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タレントプールとは?人材獲得競争時代に必須の取り組みを徹底解説

タレントプールについて徹底解説

タレントプールとは?人材獲得競争時代に必須の取り組みを徹底解説

目次

    近年、日本企業では人材獲得競争が激化してきています。IT系を中心に優秀な人材を求める傾向が続いている状況です。そこで今回は人材獲得競争時代を生き抜くための基礎知識としてタレントプールについて解説します。

    タレントプールとは?

    タレントプールとは?

    人事担当者であれば、一度はタレントプールという言葉を耳にしたことがあるでしょう。実際にはどのような意味なのでしょうか。

    タレントプールの意味と定義

    タレントプールとは、優秀な人材を中長期的に確保することや確保する仕組みを意味します。英語でタレントは才能という意味です。そこから転じて才能ある人材をタレントと呼ぶようになりました。またプールは「蓄える」という意味があります。タレントプールはこの2つの言葉を組み合わせて、企業が優秀な人材を蓄える仕組みを意味する造語として生まれました。

    タレントプールの仕組み

    タレントプールは実務的には優秀人材をリストアップしたデータベースであると言えます。リストアップは単に紙やExcelで記録したものもあれば、大企業であればシステムを活用したものもあります。いずれにしても何らかの方法で優秀な人材をリストアップし、いつでも見られる状態にすることがタレントプールの一般的な仕組みです。

    タレントプールの由来 

    タレントプールは、大手コンサルティング会社の マッキンゼー・アンド・カンパニーが1997年から2000年にかけて、人材の獲得・育成に関する調査結果をまとめた「The War for Talent(ウォー・フォー・タレント)」という報告書で紹介された概念です。企業では80年代のパーソナルコンピューター誕生から本格的な情報化時代に入ったことで、優秀な知識労働者が必要になりました。こうした環境変化と競争の激化から、マッキンゼー社はタレントプールを構築する重要性を提唱したのです。

    なぜタレントプールが必要なのか?

    タレントプールはなぜ必要なのか

    タレントプールの重要性はますます高まっています。なぜタレントプールが必要なのでしょうか。

    人材不足が続く日本企業

    日本企業では人手不足が続いています。特に、多くの大企業では優秀な中間層が不足しています。2008年に起こったリーマンショックの際に採用を凍結したことが今になって影響しているのです。企業の中間層は、事業の中核となる層です。中間層の不足は事業に大きな影響を与えます。そのため、日本企業ではこの数年、中間層を補充するために積極的な中途採用を行ってきました。タレントプールを構築することは、社外の優秀な人材をプールするとともに、社内の限られた人材を有効活用するために不可欠な取り組みなのです。

    環境変化により人材獲得が困難に

    一方で近年の環境変化による人材要件の変化も人材獲得の難易度を高めています。これからの時代では、AI、IoT、ロボティクスなど最新のテクノロジーに精通する人材が不可欠です。しかし日本ではそもそも理系人材が文系よりも少なく、その中でも特定のテクノロジーに関する優秀な人材となるとごく一握りしかいません。また、多くの企業がテクノロジーに精通した優秀な人材を求めているため、人材獲得競争はより一層激化しています。そのため、タレントプールを構築して素養のある人材に対して最新テクノロジーに関する教育を行うことで、必要な人材を社内に確保しておくことができるのです。

    優秀人材の確保

    転職が当たり前になりつつある日本では、優秀な人材がヘッドハントで転職してしまうケースも見られるようになりました。先ほどもご説明したように、特に中間層が不足する日本では優秀な人材へ転職オファーが毎日多く届けられています。万が一、優秀な人材を他社にとられてしまうと企業にとっては大きな損失です。優秀な人材を早期に見極めて囲い込むためにも、タレントプールは企業にとって重要な取り組みなのです。

