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KJ法とは?ブレインストーミングで使えるやり方やメリットを解説

KJ法とは

KJ法とは?ブレインストーミングで使えるやり方やメリットを解説

目次

    ビジネスシーンでは、様々な人の知見から新たな発想を生み出すためにしばしばブレインストーミングが行われることがあります。一方でブレインストーミングででたアイディアをまとめるのは至難の業です。そこで今回はアイディアをまとめる方法としてKJ法のやり方をご紹介します。

    KJ法とは?

    KJ方とは

    KJ法はビジネスシーンの中でも、主にディスカッションの場面でよく使われる手法です。

    KJ法の意味、略称の由来 

    KJとは、集団での問題解決手法の一つです。KJ法のネーミングは発明者である日本人の文化人類学者、川喜田二郎氏のイニシャルから生まれました。KJ法は一言でいえば、ディスカッションの参加者がポストイットなどのメモに書いたアイディアや情報を集めてグルーピングすることで、新しい着想やまとめを可能にする方法です。集団で発想することにより、一人で発想するよりも多くのアイディアを生み出すことができます。KJ法はさらに、アイディアをグルーピングすることで新たな着想やアイディアを得ることも可能です。また、ディスカッションのプロセスでメンバーが深く参加することによって、お互いの考え方を共有し、メンバーのチームビルディングや行動変容につなげることもできます。

    ブレインストーミングとは?やり方とコツ

    ブレインストーミングとは?やり方とコツ

    KJ法を語るうえで、よく引き合いに出されるのがブレインストーミングです。KJ法とブレインストーミングは何が違うのでしょうか。

    ブレインストーミングのやり方

    ブレイン・ストーミングは、アメリカのアレックス・F・オズボーンが考え出したディスカッションの方法です。一人ではなく、何人かが集まり、ある特定のテーマをめぐって自由に意見やアイディアを出し合う会議形式の一つです。

    ブレインストーミングを実施するには、まず何のテーマで話し合うのか、テーマを決めます。

    次にブレインストーミングにとって重要なのが、「グラウンドルール」に沿って発言していくことです。

    ブレインストーミングは「グラウンドルール」と呼ばれる4原則に基づいて実施されます。

    【4原則】

    1. 批判厳禁:どんな意見がでてきてもそれを批判してはいけない
    2. 自由奔放:奔放な発想を歓迎しとっぴな意見でもかまわない
    3. 量を求む:数で勝負するので、できるだけたくさんの意見を出す。量の中から質のあるものが生まれてくる
    4. 便乗発展:他人の意見に便乗してさらにアイディアを発展させていく

    また、ブレインストーミングは人数が少なくても、多すぎても実施が難しくなります。参加者の人数は10~12人程度が適切であるとされています。

    さらに、実施する時間や実施場所も重要です。時間は30~60分間で集中的に行いましょう。場所は発想が出やすいようになるべく開放的で明るい場所が適切です。

    ブレインストーミングでは、参加者がどんどんアイディアを出し合っていきます。そしてそれを記録係がホワイトボードや大きな模造紙などに書き込むか、参加者自らがポストイットなどに書き出していくのです。

    発散と収束

    ブレインストーミングで重要なプロセスが発散と収束です。最初は4原則にしたがって、どんどんたくさんのアイディアを出していきます。アイディアが発散していくプロセスを楽しみましょう。そしてある程度の量のアイディアが集まったら次は収束です。アイディアの中から質の高いものや参考になりそうなものを拾い上げていくのです。

    ブレインストーミングの効果を最大化するには?

    ブレインストーミングはただ人を集めてアイディアを出し合えばよいわけではありません。効果を最大化する方法があります。

    • リーダーやファシリテーターの存在

    まず良いアイディアを出すためには、参加者だけではなくリーダーやファシリテーターの存在が重要です。アイディアがでなくなった際や、もう少し別の観点からアイディアを出したい際に、リーダーやファシリテーターから新しいアイディアを促す指示をだします。そうすることで、また新たなアイディアが生まれるようになります。

    • なるべく多様なバックグラウンドを持つメンバーを集める

    なるべく多様な価値観や経験、考え方を持ったメンバーを集めることが重要です。例えば新製品の開発であれば、技術者だけではなく、お客様と直接接している営業担当者やマーケティング担当者を巻き込んでもよいのでしょう。多様な考え方からは、いままで想像もつかなかった新たなアイディアが生まれることもあります。

