従業員が身につけたいビジネススキル一覧|おすすめのツールも
簡単操作でオリジナルコンテンツをアップロードし、e-ラーニング化
- カッツモデルにもとづくビジネススキルの種類・一覧
- テクニカルスキル
- ヒューマンスキル
- コンセプチュアルスキル
- 【階層別】従業員が身につけたいビジネススキル一覧
- 新入社員・若手社員
- リーダー職
- 管理職
- 【職種別】従業員が身につけたいビジネススキル一覧
- 営業職
- 事務・バックオフィス職
- エンジニア・技術職
- マーケティング職
- 【4ステップ】従業員がビジネススキルを習得する手順
- 現状把握と必要なスキルの明確化
- スキルの構造理解と知識のインプット
- 実践と反復練習を行う
- フィードバックを受け改善を繰り返す
- 従業員のスキル育成の効率化にはツールの活用がおすすめ
- まとめ
人材育成や人材配置を適切に行うには、社内にどのようなスキルがあり、誰がどこまでスキルを身につけているのかを整理する必要があります。
その際に役立つのが、従業員のスキルを一覧で可視化する仕組みです。ただし、「どのようなスキルを一覧化すればよいのか」「評価の基準をどう決めるべきか」と悩む担当者もいるのではないでしょうか。
本記事では、カッツモデルを軸にしたスキル分類から、階層別・職種別の具体例について解説します。実際の運用ステップについてもわかりやすく解説するため、従業員のスキルを正しく把握したい場合にはぜひ参考にしてみてください。
カッツモデルにもとづくビジネススキルの種類・一覧
従業員に必要なスキルを整理する際に役立つのが、カッツモデルという分類法です。カッツモデルは、ビジネスで求められる能力を以下の3つに分けて捉えます。
テクニカルスキル
ヒューマンスキル
コンセプチュアルスキル
カッツモデルを使うと、役職や職種ごとに「どのスキルをどの程度重視すべきか」が明確になり、評価や育成の指針を立てやすくなります。
【関連コンテンツ】
テクニカルスキル
テクニカルスキルとは、業務を遂行するために必要な専門知識や技術を指します。営業職であれば商談の進め方やプレゼンテーション技術、エンジニアであればプログラミング言語やシステム設計の知識などが該当します。
テクニカルスキルは、実務経験や研修を通じて比較的習得しやすく、成果にも直結しやすいのが特徴です。新入社員や若手社員にとっては、まずこのテクニカルスキルを高めることが最優先になるでしょう。
一方で、役職が上がるにつれて求められる比重は下がり、代わりに判断力や調整力など他のスキルの重要性が増していきます。職種ごとに具体的な技術項目を洗い出し、レベル別に「基礎」「実践」「応用」といった段階を設けることでスキルを可視化しやすくなります。
ヒューマンスキル
ヒューマンスキルは、他者と円滑に関わるためのコミュニケーション能力や協調性を指します。
具体的には、傾聴力や交渉力、チームワーク・リーダーシップなどが含まれます。どの階層・職種にも共通して求められるスキルですが、特にリーダー職や管理職では欠かせないスキルです。
たとえば、部下の話を丁寧に聞き取る力や、意見が対立したときに調整する力がなければ、チームの生産性は低下してしまいます。
テクニカルスキルと異なり、数値化しにくい面がありますが、「会議で意見を整理して共有できる」「相手の立場を踏まえて対応できる」といった行動例を具体的に示すことで評価基準を明確にできます。
【関連コンテンツ】
コンセプチュアルスキル
コンセプチュアルスキルは、物事を概念的に捉え、全体像を把握したうえで本質を捉える能力です。論理的思考力や課題発見力、計画・立案力などが該当します。
管理職や経営層になるほど重要性が高まり、市場の変化を読み取り自社の強みを活かした新規事業を構想する際や、複数の部門をまたいだプロジェクトを設計する際などに活用されます。
若手社員のうちからこのスキルを意識させることで、将来的なリーダー育成にもつながるでしょう。
【階層別】従業員が身につけたいビジネススキル一覧
従業員に求められるスキルは、役職や階層によって異なります。そのため、それぞれに必要なスキルの違いを理解せずに一律の育成プログラムを実施しても、効果は限定的になってしまうでしょう。
階層別にスキルを整理しておけば、各従業員が「今、何を習得すべきか」が明確になり、育成計画も立てやすくなります。以下では3つの階層に分けて、それぞれが身につけたいスキルを具体的に紹介します。
新入社員・若手社員
リーダー職
管理職
新入社員・若手社員
新入社員・若手社員の段階では、業務を正確に遂行するための基礎スキルの習得が最優先です。
