#人材管理
2024/05/07

ジョハリの窓とは?意味とやり方や4つの窓についてわかりやすく解説

目次

ジョハリの窓とは、自己分析を通して「自分から見た自分」と「他者から見た自分」を知ることで、他者との円滑なコミュニケーションや関係の築き方を知る心理学モデルです。

「ダイバーシティ」の取り組みが本格化し、自分とは価値観が異なる相手が増えた「多様化の時代」を生き抜くためには、ジョハリの窓を活用して、自分自身や相手への理解を深めることが大切です。

この記事では、ジョハリの窓の心理学での意味とビジネスでの意味、ジョハリの4つの窓、ジョハリの窓のやり方と例、ジョハリの窓で自己開示することのデメリットについて、分かりやすく解説します。

自己理解と他者理解を深めるデータ管理

ジョハリの窓とは

ジョハリの窓とは、自己分析を通して「自分から見た自分」と「他者から見た自分」を知ることで、他者との円滑なコミュニケーションや関係の築き方を知る心理学モデルです。

ジョハリの窓は、1955年にアメリカのサンフランシスコ州立大学の心理学者であるジョセフ・ルフト (Joseph Luft)と、ハリントン・インガム(Harrington Ingham) によって発表された「対人関係における気づきのグラフモデル」が基となり、後に考案者2人の名前から「ジョハリ(JoHari)」と呼ばれるようになりました。

ジョハリの窓は、ビジネスシーンでは主に「カウンセリング」や「人材育成」の場面で使われます。

ジョハリの「4つの窓」とは

ジョハリの窓の考え方に基づくと、自己の中には「開放の窓」「盲点の窓」「秘密の窓」「未知の窓」の4つの窓が存在すると言われています。

開放の窓とは「自分も他者も知っている自己」、盲点の窓とは「自分は気づいていないが他者は知っている自己」、秘密の窓とは「自分は知っているが他者は気づいていない自己」未知の窓とは「誰からも知られていない自己」と定義しています。

ジョハリの「4つの窓」とは

ジョハリの「4つの窓」

  1. 開放の窓:他者も自分も知っている自己
  2. 盲点の窓:他者は知っていて、自分が気付いていない自己
  3. 秘密の窓:自分だけが知っている自己
  4. 未知の窓:他者も自分もまだ知らない自己

ジョハリの窓の活用方法

ジョハリの窓は自己理解を深めるフレームワークとして有用です。

人には自分では気付けない、他者からのイメージが存在しています。

そうした他者からのイメージと、自己イメージとのギャップを埋める際に、ジョハリの窓が活用できます。

例えば、「自分はきちんと仕事ができている」と考えていても、上司や同僚から見ると「もう少し改善してほしい」と思う部分がある場合があります。

こうした他者との認識の差を埋めるためにジョハリの窓を活用すると、より仕事が円滑に進められるようになります。

企業では研修にジョハリの窓を取り入れ、他者イメージと自己認識のギャップを埋めるワークを実施することもあります。

▼「社員研修」についてさらに詳しく
社員研修とは?内容やプログラム例、おすすめサービスを解説

ジョハリの窓のデメリット

ジョハリの窓は、他者とのコミュニケーションを通じて自己理解を深めるフレームワークです。

そのため、基本的には周囲に自分のことを知っている他者がいなければ実施できません。

また、未知の自分を知るためには、他人に知らせていない自分を伝え、反応を知る必要があります。

秘密の自分を伝えることは心理的抵抗を生み出すだけではなく、職場環境によっては秘密の自分を伝えることで周囲の人にネガティブにとらえられてしまうこともあるので注意が必要です。