    • 人数が多い場合はグループを分けて議論する

    最近ではオンラインでブレインストーミングを行うこともあるでしょう。そんな時に10~12名全員が一堂に会してブレインストーミングをすることは難しいのではないでしょうか。そこで参加者を4~5名のグループに分けてグループ単位でブレインストーミングをすると、全員が発言できるようになります。人数が多い場合はグループを分ける方法も有効でしょう。

    KJ法の3つのメリットと抑えておきたいデメリット

    KJ法の3つのメリットと押さえておきたいデメリット

    ここまでの解説でKJ法とブレインストーミングの違いについて理解いただけたのではないでしょうか。そこで再びKJ法に目を向け、KJ法のメリット・デメリットについて考えてみましょう。

    自由に発想できる

    KJ法のメリットは何よりもメンバーが自由に発想できることにあります。普段の会議や日常会話では発言しづらかったことも自由に発言し、どんどん発想することで新たなアイディアを生み出すことができます。

    意見を可視化できる

    KJ法はアイディアをポストイットなどのメモに書き出していくため、アイディアや意見を可視化できます。また、最後にはアイディアをグルーピングするため、どんなアイディアが生まれたのかを明確に理解することもできるのです。

    論理的に整理できる

    KJ法の非常に優れた点は、創造性と論理性を融合させていることです。最初の段階では自由に発想することでアイディアを生み出していきます。しかし最後にはアイディアをまとめて意味合いを抽出するため、論理的に整理しやすくなるのです

    KJ法のデメリット

    優れた問題解決方法であるKJ法にもデメリットがあります。

    • 時間がかかる

    KJ法の最も大きなデメリットが、時間がかかることです。問題解決の時間が限られている中で、関係者を集めて議論するのは時間が足りなくなる場合もあります。そのため、早く問題を解決する際にはKJ法は向いていない手法だと言えます。

    • アイディアが出にくい場合がある

    どんなに優れたメンバーを集めても、困難な問題や未知のテーマに対してはアイディアが出ないこともあり得ます。アイディア量はメンバーの知識レベルやお互いの関係性も影響するため、最初にアイスブレイクなどを通じて、参加者同士の知識レベルや互いの関係性について確かめておくとよいでしょう。

    KJ法のやり方

    KJ法のやり方

    最後にKJ法のやり方について説明します。

    ホワイトボードを用意する

    KJ法ではまず、ホワイトボードや模造紙などの広い面積に書き込めるツールを用意します。最近ではオンラインホワイトボードもありますので、リモートワーク環境でKJ法を実施する場合はオンラインホワイトボードを活用するのがおすすめです。

    紙またはオンラインでカードを用意する

    ホワイトボードや模造紙を用意したら、参加者が自由に書き込める紙を用意します。KJ法はあとからグルーピングを行うため、リアルのディスカッションであればポストイットなどの付箋を使用することが一般的です。また、オンラインホワイトボードを使用する場合は、予めメンバーが書き込めるカードを用意しておきましょう。

    カードにアイディアを書き込む

    カードを用意したら、メンバーに集まってもらい、どんどんアイディアをカードに書き込んでいきます。メンバーが自分で書き込んでもよいですし、人数が少ない場合はファシリテーターが代わりに書き込んでいってもよいでしょう。

    アイディアをグルーピングする

    ある程度アイディアが集まったら、類似するアイディアをグルーピングしていきます。この時にアイディア同士のつながりを見つけていくことがポイントです。例えば、「バナナ」「りんご」というアイディアであれば、両者を「果物」というグループに統合します。あるいは少し発想を変えると「バナナ」「りんご」「牛乳」で「ミックスジュース」というグループが生まれるかもしれません。

    意味合いを抽出する

    こうしたグルーピングを通じて、意味合いを抽出していきます。グルーピングを行ったキーワードをつなげていくと、問題の根本原因が見えてくることもあるでしょう。あるいは今までとは全くことなる新しいアイディアが生まれる場合もあります。単にグルーピングをするのではなく、そこから何を読み取れるか、必ず考えるようにしましょう。

    【まとめ】ブレインストーミングとKJ法で多様な価値観を力に変える

    デジタルトランスフォーメーションやリモートワークの普及により、企業では新たな事業展開や働き方が求められています。今後の新しい組織のあり方を検討するために、チームメンバーを集めて議論をする機会も増えているのではないでしょうか。新たな方向性を検討する際には、ブレインストーミングとKJ法が大きな力を発揮します。多様な価値観をもつ社員から意見をうまく吸いだすことができれば、かつてない新しい事業アイディアや組織の方向性を見出すことができるかもしれません。

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    HR大学 編集部

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