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製造業がタレントマネジメントを活用するメリット・デメリットとは

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製造業がタレントマネジメントを活用するメリット・デメリットとは

目次

    本記事の内容は作成日または更新日現在のものです。本記事の作成日または更新日以後に、本記事で紹介している商品・サービス・企業・法令の内容が変更されている場合がございます。

    近年、製造業でのタレントマネジメントが注目を浴びています。
    製造業でタレントマネジメントはどのように活用されているのでしょうか。
    その必要とされる背景、導入のメリット・デメリットなどについて紹介します。

    製造業でタレントマネジメントが必要とされている背景

    タレントマネジメントは、スキル・ノウハウなど従業員データを一元的に集約し、異動・人材育成、評価などの人事戦略に反映させ組織成長・業務効率化を目指すプロセスを指します。
    詳細:【完全版】タレントマネジメントとは?基本・実践、導入方法まで解説

    製造業でタレントマネジメントが必要とされる理由の筆頭は、「高齢化による熟練社員の退職」です。
    自社内において高いスキルを持つ従業員の把握ができず、その技術を継承させるなどの積極的な施策が行えないことは、製造業にとって大きなリスクであると言えるでしょう。
    加速する高齢化によって先達の技術者から充分なスキルの伝達がなされず、経験・知識が不足している状態の従業員が増えることは、問題です。
    自社に習熟したスキルを持つ人材が不在になることで、会社の優位性・競争力が失われるだけではありません。
    「どんなときにエラーが起こりやすいか」「機械のメンテナンスはどのくらいの周期で行うべきなのか」など、商品の品質・工場の安全性を保つためのノウハウが失われてしまう恐れがあるからです。

    また、近年、消費者のニーズは多様化しています。
    1つの商品を大量生産するような以前のやり方は、通用しなくなってきていると言えるでしょう。
    同時に、多様化するニーズに対応できるスキルを持った技術人材の付加価値は、年々上昇しています。
    このように自社の競争力を上げるためにも、高いスキルを持った人材を把握をすることは、製造業にとって喫緊の課題と言えるでしょう。
    これが、製造業でタレントマネジメントの活用に注目が集まっている背景です。

    製造業でタレントマネジメントを導入するメリット

    次に、製造業でタレントマネジメントを導入するメリットについて紹介します。

    製造業の場合、現場で業務を行っているため、必ずしも一人1台のパソコンが支給されているわけではありません。また、従業員の人事情報などは、紙で管理しているケースが多いのが現状です。
    タレントマネジメントの中には、パソコンに加えてスマホなどからの入力に対応しているシステムもあります。
    そうしたシステムを導入すれば、紙からデジタルの管理が比較的容易にできます。
    システム導入をすることで、業務の効率化がアップするだけでなく、人材データの検索性が高まります。
    つまり、従業員が保有しているスキル・資格が可視化・一元管理されるだけでなく、重要なスキルを持つ社員を見つけることが可能となります。

    またエクセルで人事情報を管理している場合、フォルダ内に似た名前のファイルが重複し、「どれが最新なのかわからない」といった問題が発生しがちです。
    タレントマネジメントシステムを導入した場合、誰しもが常に最新のデータを閲覧することが可能になります。
    そのため、最適な人員配置が可能になると言えるでしょう。

    現在の状況だけでなく、年代によるスキルの分布の分析も可能です。
    たとえば、「定年退職が間近のAさんが、実は社内で唯一の資格保持者だった」ということも可視化されます。
    現在不足している、また将来不足する可能性のあるスキルや人材がわかる点も、タレントマネジメントシステムの特徴です。
    重要なスキルを持つ人材が不足する前に、採用による人材の補充・後進の教育など、積極的な施策を行うことができます。

    製造業でタレントマネジメントを導入する際のデメリットと注意点

    どのサービス導入についても言えることですが、タレントマネジメントの導入にはコストがかかります。
    しかし、近年ではライトプランなどお試ししやすいプランのほか、従業員の人数に応じて月額サービス料が変わるサービスなど、導入しやすいタレントマネジメントシステムが増えています。
    自社に保管してある紙の人事情報を移行するのは手間がかかりますが、入力代行などのプランが用意されているサービスもあります。
    また、カスタマーサクセスなど導入後のサポートが充実しているタレントマネジメントシステムを選ぶと、スムーズな運用が可能となります。
    タレントマネジメントシステムの活用が一般的になったこともあり、導入に対するハードルは年々低くなっていると言えるでしょう。

    製造業の場合、タレントマネジメントを導入するには、パソコン作業に慣れていない現場従業員へのサポートが重要になります。
    また、システム導入前には現場のキーパーソンに説明し、協力を得ることも、スムーズな運用には欠かせない手順と言えるでしょう。
    人事部では、そうした現場従業員の質問に応えられるリソースを準備しておくこと、また保有資格などの情報を常に最新の状態に保つための体制を作る必要があります。
    製造業では1人に1台パソコンがあるわけではなく、1拠点に1台ずつ、というケースも多くあります。
    その場合、スマホの入力・閲覧に対応しているタレントマネジメントシステムを選ぶことが有効です。