    タレントプールを構築するメリット

    タレントプールのメリット

    ここからは、より具体的に、タレントプールを構築することで企業にどのようなメリットがあるのかをご紹介します。

    採用におけるタレントプールのメリット

    タレントプールは、社外の優秀人材を確保することにも役立ちます。実際に多くの大企業では採用方法として「登録制」を導入しています。自社への応募に興味のある人材に登録してもらい、すぐに求人はなくても自社が求める優秀な人材であれば連絡をとれるようにしておくのです。こうすることで、従業員候補の人材の情報を常に蓄えることが可能になり、本当に必要な際には必要な人材を採用できることができます。

    人材育成におけるタレントプールのメリット

    もともとタレントプールは人材育成の考え方として提唱されたものでした。どんなに才能のある人材でも、最初はビジネススキルが足りないものです。これまでの人材マネジメントでは、潜在的能力よりも顕在的能力が重視されてきたため、潜在的能力が高い優秀な人材を見抜くことができませんでした。しかし、アセスメントによって潜在的能力が高い人材をある程度見極めることができるようになった現代では、優秀な人材を早期に見極めてプールすることが可能になりました。潜在的能力が高い人材を集めたタレントプールをつくり、人材育成を行うことで企業は優秀な人材をつくりだせます。

    シニア活用におけるタレントプールのメリット

    最近では、シニア活用においてもタレントプールが重視されています。人材不足が続く日本企業では、経験豊富なシニア人材を再雇用するニーズが高まっています。そこで定年退職を迎える人材のスキルや経験を整理して予めデータベースに登録することで、必要な時に再雇用を通じて人材不足を補うことができます。

    タレントプールは、単に優秀な人材を蓄えておくだけではなく、従業員それぞれの経験や知識・スキルをデータベース化しておくことで必要な時にタイムリーに人材を供給できるようになるのです。

    タレントプール構築において、人事評価は重要なデータになります。さらに人事評価について知りたい方は「 人事評価にシステムを使うべき理由」をご覧ください。

    タレントプールの運用方法

    タレントプールの運用方法

    最後に、実際にタレントプールを運用する方法についてご紹介します。

    人材要件を定義する

    まず、どのような人材が必要なのか人材要件を定義しましょう。人材要件を定義する際には2つの方法があります。

    1つ目はポジションに人を当てはめる方法です。役職などのポジションに求められる能力や資質を定義し、そこに当てはまるように人を育成していきます。

    2つ目の方法は、人をポジションに当てはめる方法です。会社としてどのような人材が必要なのかを定義し、最終的に適性を見ながら人をポジションに配置していきます。前者の場合は能力や資質が重視され、後者は潜在的能力が高いことが重視されます。このように、自社の人材マネジメントの考え方によって人材要件を検討しましょう。

    人材の獲得計画を立案する

    人材要件が定義できたら、人材の獲得計画を立案します。ポジション基準のタレントプールであれば、ポジションに当てはまる人材を採用または育成する方法を考えていきます。人を中心に考える方法であれば、自社に求められる資質を持った人材をどのように選定、採用、育成するかを考えましょう。

    候補人材をプールする

    人材要件と人材獲得の方法が決まったら、順次求める人材をプールしていきます。プールする際には、個々の人材に関する具体的なデータを記録していくことがポイントです。その人物がどのようなスキル、経験、能力を持っているかをデータベース化します。もし必要な能力が足りなければ育成を通じて補強するようにしましょう。

    さらに人材データベースについて詳しく知りたい方は「 人材データベースとは?構築方法とおすすめソフトを紹介!」をご確認ください。

    タレントプールの構築は人材確保の最適化に役立つ

    人材獲得競争が激しい現代では、人材を確実に確保しておくことがとても重要です。また昨日までのサービスが急に方向転換を迫られることもある、変化の激しい現代において優秀人材の獲得は企業の死活問題と言えるでしょう。自社に最適なタレントプールを構築できれば、どんな状況でも対応できる企業になるはずです。

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    HR大学 編集部

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