具体的には、コミュニケーションスキルやビジネスマナー・報連相(報告・連絡・相談)、タイムマネジメントなどが該当します。たとえば、上司への報告では結論ファーストの伝え方を身につけることで、コミュニケーションの質が向上します。
また、この時期は指示されたタスクを期限内に完了させる習慣を作ることも重要です。こうした基礎が整うことで、次の段階のスキルを吸収しやすくなり、成長のスピードも安定していきます。
リーダー職
リーダー職になると、自分の業務だけでなく、チームメンバーをまとめる役割が加わります。ここで求められるのは、チームマネジメント力や指導・育成スキル、問題解決力などのスキルです。
たとえば、後輩が業務でつまずいたとき、単に答えを教えるのではなく、考え方のヒントを出して自力で解決させる指導ができると、メンバーの成長を促せます。
また、複数のタスクが同時進行するなかで、誰に何を任せるかを判断し、全体の進捗を把握する力も欠かせません。個人の頑張りだけでなく、チームの成果を意識できているかが重要です。
管理職
管理職は、部門全体を統括し、経営方針を現場に落とし込む役割を担います。具体的には、戦略立案力や組織マネジメント力、人材育成力などが挙げられます。
たとえば、経営層から示された目標に対して、自部門で達成する道筋を立て、メンバーに納得感を持って伝える力が重要です。また、人員や予算といった限られた資源をどのように使うかを考える場面も増えます。
さらに、将来を見据えた人材育成も重要な役割です。部下の強みや課題を把握し、適切な配置や成長の機会を用意することで、組織全体の力を底上げしやすくなります。
【職種別】従業員が身につけたいビジネススキル一覧
職種が異なれば、求められるスキルの内容も変わります。この違いを無視して全社員に同じ研修を実施しても、現場で活かせる学びにはなりにくいでしょう。
以下では、4つの職種に分けて、それぞれ習得したいスキルを紹介します。
営業職
事務・バックオフィス職
エンジニア・技術職
マーケティング職
職種別にスキルを明確化しておけば、配置転換や採用の際にも職種に応じて必要なスキルを具体的に示せます。
営業職
営業職では、顧客との信頼関係を築き、契約につなげるためのスキルが求められます。具体的には、以下のようなスキルが該当します。
ヒアリング力
提案力
交渉力
たとえば、初回の商談では、表面的な要望だけでなく背景にある課題を聞き取る姿勢が欠かせません。
また、価格交渉の場面では、自社の利益を守りながら顧客にも納得してもらえる落としどころを見つける交渉力が試されます。商談の進め方や対応の質を含めて整理すると、成果につながるスキルを明確にしやすくなります。
事務・バックオフィス職
事務・バックオフィス職は、社内業務を安定して支える役割を担います。ここで求められるのは、正確さと業務を滞らせないための管理力です。
たとえば、経費精算や契約書のチェックでは、数字や文言のミスが後々のトラブルにつながるため、細部まで注意を払う正確性が欠かせません。
特に同じ作業を繰り返す際には「この手順を簡略化できないか?」と考える視点があると、業務効率の向上にもつながります。Excelの関数やテンプレートを活用するなど、日々の工夫がチーム全体の生産性を支えます。
エンジニア・技術職
エンジニア・技術職では、専門的な技術知識と問題解決能力が中心になります。論理的思考力やプロジェクト管理力などが該当します。それだけでなく、ニーズを正確に把握したりシステム内容を伝えたりする際にはコミュニケーション力も重要です。
たとえば、コードを書く際には、動作することに加えて、他のエンジニアが見ても理解しやすい書き方を心がける必要があります。特に、技術の進化が速い分野であるため、新しいプログラミング言語やフレームワークの情報を常に収集し、必要に応じて習得する姿勢も欠かせません。
チームで開発を進める場合は、これらの能力を総合的に駆使し、他のメンバーと円滑に連携する意識が重要です。
マーケティング職
マーケティング職では、市場や顧客を分析し、効果的な施策を立案・実行する能力が必要です。具体的には、以下のようなスキルが挙げられます。
データ分析力
企画力
戦略思考力
たとえば、Webサイトのアクセス解析では、単に数字を眺めるだけでなく、「どのページで離脱が多いか」「どの流入経路が成果につながっているか」を読み取る分析力が役に立ちます。また、施策を実施した後は、費用対効果を測定し、次の改善につなげるPDCAサイクルを回す力も必要です。
市場トレンドや競合の動きを常にチェックし、自社の強みを活かした差別化戦略を描ける視点があると、成果を最大化できるでしょう。
【4ステップ】従業員がビジネススキルを習得する手順