データ分析を通して自己理解を深める方法

⇒「HRBrain タレントマネジメント」資料ダウンロード

ジョハリの窓のやり方

ジョハリの窓を活用するためには、いくつか方法があります。

最近ではテレワークの普及により、オンラインで研修を行う企業も増えています。

ジョハリの窓のやり方として、オンラインでも行えるやり方もあわせて、確認してみましょう。

ジョハリの窓を適性検査でひとりで診断する

ジョハリの窓をひとりで診断するやり方は、WEB上の「適性検査」を使用することです。

通常ジョハリの窓は他者がいることが前提ですが、適性検査を使用すれば、ひとりでも自分自身のジョハリの窓の状態を診断することができます。

どうしても周囲に自分のことを知っている人がいない場合は適性検査を使用すると良いでしょう。

ジョハリの窓をメンバーを集めてオフラインで診断する

ジョハリの窓の最もポピュラーなやり方は、自分を知っているメンバーを集めてジョハリの窓を診断することです。

自分以外のメンバー数名に、「自分に対するイメージ」を紙に書き出してもらい、同時に自分自身でも「自分に対するイメージ」を紙に書き出していきます。

その中から、自分自身の中で考えていたイメージと合致するものを選んでいきます。

イメージが合致した部分が「開放の窓」で、合致しなかった部分が「秘密の窓」あるいは「盲点の窓」になります。

ジョハリの窓をメンバーを集めてオンラインで診断する

メンバーを集めて紙で実施するジョハリの窓のオフラインでのやり方を、オンラインで実施する方法について確認してみましょう。

オンラインホワイトボードや共同編集できるメモを用意したうえで、ツール上でメンバーに「自分に対するイメージ」を書き出してもらいます。

基本的な進め方はオフラインと一緒です。

Zoomなどのオンライン会議ツールを使用すれば、十分にオフラインと同じアウトプットをすることが可能です。

ジョハリの窓を活用した研修方法

ジョハリの窓を企業の研修で活用する際の方法について確認してみましょう。

ジョハリの窓のリーダーシップ研修での活用

ジョハリの窓は、特にリーダーシップ研修で有効です。

最近のリーダーシップ論のトレンドは、「オーセンティックリーダーシップ」と言われ、リーダー自身が自分を深く理解することによって他者を導く手法が中心的です。

リーダーが他者を導くための「ぶれない軸」を持つためには、自分を知るだけではなく、他者からの自分に対するイメージも理解する必要があります。

ジョハリの窓をリーダーシップ研修で活用する場合、例えば部下を持つリーダーであれば、部下や上司から対象者のイメージを書き出してもらい、対象者自身がジョハリの窓に沿って自分自身を分析していきます。

そして最後に「未知の自分」を開いていくために、他者イメージと自己イメージとのギャップを知ったうえで、どのような自分になっていきたいかを宣言してもらうと良いでしょう。

▼「リーダーシップ」についてさらに詳しく
リーダーシップとは?具体的7つの資質からリーダー研修まで解説

▼「オーセンティックリーダーシップ」についてさらに詳しく
オーセンティックリーダーシップとは何か?他のリーダーシップ論との違いを詳しく紹介

ジョハリの窓の新入社員研修での活用

ジョハリの窓を活用した新入社員研修を実施することもおすすめです。

新入社員研修の場合は入社してすぐよりも、少し業務に慣れる入社から半年経った頃にジョハリの窓を活用した研修を行うと良いでしょう。

入社から半年経った頃は、学生時代の自分と社会人の自分という2つのアイデンティティの間で揺れ動く時期です。

そうした時期に上司や同僚から自分に対するイメージを書き出してもらい、自分が考えている自己イメージと比較することで、社会人としての自己イメージを確立することができるようになります。

▼「新入社員研修」についてさらに詳しく
新入社員研修とは?研修内容と期間や実施方法を解説

ジョハリの窓のチームビルディング研修での活用

チームビルディング研修でもジョハリの窓はとても有効です。

人は相手に対して自分自身のことを深く話す「自己開示」をすることで信頼性が高くなっていきます。

ジョハリの窓を活用してチームメンバーがお互いのことを話し合うことで、相互理解が生まれるとともに、お互いに対する信頼性が高まっていきます。

また、信頼性が高まれば本音も言いやすくなるため、チームビルディング研修でのジョハリの窓を通じて信頼性が高まったタイミングで、チームの改善点を話し合ってもらうと良いでしょう。

