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「メタ認知」とは?教育、ビジネスで大注目の能力を具体例でわかりやすく解説!

メタ認知とは?許いく、ビジネスで大注目の能力を具体例でわかりやすく解説

「メタ認知」とは?教育、ビジネスで大注目の能力を具体例でわかりやすく解説!

目次

    メタ認知の意味を具体例をまじえて解説。教育におけるメタ認知や、ビジネスにおいてもメタ認知能力が重要な役割を果たすことを説明。メタ認知能力を鍛える方法としてマインドフルネスも紹介。

    メタ認知とは?大注目の能力を解説!

    メタ認知とは

    メタ認知とは、自己の認知活動(知覚、情動、記憶、思考など)を客観的に捉え評価した上で制御することです。言葉にすると混乱してしまいそうになりますが、「認知を認知する」、あるいは「知っていることを知っている」ことを意味します。さらには、それを行う心理的な能力をメタ認知能力といいます。理解が難しい言葉ですので、まずはメタ認知の具体例から紹介します。 

    メタ認知の具体例 

    メタ認知は、日常の場面でも使用する身近なものです。例えば、料理をするときに、こういう順番ですれば効率が良い、と考えることもメタ認知です。ビジネスの場面でも、メタ認知は使われます。

    例えば、プレゼンテーション中に「話すスピードが速すぎないか」「上司たちは理解してくれているか」などと考えることは、メタ認知的モニタリングの働きと言えます。プレゼンテーションで、「上司たちの理解が得られていない」と判断したときに、「ジェスチャーを入れると興味を引きつけやすい」「具体的な事例を伝えると理解を得られやすい」などといったメタ認知的知識が思い起こされ、ジェスチャーや具体的な事例をまじえて話す、というようにあらゆる場面でメタ認知が使われます。

    このメタ認知は、専門的には大きく「メタ認知的知識」と「メタ認知的活動」に分類されます。

    メタ認知的知識

    メタ認知的知識とは、知識に関する知識のことを指します。具体的には、「わたしは考えることは得意だけれど、覚えることは苦手」というような、認知的な傾向や特性についての知識や、「小説を読んで理解するよりも、論文を読んで理解するほうが時間がかかる」といった課題の性質が認知活動に及ぼす影響についての知識を指します。

    メタ認知的活動

    メタ認知的活動は「メタ認知的モニタリング」と「メタ認知的コントロール」から成ります。「メタ認知的モニタリング」には認知活動についての気づき・感覚・予想・点検・評価などいった活動が含まれます。また、「メタ認知的コントロール」には目標設定・計画・修正といった活動が含まれます。

    (※出典)脳科学辞典:「 メタ認知」より

    教育におけるメタ認知能力の重要性

    教育におけるメタ認知能力の重要性

    メタ認知は、新学習指導要領にその言葉が登場し、教育政策のひとつとして注目を集めるようになりました。自ら学びに向かう態度を育成するために、メタ認知は重要な役割を果たすと考えられており、教育の分野で様々な研究が進められています。

    メタ認知と学習方略

    ベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所が共同で行った調査では、成績が上昇した高校生は、自分の学習を客観的にとらえる「メタ認知的方略」を持っていることがわかりました。

    高2から高3の成績変化が「ずっと上位」や「上昇」の子どもは、「テストで間違えた問題をやり直す」「何が分かっていないか確かめながら勉強する」などの勉強方法を活用している比率が高いという結果が出ました。また、成績が「上昇」した子どもは、これらの勉強方法を活用するようになったの比率が高くなっています。

    これらの勉強方法は、自分の学習を客観的にとらえる「メタ認知」を利用した学習方略といえます。この結果から、メタ認知が成績の上昇に効果的であると考えられています。

    (※出典)株式会社ベネッセホールディングス「 「メタ認知」が成績上昇に効果-自分の学習を客観視することが大切-」より

    メタ認知と自己評価

    自身の習熟レベルを正確に評価できることは、学習を継続していく過程で大切なことですが、成績の悪い人ほど自分の能力評価を高く見積もりやすいという研究結果があります。

    この研究結果から、正しく自己評価をするためには、自分を正しく客観視する力、つまりメタ認知能力が必要と考えられ、メタ認知の欠如が成績に影響を及ぼしている可能性が示唆されています。