スキルを一覧として可視化しても、育成につながらなければ形だけの制度になってしまいます。効果的な育成には、段階的かつ計画的なステップを踏むことが必要です。
ここでは、従業員がビジネススキルを確実に習得するために4つのステップに分けて手順を紹介します。
現状把握と必要なスキルの明確化
スキルの構造理解と知識のインプット
実践と反復練習を行う
フィードバックを受け改善を繰り返す
この流れに沿って育成計画を立てれば、研修の効果を最大化でき、現場でも活かせる実践的なスキルが身に付きます。
現状把握と必要なスキルの明確化
スキル習得の第一歩は、従業員の現状と業務に必要なスキルの整理です。
まず、自己評価シートやスキルチェックリストを使って、従業員自身に現状のスキルレベルを記入してもらいます。同時に、上司による評価も行い、両者を照らし合わせることで客観的な現状が見えてきます。
本人と上司の間の認識に差がある場合には、どのスキルを優先的に伸ばすべきかを1on1で話し合う機会が必要です。そのうえで、具体的な目標を設定しましょう。
目標は曖昧なものではなく、「商談の翌日には、〇〇の項目基準をもとに商談内容の振り返りを行う」といった行動レベルで設定すると、達成度を測りやすくなります。
スキルの構造理解と知識のインプット
次に、習得したいスキルの全体像を理解し、必要な知識を吸収します。たとえば、「交渉力」を身につけたいなら、まず交渉がどのようなプロセスで進むのか、どのような技法があるのかを学びます。書籍やオンライン講座、社内研修などを活用して、理論や手法を頭に入れましょう。
この段階では、実践よりも「型」を知ることが重要です。知識を詰め込むだけでは使えるようにはならないため、学んだ内容を自分の言葉でまとめたり、同僚と意見交換したりすることで、理解が深められるでしょう。
実践と反復練習を行う
習得した知識は実際の業務で何度も使ってみることで、はじめて自分のものになります。
たとえば、プレゼンテーション力を高めたいなら、社内の小さな報告会から始めて、徐々に大きな場面で発表する機会を増やしましょう。最初はうまくいかなくても、繰り返すうちに自然な話し方や適切な資料構成が身に付いてきます。
この段階では、失敗を恐れずにチャレンジできる環境を整えることが重要です。ロールプレイングやシミュレーションを取り入れると、リスクなく練習できます。
営業職なら商談のロールプレイ、管理職なら部下への指導場面を想定した練習などが効果的です。
フィードバックを受け改善を繰り返す
実践したら、必ずフィードバックを受けて改善につなげましょう。フィードバックでは、上司・先輩・同僚から「どこがよかったか」「どこを直すべきか」といった具体的な指摘をもらいます。改善に活かすためには、より具体的なフィードバックが必要です。
このサイクルを何度も回すことで、スキル向上が期待できます。また、定期的な自己振り返りも効果的です。「今月はどの場面でこのスキルを使ったか」「うまくいった点と改善点は何か」をノートに記録しておくと、成長の過程が見える化され、モチベーションの維持にもつながります。
従業員のスキル育成の効率化にはツールの活用がおすすめ
従業員のスキル情報を管理し、育成計画を実行していくには、相応の手間がかかります。従業員のスキルについてExcelで管理している企業もありますが、従業員数が増えると更新作業が煩雑になり、最新の情報を把握しきれなくなるケースも少なくありません。
スキル管理ツールや人材育成システムを導入すれば、スキル情報の一元管理・可視化・更新などの一連の作業が効率化できます。
スキルマップを自動生成する機能があれば、誰がどのスキルを持っているかを瞬時に確認でき、プロジェクトへの適切な人員配置が可能です。また、スキルギャップを分析して個別の育成プランを提案する機能を備えたツールもあります。
導入時は、まず一部の部署から始め、運用に慣れてから範囲を広げていく方法が現実的です。
まとめ
従業員のスキルを一覧化して可視化することは、単なる情報の羅列ではなく、育成・評価・配置といった人材マネジメント全体の土台となります。また、可視化するだけでなく、育成まで結びつけて活用することが重要です。
一方で、手作業やExcel管理が増えると、更新や共有が負担になるケースも少なくありません。そのような場合には、「HRBrain ラーニング」のような、スキル育成を行いやすくなる学習管理ツールを活用するのがおすすめです。学習内容の作成や研修管理が容易になるため、進捗も把握しやすくなります。
自社の規模や体制に合わせて仕組みを整え、無理のない形でスキル育成を続けていきましょう。







