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飲食業界でタレントマネジメントが注目されている背景・メリットは?

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飲食業界でタレントマネジメントが注目されている背景・メリットは?

目次

    本記事の内容は作成日または更新日現在のものです。本記事の作成日または更新日以後に、本記事で紹介している商品・サービス・企業・法令の内容が変更されている場合がございます。

    近年、飲食業界においてタレントマネジメントが注目を浴びています。
    飲食業界でタレントマネジメントはどのように活用されているのでしょうか。
    タレントマネジメントが必要とされる背景、導入のメリット・デメリットなどについて紹介します。

    飲食業界でタレントマネジメントが必要とされている背景

    タレントマネジメントは、スキル・ノウハウなど従業員データを一元的に集約し、異動・人材育成、評価などの人事戦略に反映させ組織成長・業務効率化を目指すプロセスを指します。

    飲食業界でタレントマネジメントが必要とされる主な理由は「人材不足であること」「人材の流動性が高いこと」の2点です。

    少子高齢化が進む日本では、すべての業界において人材不足が叫ばれているといっても過言ではありません。
    その中でも、特に飲食業界は正社員ではなく、パートなどの非正規雇用の従業員の割合が高い業界です。
    正社員ですら不足している今、非正規雇用の従業員の採用はより難しくなってきていると言えるでしょう。

    また、非正規雇用の従業員の場合、正社員に比べて人材の流動化が激しい傾向にあります。

    人材を引き留め、長く活躍してもらうためには、会社側がその人材が求めるものを把握し、提供する必要があると言えるでしょう。

    しかし、飲食業界では従業員の人事データがシステム化されていないことが多くあります。人事情報を人の記憶に頼る、口伝えで話され明文化されていない、というケースが多々見受けられるのが実状です。
    人事データが正確に把握されないのであれば、正当な評価もできません。
    人材の定着を狙うためにも、人事情報の一括管理は必要となります。

    また、新規出店などによる事業の急速な拡大などによって、人材育成のスピードが追いつかないという状況もあるでしょう。
    人材が「どのレベルまで育っているのか」、把握できるツールは一層求められています。

    このようなことから、従業員の人事情報のデータベース化は、飲食業界において急務であるといえるでしょう。

    タレントマネジメントシステムは、人事情報のデータベース化にともない、人材育成、人事評価のデータも追加できることが特長です。
    また、従業員が持つスキル・技能の管理にも長けているため、異動先に必要とされる人材を見つけることも容易です。
    例えば、退職などにより欠けた人材を早急に補充しなければならない場合、該当のスキルを持つ人材を検索できます。
    Aさんを異動させたら、その穴埋めにBさんを異動させて…とパズルのように未来の人材配置をシミュレーションできるシステムもあります。

    このような理由から、飲食業界ではタレントマネジメントへの注目が集まっています。

    飲食業界でタレントマネジメントを導入するメリット

    次に、飲食業界でタレントマネジメントを導入するメリットについて紹介します。

    経営陣のメリット

    まず、経営陣から見たタレントマネジメントの導入メリットについて紹介します。

    従業員の顔と名前を一致させることができる

    拠点が離れている場合、タレントマネジメントシステムの導入なしに、すべての従業員の人事情報を把握することは困難です。
    タレントマネジメントを導入することで、従業員の顔写真・人事データ・スキル・評価などを一元化して管理・閲覧できます。
    また、それぞれの従業員が自己紹介などを入力すれば、相互に情報を確認することができるでしょう。

    社長をはじめ、管理職は従業員のことを身近に感じられるだけでなく、各店舗を視察する際に、顔と名前を一致させて、その評価を確認することで「頑張っているね」など、個別に声掛けすることも可能になります。
    従業員のモチベーションを高めることにも活用できます。

