#人材管理
2024/08/23

人材を可視化するには?タレントマネジメントシステムとスキルマップを紹介

目次

最近、組織のパフォーマンスを向上させたいと考えている企業が増えてきました。従業員の高齢化やテレワークの普及などによる社会環境の変化により、これまでの組織の在り方が変わりつつあるからです。組織のパフォーマンス向上には人材や能力の可視化が必要です。そこで今回は人材を可視化とは何か?その本質と人材の可視化に便利なツールであるタレントマネジメントシステムとスキルマップについて解説します。

人材の可視化とは?

人材の可視化とは

組織のパフォーマンスを向上させるには、まず人材の可視化が必要です。人材の可視化とはどのようなことなのでしょうか。

人的資源の可視化とは?

企業経営では、人は最も重要な経営資源の1つです。人的資源を管理することは、企業にとって事業継続と事業成長実現に基本的な活動です。人的資源の管理の基本は、自社がどのような人材がどのくらい保有しているか、可視化する取り組みが中心だと言えます。人的資源の可視化とは、企業が保有する人材の状態を見える化することと定義できるのです。

なぜ人材を可視化するのか?

企業は戦略を実現するために、ヒト・モノ・カネといった経営資源を活用します。例えば新たな市場を開拓するのであれば、市場開拓に適した人材が必要です。人材を可視化することで、自社で保有していない人材を採用するかどうか判断ができます。また、人材を可視化できれば、組織の最適な配置を実現できます。人材を可視化することは、企業が成長と組織のパフォーマンスを向上を実現するための最も基本的な活動と言えるでしょう。

人材の可視化とピープルアナリティクスの関係

人材の可視化とピープルアナリティクスの関係

近年はテクノロジーの進化により、人と組織の状態を分析するピープルアナリティクスの取り組みが盛んです。人材の可視化とピープルアナリティクスはどのような関係なのでしょうか。

ピープルアナリティクスを実現する可視化

人材と組織を分析するには、まずデータが必要です。そしてデータを集めるためには、人材や組織の状態を可視化する必要があります。ピープルアナリティクスに取り組む下準備として、人材の可視化は欠かせないものです。

ピープルアナリティクスの分析手法

ピープルアナリティクスでは様々な角度から人材の分析が行われます。その分析手法は主に統計学の知識を用いて行われています。例えば従業員のモチベーションを分析するのであれば、モチベーションの原因となる変数をいくつか設定し、その変数に関連するデータを集めます。具体的には、残業時間、上司との会話の時間、直近の評価などです。そうした複数の変数から、最もモチベーションに影響する変数を見つけて解決策を検討するのです。そのため、ピープルアナリティクスに取り組むには、実務で使える程度の統計的知識が必要になるでしょう。

ピープルアナリティクスについて詳しく知りたい方は「ピープルアナリティクス~Googleが注目する人事の問題解決手法~」をお読みください。

人材の可視化を実現するツール

人材の可視化を実現するツール

人材の可視化を実現するには、データ収集と分析のためのツールが必要です。どのようなツールがよいのでしょうか。

Excelの統計ツールで分析

最も基本的なツールがExcelです。簡単な統計分析であれば、Excelの統計ツールで分析できます。複数のデータをファイルで保存しておけば、自由に分析、加工できるのも便利な点です。ピープルアナリティクスに取り組みたいと思い立ったら、まずは専門的なツールよりもExcelを使ってみるのもよいでしょう。

データの収集・分析が簡単に実現できるタレントマネジメントシステム

高度な分析を行いたい場合は、タレントマネジメントシステムがおすすめです。データの収集や分析が非常に簡単に実現できます。最近では簡単に導入できるクラウド型のタレントマネジメントシステムも増えてきました。人材の可視化やピープルアナリティクスにある程度の予算をかけられるなら、タレントマネジメントシステムの導入も検討しましょう。

タレントマネジメントシステムについて詳しく知りたい方は「タレントマネジメントシステム15選!導入メリットや選定ポイントを解説」をお読みください。

タレントマネジメントの効率化におすすめなのが人事評価システムです。システムを導入すべき理由について、学びたい方のために「人事評価にシステムを使うべき3つの理由」をご用意しました。ぜひご活用ください。

各種アセスメントを組み合わせる

人材の可視化に取り組むための専用システムまでは不要、という方には各種アセスメントがおすすめです。最近では人材のスキルや資質を可視化するアセスメントが多く存在しています。代表的なのがSPIです。SPIは、基礎的な問題解決力や論理的思考力を測るツールとして多くの企業で使用されています。例えばSPIとエニアグラムを組み合わせることで、その人材の能力と正確の両方を可視化できるでしょう。このように、アセスメントを複数組み合わせることができれば、より正確に人材の可視化を実現できます。

エニアグラムについて詳しく知りたい方は「エニアグラムで実現する科学的タレントマネジメントの実践方法」をご覧ください。

人材の可視化の基本、スキルマップとは?

人材の可視化の基本、スキルマップとは

人材が保有するスキルを見える化する方法として、スキルマップがあります。スキルマップとはどのようなものなのでしょうか。

スキルマップとは?

スキルマップとは、業務に必要な知識・経験・資格などのスキルを洗い出し、それらのスキルに対して従業員がどの程度の習熟度を持っているかを一覧化したものです。スキルマップがあれば、その職場で誰がベテランで、誰が能力不足なのかが一目でわかります。また、部署全体で不足しているスキルも把握できるため、サポートすべき研修や方向性も定まりやすくなります。

スキルマップと最適配置

スキルマップはスキルを一覧化するだけではなく、その人材の保有スキルを可視化することで、適材適所な人材配置を実現できるメリットがあります。例えば転職してきた人材のスキルをスキルマップで整理した結果、前職の経験が現職の他の部署でも役立つことがわかる場合もあるでしょう。このようにスキルマップがあれば、その人材の保有スキルをもとに、最も組織のパフォーマンスを上げるための最適な配置を実現できるのです。

▼「スキルマップ」についてさらに詳しく
スキルマップとは?そのメリットと導入方法・注目される背景を紹介

【まとめ】人材の可視化で組織のパフォーマンスを向上させよう

組織のパフォーマンスを向上させるには、まず人材の可視化が必要です。人材の可視化は難しいことではなく、まずどのようなものでもよいのでデータを集めて分析してみることから始まります。例えば評価データと残業時間のデータを比較して相関関係を調べてみるなど、身近なデータを分析するだけでも意外な結果がわかるかもしれません。

難しく考えるのではなく、まずはできるところから始めてみましょう。

このように人材を可視化し分析するには、HRBrainのような人事系システムを利用するのがおすすめです。

HRBrainは従業員データを可視化し、人材と組織のパフォーマンスを最大化させて確かな成長につなげる人事評価クラウドです。

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HR大学編集部
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