを使わず、立ち会議を行えるようにした結果、活発なコミュニケーションが行われるようになり、会議そのものの準備が削減できたのです。販売などの業務に集中できるようになったため、従業員満足度の大幅な向上に寄与しています。

事例2:サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社では、様々な働き方を選択できるワークスタイルに変更した結果、離職率を大きく軽減することができました。育児・介護における時短制度や、在宅勤務の充実、子連れ出勤制度など、働く従業員に合わせたユニークな勤務形態を取ることができます。

事例3:株式会社ラクーンホールディングス

株式会社ラクーンホールディングスはEC事業、決済事業、保証事業などを主軸に、企業活動を効率化し便利にする事業を展開しています。通勤時間は拘束時間に含まれ、長くなってしまうと従業員満足度の低下に繋がります。株式会社ラクーンホールディングスでは近距離通勤支援制度を導入しています。会社から3km以内に住む従業員には毎月2万円の手当を支給しています。かなりの数の従業員が3km以内に住むようになり、自分の時間を持てるようになったため、従業員満足度の向上に寄与することができました。

事例4:株式会社メルカリ

フリマアプリで有名な株式会社メルカリでは福利厚生に力を入れています。特に産休・育児休暇・介護休暇に力を入れており、従業員が人生のターニングポイントを迎えるときにサポートをしていくことに重点をおいています。育休・産休中の給与を100%保証するなど、大変な時期を支え、安心して働いてもらえるような制度を整備しています。

事例5:株式会社ユーザベース

株式会社ユーザベースは経済ニュースなどのメディアである「NewsPicks」を運用している会社です。株式会社ユーザベースでは企業理念の浸透に力を注いでいます。従業員が守るべき7つのルールを作り、いつでも持ち運びができる冊子を作成しました。ルールが明確になったため、行動指針が浸透すると同時に、新しいメンバーにも理解してもらい、行動に移し訳すなったため、従業員満足度の向上に寄与しています。

従業員満足度の高め方

笑顔で働くビジネスパーソン

一長一短では従業員満足度は上昇しません。また取ってつけたような施策であればかえって逆効果になることもあります。まずは自社の状況を把握し、重点的に対策を行う必要があります。

サーベイツール

社内の状況を把握するために便利なものがサーベイツールです。代表的なツールを紹介します。

「EX intelligence」とは
EX intelligenceは、タレントマネジメントシステムで顧客満足度No.1を獲得した株式会社HRBrainが提供する、国産の従業員エクスペリエンスを定量化できる組織診断サーベイです。

従業員の体験を網羅的に収集し、採用から退職までの16フェーズにおける課題と従業員体験の期待値と実感値のギャップを定量化できます。採用から退職における問題点や改善すべき項目を明瞭化し、早期離職の防止を実現します。

◆高いカスタマイズ性と柔軟なサーベイ配信スケジュール設定
豊富なテンプレートから選択あるいは独自設問の作成ができます。
また、様々な企業のニーズに対応できるよう、設問のカスタマイズが可能です。
配信先に設定する項目に関しても、

  • 部署

  • 役職

  • 新卒/中途

などの配信グループ分けや配信頻度(月1〜年1)も柔軟に設定することができ、自社の目的・課題にあったサーベイ活用が可能です。

◆分析の高度さ × 改善アクションへの接続性の高さ
サーベイの結果をもとに「EX Intelligence」独自のアルゴリズムで、組織ごとの課題の優先順位を自動で算出します。

課題に対する具体的なアクションの示唆もシステムに実装しているため、現場主導での組織改善を促進することができます。
よって、単なる従業員満足度の調査ではなく、従業員の「期待値」を収集することで、組織課題の優先順位が明確になります。

◆人的資本の情報開示にも対応可能
「EX Intelligence」では、人的資本の情報開示に必要な人材データの収集・エンゲージメント状態の可視化・定量化を実現します。
また、株式会社HRBrainでは、「人的資本TIMES」等の自社メディアの運営の他にも