    優秀な人材をピックアップできる

    人事情報をデータベース化できれば、スキルや人事評価などから、優秀な人材を経営側に抜擢するなど、人材の活用が可能です。
    また、従業員の経歴・スキルをあらかじめ登録することで、新しい事業をスタートさせる際に「自社内で活用できる人材はいないか」と検索できるようになります。
    従業員にも抜擢の機会を与えることが可能です。
    新規で採用を行うよりも、速いスピードで事業展開ができます。

    組織の傾向が把握できる

    店舗ごとの男女比、年齢の分布、従業員の雇用形態など、アナログで管理した場合、その正確な把握には少なくとも数日を要します。
    経営陣は「早く情報を得たい」と思っても、現場では「店舗運営に精一杯で、人事情報をまとめている時間を捻出できない。作業の負担が大きい」といった状況も起こりえます。
    また、業績が不調になるほど、この気持ちのすれ違いは大きくなると言えるでしょう。

    しかし、タレントマネジメントシステムを導入すれば、ダッシュボード画面から最新の情報を瞬時に取得することができます。
    現場で忙しく立ち働く従業員の業務量を減らすだけでなく、報告までのタイムラグが解消されます。

    人事のメリット

    次に、人事から見たタレントマネジメントの導入メリットについて紹介します。

    グループ内で人事情報を統括できる

    タレントマネジメントシステム導入のメリットは、関連会社などグループ内において人事情報を統括できることです。
    従業員数が少ないうちはエクセルなどで管理することも可能ですが、規模が大きくなるとファイルをダウンロードして、開いて、集計して…とその手間と労力は膨れ上がっていきます。
    また、グループ会社によって管理の仕方が違う、フォーマットが異なるなどの場合、その煩雑さに拍車がかかります。
    飲食業界においては、人材の流動性が高い傾向があるため、従業員のグループ内異動も多くあります。
    そのたびに評価が正しく引き継がれずリセットされるようなことがあっては、従業員のモチベーションは大きく下がってしまいます。
    そういったケースを防ぐためにも、グループ内で人事情報を統括できるタレントマネジメントの導入には、メリットが大きいと言えます。

    また、エクセルで人事データを管理した場合「どれが最新のデータ・フォーマットなのか」ということが、わかりづらくなりがちです。

    一方、タレントマネジメントであれば、誰が見ても同じ、かつ最新の情報を閲覧することができます。

    成長機会を意識した戦略的人事ができる

    従業員に対して、成長機会を意識した異動・教育を実施することが可能です。
    例えば、新店をオープンさせた経験がない従業員に、そうした経験を積ませるなど戦略的な人事が可能となります。
    不足したスキルを補う成長機会を提供することは、従業員エンゲージメントの向上にも繋がるでしょう。

    また、タレントマネジメントシステムでは従業員のスキル・技能を一元化して管理・閲覧ができます。
    そのため、欠けたスキルを補うだけでなく、適性のある分野や、得意なことを伸ばす人事配置を行うことも可能です。

    退職者を減らすことができる

    先に述べたように、タレントマネジメントシステムを導入することで、従業員の成長を促す教育・異動ができるほか、従業員のスキルを伸ばし、得意なことを活かす人員配置ができるようになります。

    そうした取り組みにより、従業員のエンゲージメントが高まり、退職者を減らすことに繋がります。
    自社に優秀な人材を繋ぎ止めておくためにも、離職率を下げることは必要な施策であると言えるでしょう。
    人材不足のため採用のハードルを下げていかざるを得ない、といったこともなくなります。ミスマッチな人材を採用したことによるトラブルや悪影響からも、従業員を守ることができます。

    従業員のメリット

    最後に、従業員から見たタレントマネジメントの導入メリットについて紹介します。

    スマホから手軽に入力できる

    飲食業界の場合、現場で業務を行っているため、必ずしも一人1台パソコンは必要ありません。食材の発注など、拠点に1台あれば事足りることも多いでしょう。

    しかし、エクセルなどに人事データを入力するためには、どうしてもパソコンが必要になります。複数の従業員が、1台のパソコンを融通し合って使うケースも多く見受けられます。
    そして、パソコンを使用せず、手書きの紙を回収する場合には、店長などの管理職が、エクセルに転記するなどの作業が発生してしまいます。管理職には負担が大きい作業であると言えるでしょう。