▼「チームビルディング」についてさらに詳しく
チームビルディングとは?意味や目的と方法について解説

▼「チームビルディング研修」についてさらに詳しく
チームビルディング研修の意味と目的とは?おすすめの研修内容や実施方法について解説


研修記録などの従業員データを管理

⇒「HRBrain タレントマネジメント」資料ダウンロード

ジョハリの窓を本格的に学ぶ方法

ジョハリの窓を本格的に学ぶために最もおすすめなのが「産業カウンセラー養成講座」を受講することです。

「産業カウンセラー」は、カウンセリングの公的資格として日本で信頼性の高い資格です。

また産業カウンセラー養成講座は、産業カウンセラー試験の受験資格を取得できるだけではなく、徹底的なカウンセリングのロールプレイングを通じて自己理解を深めることができ、ジョハリの窓を開けていくために有効な講座と言えます。

(参考)日本産業カウンセラー協会「産業カウンセラー養成講座

ジョハリの窓を学ぶのにおすすめの書籍

ジョハリの窓を学ぶのにおすすめの書籍について確認してみましょう。

ジョハリの窓―人間関係がよくなる心の法則

「ジョハリの窓―人間関係がよくなる心の法則」は、女性を主人公としたストーリー形式でジョハリの窓のそれぞれの窓を開けていくプロセスを解説しています。

ジョハリの窓を活用するとどのような変化が起こるのかが分かりやすく書かれていて、読者が追体験することができる書籍です。

朝日出版社「ジョハリの窓―人間関係がよくなる心の法則」(久瑠あさ美・著)

世界一わかりやすいジョハリの窓の理論と実践:30分で身につく人間関係改善術

「世界一わかりやすいジョハリの窓の理論と実践:30分で身につく人間関係改善術」は、ジョハリの窓について理論的な背景だけではなく、実践方法を分かりやすく解説した書籍です。

Amazonが提供する電子書籍サービスである「Kindle」の、読み放題の「Kindle Unlimited」対象書籍となっているため、無料で書籍を読むことができます。

ジョハリの窓について新たに本を買うほどでもないが実践してみたい、という方におすすめの書籍です。

KARIS翻訳サービス「世界一わかりやすいジョハリの窓の理論と実践:30分で身につく人間関係改善術」(中村友彦・著)

ジョハリの窓を活用して自己理解を深めよう

ジョハリの窓とは、自己分析を通して「自分から見た自分」と「他者から見た自分」を知ることで、他者との円滑なコミュニケーションや関係の築き方を知る心理学モデルです。

2010年代頃から日本でも「ダイバーシティ」の取り組みが本格化し、多様な価値観が認められるようになりました。

多様な価値観が認められるということは、その分、自分とは価値観が異なる相手が増え、相手を理解することが難しくなってきているということです。

多様化の時代を生き抜くためには、「自己理解」を深めることが不可欠です。

自分を知ることで、より深く相手も理解できるようになります。

ジョハリの窓を活用して、自分自身や相手への理解を深めていきましょう。

「HRBrain タレントマネジメント」は、研修記録をはじめあらゆるデータを一元管理し見える化することで従業員ひとりひとりの「自己理解」をサポートします。

さらに、従業員のスキルマップや、これまでの実務経験、育成履歴、異動経験、人事評価などの従業員データの管理と合わせて、OKRなどの目標管理、1on1やフィードバックなどの面談履歴などの一元管理も可能です。

HRBrain タレントマネジメントの特徴

  • 検索性と実用性の高い「データベース構築」を実現

運用途中で項目の見直しが発生しても柔軟に対応できるので安心です。

  • 柔軟な権限設定で最適な人材情報管理を

従業員、上司、管理者それぞれで項目単位の権限設定が可能なので、大切な情報を、最適な状態で管理できます。

  • 人材データの見える化も柔軟で簡単に

データベースの自由度の高さや、データの見える化をより簡単に、ダッシュボードの作成も実務運用を想定しています。

▼「タレントマネジメントシステム」についてさらに詳しく
【完全版】タレントマネジメントとは?基本・実践、導入方法まで解説
タレントマネジメントシステムの課題とは? 目的・導入の課題と成功事例まで

▼「タレントマネジメント」お役立ち資料まとめ
【人事担当者必見】タレントマネジメントに関するお役立ち資料まとめ

HR大学編集部
HR大学 編集部

HR大学は、タレントマネジメントシステム・組織診断サーベイを提供するHRBrainが運営する、人事評価や目標管理などの情報をお伝えするメディアです。難しく感じられがちな人事を「やさしく学べる」メディアを目指します。

\ この記事をシェアする /

  • X
  • LinkedIn

おすすめ記事