    ビジネスにおけるメタ認知〜自律的学習

    ビジネスにおけるメタ認知

    メタ認知は、教育だけでなく、ビジネスにおいても注目されています。この章では、ビジネスにおいてメタ認知が関わるものの中で、自律的学習について解説します。

    自律的学習の重要性 

    近年のデジタル化、グローバル化により、世の中は急速に変化しています。この変化に対応するために、ビジネスにおいて学ぶべきことは多様化しており、またスピードも求められるようになっています。

    この現状から、これまで企業が行ってきた一斉研修やOJTのみの学習では、これからの社会に適応できなくなると考えられます。また、企業から受けられる教育訓練費自体も減少傾向にあります。内閣府「 日本経済2017-2018 -成長力強化に向けた課題と展望-」では、企業における常用労働者1人1か月平均の教育訓練費は、2006 年までは 1,400 円前後で推移していましたが、2011年以降若干減少し、1,000 円程度で推移していることが示されています。

    このような現状を踏まえると、今後、個人が主体的にキャリアを形成し、自律的に学習していく力がますます求められていくでしょう。

    メタ認知を活かした自律的学習

    前章で紹介した通り、メタ認知は学習に効果的にはたらきます。自ら計画を立てて学習を進め、その理解度を自身で客観的に評価していくことを繰り返すことは、まさに自律的な学習で必要とされることです。

    メタ認知は、知的能力以上に学習結果を高める効果があるという研究結果もあります。自律的学習の際には、メタ認知を意識し、常に自分を客観的にみつめ、自分が理解不足である部分を確かめながら進めるなどの学習方略を活用しましょう。

    ビジネスにおけるメタ認知〜マインドフルネス

    マインドフルネス

    マインドフルネスは、グーグルやヤフーが導入の先駆けとなった取り組みで、現在、導入する企業が増えています。マインドフルネスは、ストレスを減らすなどの効果のほか、メタ認知能力を鍛えることもできると言われています。

    マインドフルネスとは

    マインドフルネスとは、今の自分の状態に注意を向けて、評価や判断をせずにそのまま受け止めている状態のことです。マインドフルネスは、仏教の教えをルーツとしていますが、科学的な研究が進み、医療プログラムやビジネススキルとして広まってきています。

    マインドフルネスでメタ認知能力を鍛える

    メタ認知は「もう一人の自分」と言われるように、自分を客観的に見る力です。マインドフルネスでは、自分を客観的に見て受け入れる訓練を繰り返していくことでメタ認知の力を育てることができると言われています。マインドフルネスの手段の一つとして、めい想が行われます。ここでは、意識を集中するめい想として、「呼吸のめい想」をご紹介します。

    1. 背筋を伸ばして座る。目は軽く閉じるか、薄く開けて斜め前を見る。
    2. 息を吸ったときに、おなかや胸が膨らむのを感じ、心の中で「膨らみ、膨らみ」と実況する。呼吸はコントロールせず、そのとき一番したいように呼吸する。
    3. 息を吐いたときに、おなかや胸が縮むのを感じ、心の中で「縮み、縮み」と実況する。

    雑念が浮かんできた場合は、「雑念、雑念」と心の中でつぶやき、「戻ります」と言って、再び呼吸に意識を戻します。呼吸のめい想は、1日10分ほど行い、慣れてくれば時間をのばしても構いません。

    【まとめ】メタ認知能力の高い人材のタレントマネジメントをカンタン・シンプルに

    メタ認知能力が高い人は、自身を客観的に見ることができ、ビジネスにおいても能力を発揮する優秀人材と言われています。

    HRBrainは優秀人材のタレントマネジメントを確かな成長につなげる人事評価クラウドです。

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    HR大学 編集部

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