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エンパワーメントがビジネスで広がる理由。経営に取り入れた企業事例から導入方法まで

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エンパワーメントがビジネスで広がる理由。経営に取り入れた企業事例から導入方法まで

目次

    本記事の内容は作成日または更新日現在のものです。本記事の作成日または更新日以後に、本記事で紹介している商品・サービス・企業・法令の内容が変更されている場合がございます。

    エンパワーメントを持つことができれば、強い会社になります。では、どういった状態になればエンパワーメントがあると言えるのでしょうか?なぜできる企業とできない企業があるのか?基本的な意味から、実践している企業の紹介まで幅広くエンパワーメントを紹介します。

    エンパワーメントとは

    エンパワーメントとは

    エンパワーメントという言葉に馴染みがない方も多いのではないでしょうか。本章では、基本的な言葉の意味から、どういった所で使われているのかご紹介いたします。

    エンパワーメントって何

    エンパワーメントはempowerが語源で「力や権限を与える」という意味です。

    1950年から1960年代の自由公民権運動や1970年代のフェニズム運動により、社会変革活動が活発な頃から注目されるようになり、誰もが本来備えている能力を、発揮できる社会を目指す思想として使われるようになりました。

    ビジネスでエンパワーメントが注目される理由

    ビジネスにおいてのエンパワーメントは権限委譲という意味で使われます。

    権限委譲によって部下が裁量権を持ち、自身で意思決定する事で、コミットメント力が強まります。そこから、一人ひとりが自発的行動を行うようになり、機動力のある組織に繋がっていきます。そのような状態を作り出すマネジメント手法や育成手法としても注目されています。

    どのような業界で注目されるのか

    看護業界

    看護や介護などの分野は、サービス利用者が自立することを最終的なゴールとします。抱えている問題が本来の能力を奪っていると考え、その問題を本人が解決し、本来の能力を引き出すように働きかけます。自分自身が日常生活で人生の主役となれるよう、自己選択を行い、生活や環境をコントロールできるように支援を行っています。

    •教育

    教育は「人は生まれながらに素晴らしい力を持っており、困難を通してその力を発揮する」という理念に基づき、本人の力を引きだすことにあります。手取り足取り教えるのではなく、本来持つ能力を信じ、見守ることが重要で子供自身が試行錯誤して、自分のやり方を発見することを促します。

    •社会福祉

    社会福祉では、これまで行ってきたサービスとは別に、受益者に渡す補助金を増やし、その権利を与えることで政府の介入を極力減らそうと考えます。社会的弱者が自分の置かれている立場や問題の要因に気付き、現状を打開するために必要な方法やなどを強化するための援助や理念を指すこともあります。

    エンパワーメントのメリットとデメリット

    エンパワーメントのメリットとデメリット

    エンゲージメント経営を行うことでどのようなメリット、デメリットがあるのか紹介いたします。

    メリット

    ・労働生産性にプラスの影響を与える

    エンゲージメントスコアがアップすることで営業利益率、労働生産性が上がる事が研究機関と大学の研究での結果で分かっています。同じ時間勤務して労働生産性がアップすれば低コストで効率よく成果物を生み出すことができ、企業にとってのメリットは大きいです。

    ・離職の要因を払拭できる

    社員の満足度と離職に着目をした「社員の離職原因とエンゲージメントアンケート」から、企業への満足度と離職意向が反比例にすることが分かりました。社員が「この企業で働けてよかった」と思えれば、貴重な人材の流出を防ぐことができます。

    ・企業と社員の関係性が良好になる

    社員が望む「働きやすい職場」を実現するには、充実した報酬、福利厚生だけでは限界があります。そこで、エンゲージメントが注目されました。エンゲージメントが高い企業では「組織体制」「個人の成長」「働く環境」どの面から見ても社員が前向きです。会社が社員の「愛社精神」に重点を置く経営ができれば、生き生きと仕事ができる環境を作る事ができます。

    デメリット

    ・組織の方向性や目的にずれが生じる

    目的、方向性が統一されていないと判断基準が曖昧になり、様々な弊害が発生します。例えば、顧客対応にバラつきが出て、顧客は不満を感じ会社への信頼を失う可能性もあります。また、全社の方針を理解して動く部署と、好き勝手に動く部署が出ると、衝突が起きることも考えられます。

    ・人によっては生産性が低下してしまう。

    人には個性があり、自身で意思決定して仕事を進めることが得意な人もいれば、それが苦手な人もいます。経験値も差があります。苦手な人や経験が浅い人に対して、必要以上に権限を委譲してしまうと、プレッシャーとなったり、業務過多になってしまうこともあります。いずれの場合も業務効率を低下さる原因になり得ます。