    製造業でタレントマネジメントを実施する具体的な流れ

    では、製造業でタレントマネジメントシステムを導入するには、どのような手順で行えばよいのでしょうか。
    まず、自社内において人事情報・保有資格・スキルがどのように保有されているか把握・整理する必要があります。
    それらのデータを整理したのち、タレントマネジメントの社員名簿に、人事情報を紐づけて登録します。
    自社にデータがない場合は、従業員自身にイチから情報を記入してもらうこともできます。
    従業員にタレントマネジメントシステムにログインしてもらい、スキル・資格などを入力してもらいましょう。

    製造業のタレントマネジメント導入事例

    一般的に、製造業では紙で人事情報が管理されることが多いという現状があります。
    また、拠点にパソコンをはじめとしたデジタル機器が、従業員の人数分揃っていないことも珍しくありません。
    「システム導入をしてペーパーレスでの管理に移行したことで、業務効率化が図れた」「スマホからの入力ができることで、拠点にパソコンがなくても助かった」「離れた拠点でも顔写真が掲載されているから従業員の情報が把握しやすい」など、製造業においてタレントマネジメントが活用される事例は、年々増加傾向にあります。

    以下、タレントマネジメントについて、具体的な活用事例を抜粋してご紹介します。

    1.ホクト株式会社

    『人事部だけでなく、社長や現場の従業員からも満足の声が』

    人事部だけでなく、社長も満足していると聞いています。 社長が拠点(全国21カ所)に出張する際にはタブレットを持参し、そこで働く従業員の情報(組織図・顔写真・人事評価など)を確認しています。
    以前、「過去のデータが取り込まれていないよ」と人事部に連絡が来たこともあり、頻繁にチェックされているんだな、ということを実感しました。
    特に顔写真が見られることで、その従業員のイメージがつきやすいという点が便利です。
    「分散状態の社員情報を可視化。タレントマネジメントへの第一歩」より

    2.福島トヨタ自動車株式会社

    『ペーパーレスでの運用を100%達成』

    人事・業績考課、従業員台帳については、ペーパーレスでの運用が100%達成できました。
    HRBrain導入以前、人事・業績考課の紙の束は一回ごとにスーパーの買い物カゴひとつ分ほども発生し、置き場所を確保するだけでなく、セキュリティ面でも管理が大変でした。
    導入前は「電子化に対応できず取り残される従業員が数名出てくるのでは」、と考えていましたが、全員がパソコンでの入力に移行できました。

    3.株式会社イズミテクノ

    元々30名ほどだった町工場から、7年間でその約6倍相当にあたる170名規模の企業に成長しました。 急激な規模拡大により、以前のやり方では綻びが出てきました。
    「なにがどこにあるのか」を把握すること、書類のフォーマットが混在している、また、「どれが最新のバージョンかわからない」といったことなど、情報の整理が追いつかなくなっていました。
    さらに、従業員が増えるなかで、 評価基準が統一されていないため登用される人材の能力にバラつきがある ことに気づきました。そのため、能力が給与に反映されておらず「感覚」に頼って金額を決めていることが改めて浮き彫りになり、改善の必要性に迫られていました。
    そして、 人事評価制度の運用をExcelで行っていたので、集計作業自体の限界もありました。

    4.株式会社フルハートジャパン

    ある技術の資格取得者が弊社には1人しかいなくて、数年前からこの人に資格を取得してもらう、という話が出ていたのですが、結局やれていなかったということがありました。今回HRBrainを使って、資格を取れていないことを可視化した上で1on1を実施して、「なぜできていないのか」「時間がないからです」「それなら時間をつくろう」というコミュニケーションができて、資格を取得することにつながりました。

    5.日進精機株式会社

    「日進精機における『HRBrain』の活用方法」

    ①自社の強みである「高い技術を持った従業員」の育成強化
    技術力が強みである日進精機は、十分な技術を持った従業員を育成する必要があります。HRBrainを使った、従業員のスキル管理で、各従業員がどの程度のスキルを保持しているかを可視化。人材育成を強化します。
    「日進精機株式会社が『HRBrain』を導入、情報セキュリティ強化の施策」より

    製造業のタレントマネジメントまとめ

    製造業では、熟練したスキルを持った従業員の高齢化による退職により、自社の強みであるスキルが失われる危機に直面しています。
    商品のクオリティを保ち、安全な作業環境を確保するためにも、自社で保有するスキル・資格の可視化・把握は大きな課題と言えるでしょう。
    そのために活用できるのがタレントマネジメントシステムです。
    紙からデジタルの移行により、人材のスキル・資格などの検索性が高まります。
    「どのスキルを持っている人材が不足しているのか」という課題が可視化され、戦略的に人材の配置・教育が可能になります。
    タレントマネジメントはスマホ入力に対応したシステムもあります。
    拠点ごとにパソコンが1台しかないケースが多い製造業では、より活用しやすいシステムであると言えるでしょう。

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    HR大学 編集部

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