    その点、タレントマネジメントシステムは、スマホからの入力ができるタイプがほとんどです。
    また、マニュアルがなくてもメニューを見て直感的に操作できるなど、操作性に優れたサービスも多くリリースされています。

    飲食業界でタレントマネジメントを導入する際のデメリットと注意点

    次に、飲食業界でタレントマネジメントを導入する際のデメリットと注意点を紹介します。
    どのサービスも同様ですが、タレントマネジメントシステムの導入にはコストがかかります。
    しかし、従業員の人数に連動して月額サービス料が変わるサービスや、ライトプランなど、導入しやすいシステムが増えています。

    「紙で管理されているから、自社の人事情報を打ち込むのが大変…」という場合でも、データ入力の代行を請け負っているサービスも登場しています。
    年々、タレントマネジメントシステムが普及していることから、導入のハードルは低くなっていると言えるでしょう。

    飲食業界の場合、1人一台パソコンがない状態を踏まえて、スマホからの入力に対応しているタレントマネジメントシステムを選ぶのがおすすめです。

    飲食業界でタレントマネジメントを実施する具体的な流れ

    飲食業界では、人材の流動性が高く、人事データがまとめられていないケースが多くあります。
    そういった場合、タレントマネジメントシステム導入の際に、従業員自ら情報を登録してもらいましょう。
    従業員に番号などを割り振り、スマホからタレントマネジメントにログインしてもらいます。その際に、経歴・スキルのほか、趣味・得意なこと・自己紹介などを入力してもらいましょう。

    従業員に閲覧権限をつけることで、連帯感を育むこともできるでしょう。
    先に述べたように、会社側がスキルを持つ従業員を見つけやすくなる、というメリットもあります。

    飲食業界のタレントマネジメント導入事例

    飲食業界のタレントマネジメント導入事例として、株式会社リンガーハットの例を紹介します。

    株式会社リンガーハット

    株式会社リンガーハットは人事評価・人材育成を行う上で、主に以下の課題を抱えていました。

    • EXCELでの評価データ管理のため、記入ミスが発生しやすかったり、最新のデータが分かりづらかったりと、管理が煩雑だった
    • 従業員の面談内容を、人事が把握しづらかった
    • 従業員データの確認が簡単にできず、人事業務が属人化していた

    人材データの一括管理を可能にするサービスとしてHRBrainを導入いただきました。

    株式会社リンガーハットにおける『HRBrain』の活用方法

    1. 人材データ管理の作業を効率化し、各従業員がコア業務に集中へ
    2. HRBrainを使って、効果的な人材配置を実現
    3. 目標設定・期中の面談・評価面談の浸透と、ログの蓄積

    まとめ

    飲食業界では人材不足・人材の流動性が高いという理由からタレントマネジメントに注目が集まっています。
    タレントマネジメントは、従業員の名簿に顔写真・スキルをはじめとした人事情報を登録することが可能です。
    従業員の人事データを一元管理し、可視化することによって、スキル・技能を持つ人材の検索や抜擢が可能になります。
    そうした情報を会社が把握することによって、スキルを伸ばすなどの成長機会を与えることが可能となり、従業員エンゲージメントは向上します。
    離職率の減少にも貢献するでしょう。
    また、エクセルで人事情報を管理していた場合に起こりがちだった「どれが最新のフォーマット・情報なのか、わからない」といった問題も解決できます。
    導入の際には、店舗にはパソコンが1台しかない場合もあるので、従業員のスマホから入力できるシステムを選ぶことが肝要です。

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    HR大学 編集部

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