    ・失敗による損失が発生するリスクがある

    権限を委譲したからといってすべてを部下へ任せるのは危険です。部下の経験不足や能力不足から課題に直面した際に誤った判断をしてしまう可能性があります。

    エンパワーメントの成功事例

    エンパワーメントの成功事例

    エンパワーメントを導入し、有名な企業を紹介します。

    事例1:ザ・リッツ・カールトン ホテル 

    顧客満足評価が高いホテルとして知られているリッツ・カールトン・ホテルは、3つのエンパワーメントでも有名になりました。

    • 上司の判断を仰がずに自分の判断で行動できること。
    • セクションの壁を超えて仕事を手伝うときは、自分の通常業務を離れること。
    • 1日2000ドル(約20万円)までの決裁権。

    これらは、お客様にとって一番良いサービスの方法を考え、個々の従業員が迷うことなく最善の方法を選択することができる環境を整えることを目的として実践されています。

    事例2:株式会社星野リゾート

    星野リゾートが一番大切にしているのは「組織」であり、仕組み・文化・価値観を保持する組織といわれています。各施設には、トップに総支配人がいて、その下に管理職、一般職がいますが、それぞれの管理職は、上からの任命ではなく立候補制です。どの人が役職に相応しいのかを皆で議論して選出するという仕組みがあります。このように自らが経営者の意識を持って仕事に取り組むことができる環境が人材の育成や組織力の強化に繋がっているのです。

    事例3:株式会社メルペイ

    メルペイは、月に1回社員にアンケートを実施し、アンケートの結果を可視化できるようにスコア化しています。アンケートは10つの質問から構成されており、それぞれ10点満点で評価します。アンケート結果は全社で公開され、課題解決の方法や施策を社員へ説明することで「経営陣の本気度」を現場に見せて、気持ちを伝えています。2017年11月から現在までで社員200名を超える企業へと成長しています。

    事例4:株式会社アトラエ

    アトラエでは、意欲のある人が無駄なストレスなく働ける組織をコンセプトに経営をしています。ルールを最小化し、フラットな関係性を実現し、評価は360度評価制度で行っています。給与は平均値ですが低い離職率を実現しています。このカギを握っているのが、徹底した情報共有と意思決定の方法です。どんな些細なことも社員全員と情報共有し、意思決定が必要な場面はプロジェクトリーダーを立てて議論しその結果をフィードバックします。高いパフォーマンスが維持し、8年連続で生産性の向上を実現しています。

    エンパワーメントを経営に取り入れる方法

    エンパワーメント経営

    エンパワーメントの導入を始める点で、その進め方と気を付ける点をご紹介いたします

    1:エンパワーメント推進を宣言する

    組織のリーダーがメンバーの前で、エンパワーメント推進を図ることを宣言することが大切です。エンパワーメント推進の宣言では、リーダーとしての力強いメッセージを届けましょう。宣言後は、ただのお知らせで終わることがないように、エンパワーメントの必要性や実際に導入するまでの流れなどを説明し、共通認識を持つことが重要です。

    2:目標への同意と共感を得る

    エンパワーメント推進の宣言から、メンバーの気持ちを一致させるために、早々にエンパワーメント導入に関するディスカッションや勉強会を開きましょう。参加するメンバーが心理的安全性を感じることができる場として、忌憚のない率直な意見を述べられる様にするために配慮が大切です。心配していること、疑問に思うことなど、エンパワーメント推進にあたっての想いを出してもらいましょう。

    3:情報を公開し権限を委譲する

    意思決定には情報と権限が必要です。重要情報の公開は経営陣からするととても勇気がいることですが、各現場で適切な判断を行うために公開しましょう。企業の方針や経営戦略、人事や経理状況等がそれにあたります。重要情報をシェアすることにより、意思決定に対する責任意識も芽生え、企業がメンバーを信頼しているという姿勢を見せることに繋がります。権限を委譲する前に、裁量を与える範囲を定め、実際に任せましょう。裁量の明確化は、判断ミスやサービスレベルのばらつき等を防ぐためにもとても重要です。

    4:目標達成のための行動の自由を認める

    権限委譲後は、メンバーに与えられた自由を認めましょう。目標達成のための戦略や手法を自ら考えて選択することや、目標達成のための提案や意見を自由に発信できることを意味します。

    エンパワーメント導入時の注意点

    事前に想定できなかった事に対し、判断ミスが起こることも十分想定できます。そうなった時こそ、上司や組織のフォローが大切です。失敗した部下と向き合い、改善の方法を考え、同じ失敗を繰り返さないためにどうすれば良いかを話し合うことが大切です。介入のし過ぎは自律性の成長を妨げますので、コーチングを意識してフォローしましょう。致命的な失敗が起こらないように、部下が相談しやすい体制や雰囲気作りも同時に行なってください。

    【まとめ】人材管理・タレントマネジメント・組織の成長をカンタン・シンプルに

    HRBrainは個人と組織を確かな成長につなげるタレントマネジメントシステムです。

    HRBrainは、従業員の目標設定から評価までのオペレーションの全てをクラウド上のソフトウエアで効率化するサービスです。MBOやOKR、1on1などの最新のマネジメント手法をカンタン・シンプルに運用することができます。

    「そろそろ人事制度を整備したいが大変だし、誰に相談したらいいか分からない・・」
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    HR大学 編集部

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