  • 人的資本開示に関する調査研究へのサポート

  • マサチューセッツ工科大学の宮川教授との共同研究

など人的資本の情報開示に関して積極的にサポートできるよう取り組んでおります。
人的資本開示の情報開示についてもぜひご確認ください。

低いところから重点的に対策を打つ

自社の従業員満足度の状況を具体的な数値で把握できたら、数値が低い項目から対策に取り組むことが重要です。大きな項目として、順番に取り組んでいくと従業員満足度の向上へ繋がるでしょう。

・企業理念の浸透が最優先
従業員満足度調査の結果で、万が一企業理念・ビジョンへの理解が乏しいと言う結果が出た場合は最優先で向上に取り組みましょう。今までは仕事をやらされているという意識が強く出ていた従業員が、企業理念・ビジョンの実現のために、主体的に行動するようになります。

次に行うことは職場環境の整備です。業務効率が上がるシステムや、コミュニケーションツールを導入するのもよいでしょう。円滑に仕事を進めることが可能になれば、従業員満足度を高めることにつながります。

また福利厚生を充実させることも重要です。柔軟な休暇制度やユニークな福利厚生を取り入れている企業の従業員満足度は高い傾向にあります。

・ESからEXへ
昨今では従業員満足度(ES)の向上から従業員体験(EX)の向上させることで、生産性の向上や定着率の改善に効果があると判明しています。

従業員体験(EX)とは、従業員が企業で働く際に経験するすべての体験のことを指します。ESは、どちらかといえば従業員の満足度を測るものなので、満足度を高くすれば生産性が上がったり、業績が伸びることがありますが、頭打ちになる可能性があります。従業員体験は、企業理念への理解、ビジョンの共感など、自主的に行動する意識も高めるため、生産性の向上や、業績の向上に寄与することができます。そのため昨今では従業員満足度よりも従業員体験の向上に力を入れている企業も多くなっています。

株式会社HRBrainが提供する従業員エクスペリエンスクラウド「EX Intelligence」など、従業員体験にフォーカスを当てた組織診断サーベイツールも増えてきています。従業員体験 (EX)についてもっと詳しく知りたい方は「【3分でわかる】従業員体験(EX)とは?改善のメリットや方法」をご一読ください。

【まとめ】人材管理・タレントマネジメント・人事評価・目標管理をカンタン・シンプルに

従業員満足度の向上は、今後ますます獲得が難しくなってくる優秀な人材の獲得、企業への定着に大きく貢献するでしょう。まずはES調査を行い、自社の企業規模に合った従業員満足度向上のための取り組みを取り入れることで、納得感をもって従業員が業務に取り組むことができるようになります。

HRBrainは従業員満足度を高め、企業と従業員を確かな成長につなげる人事評価クラウドです。

HRBrainは、従業員の目標設定から評価までのオペレーションの全てをクラウド上のソフトウエアで効率化するサービスです。MBOやOKR、1on1などの最新のマネジメント手法をカンタン・シンプルに運用することができます。

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株式会社HRBrain 吉田 達揮
吉田 達揮
  • 株式会社HRBrain 執行役員

  • ビジネス統括本部 本部長

  • 人的資本TIMES編集長

新卒で東証プライム 総合人材サービス企業に入社。2020年HRBrainに入社。
人事制度コンサルティング部門の立ち上げから大手企業向けのクラウド営業に従事。
また社内タレントマネジメントのユニットの立ち上げと運営を担当。
以後、事業企画にてゼネラルマネージャーとして全社戦略の策定・推進を担当。
その後、組織診断サーベイ「EX Intelligence」を提供しているEX事業本部を管掌。
2022年4月に執行役員へ就任。2023年4月よりビジネス統括本部の本部長として全体を統括。「人的資本TIMES」の編集長も兼務。

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