#人材育成
2023/12/12

顧客満足度と従業員満足度の相関関係と企業事例を解説

目次

    従業員満足度と顧客満足度は関連性が深いと言われています。

    従業員満足度を向上させることで、サービスや製品を生み出す従業員のパフォーマンスが高まり、結果的に顧客満足度も向上します。

    この記事では、従業員満足度と顧客満足度の相関関係や、従業員満足度向上のために必要な取り組み、従業員満足度と顧客満足度が高い企業の事例について解説します。

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    従業員満足度と顧客満足度とは

    顧客満足度(CS)は、企業の業績向上を目指すうえで重要な指標であると捉えられていますが、従業員満足度(ES)についても、同様に注目する企業が増えてきています。

    近年では、「ESなくしてCSなし」と言われるほど、従業員満足度と顧客満足度の相関関係は強いものとして認識されており、どちらも企業の発展に欠かせない指標となっています。

    まずは「従業員満足度」と「顧客満足度」それぞれが示す言葉の意味について確認してみましょう。

    従業員満足度とは

    従業員満足度とは、仕事内容・職場環境・人間関係・給与待遇・福利厚生・ワークライフバランスなど、従業員が「仕事と職場に関してどれくらい満足しているのか」を示す指標です。

    「適性のある業務が割り振られている」「従業員同士で良好な関係が築けている」といった場合は従業員満足度が高まり、「能力に合わない業務が与えられている」「職場の風通しが悪い」といった場合には従業員満足度が低下する傾向にあります。

    従業員満足度が向上することによって、生産性の向上や離職率の低下、それにともなう採用コストの削減やノウハウの蓄積といったメリットがあります。

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    顧客満足度とは

    顧客満足度とは、企業が提供する商品やサービスに対して、顧客がどれくらい満足しているのかを示す指標です。

    顧客満足度には、顧客の期待値が大きく関わっており、「想像よりも良い商品やサービスだった」と感じれば顧客満足度は高くなります。

    逆に「期待していたほどではなかった」「商品は良かったけどスタッフの対応がイマイチ」といったように、期待値よりも商品やサービスのクオリティが下回ると、顧客満足度は低くなります。

    顧客満足度が向上することによって、ロイヤルティが高まるため、リピート率上昇やクチコミの拡散による新規顧客の獲得といったメリットを得ることが可能です。

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    従業員満足度と顧客満足度との相関関係

    従業員満足度と顧客満足度には相関関係があると言われており、特に接客業ではその関係が顕著にあらわれます。

    従業員満足度と顧客満足度の関連性について、「サービス・プロフィット・チェーン(SPC)」というフレームワークをもとに確認してみましょう。

    サービス・プロフィット・チェーン(SPC)とは

    サービス・プロフィット・チェーンとは、「従業員満足度・顧客満足度・企業利益の間には因果関係がある」とした考えで、1994年にハーバードビジネススクールのヘスケット教授とサッサー教授によって提唱されました。

    サービス・プロフィット・チェーンのフレームワークでは、「社内環境の整備」「従業員満足度の向上」「定着率・生産性の向上」「サービス品質の向上」「顧客満足度の向上」「顧客ロイヤリティの向上」「業績・ブランド力の向上」の7つの段階が円滑に循環することで、従業員・顧客・企業の3者に良い影響をもたらすとされています。

    サービス・プロフィット・チェーン(SPC)とは

    サービス・プロフィット・チェーン(SPC)の7段階

    • 社内環境の整備

    • 従業員満足度の向上

    • 定着率・生産性の向上

    • サービス品質の向上

    • 顧客満足度の向上

    • 顧客ロイヤリティの向上

    • 業績・ブランド力の向上

    「業績・ブランド力の向上」をゴールにして逆算していくと、業績向上のためには、高い顧客満足度を獲得する必要があり、高い顧客満足度を獲得するためには、期待値を超えるサービスや商品を提供する必要があります。

    そして、高品質なサービスや商品が生み出せるかどうかは、従業員のパフォーマンス力にかかっており、従業員が最大限のパフォーマンスを発揮するためには、職場における満足度を向上させる必要があります。

    「従業員が働きやすいと感じられる環境づくり」は、業績向上や顧客満足度の向上を目指すうえで重要であり、全ての基盤や原点になるとも言えます。

    従業員満足度を上げるために大切なこと

    業績向上と顧客満足度の向上を目指すために、まずは従業員満足度を向上させる必要があります。

    「ハーズバーグの二要因理論」によると、従業員満足度は「動機付け要因」と「衛生的要因」という2種類の要因によって構成され、動機付け要因は「満足度を高める要因」、衛生的要因は「満足度を低下させる要因」だとしています。

    従業員満足度を上げるために大切なこと

    動機付け要因には、仕事の内容・責任権限・昇進・成長・承認・達成などが含まれるため、「やりがいのある仕事か」「裁量をもって仕事ができているか」「成果が承認される環境か」といったところが重要なポイントになります。

    衛生的要因には、企業方針への共感・労働環境・人間関係・給与などの要素が含まれるため、「風通しの良い職場か」「ポジションに見合った給料か」「快適に仕事をする環境が整っているか」といったところが重要なポイントになります。

    そのため、従業員満足度を高めるためには、まず衛生的要因で満足度の基盤を整え、次に動機付け要因で満足度を高めていく必要があるとされています。

    さらに、動機付け要因と衛生的要因を満たすためにポイントとなる点について確認してみましょう。

    動機付け要因を満たすためのポイント

    • 適性のある仕事内容か

    • 責任や権限が付与されているか

    • 成長や昇進ができる環境か

    • 達成したら承認される文化か

    衛生的要因を満たすためのポイント

    • 企業理念が浸透し共感されているか

    • 快適な労働環境があるか

    • 良好な人間関係が構築できているか

    • 適切な給与が支払われているか

    動機付け要因を満たすためのポイント:適性のある仕事内容か

    仕事内容に関する満足度を高めるためには、従業員のスキル・能力・興味関心を考慮して適切な人材配置を行うことが大切です。

    どんなに高いスキルや能力があったとしても、アウトプットされなければ宝の持ち腐れになってしまいます。

    さらに、従業員の強みや得意分野が活かせるポジションであれば、それがサービスや製品として顧客の元に提供されるため、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。

    ひとりひとりのスキル管理やキャリア管理が難しい場合は、クラウド上でスキル管理やキャリア管理が可能な人材管理システムの、「タレントマネジメント」を活用するのもおすすめです。

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    動機付け要因を満たすためのポイント:責任や権限が付与されているか

    責任のあるポジションや権限、裁量を与えると、従業員の自己肯定感やモチベーションが高まります。

    従業員の行動や発想に主体性が生まれ、企業独自の価値やサービスの創出にもつながるでしょう。

    ルールやマニュアルに固執しすぎると、思考が停止して仕事が作業化してしまう恐れがあります。

    「絶対守るべき方向性」を定めたうえで細かい業務の進め方などは任せる、といった方法がおすすめです。

    なお、その際「嫌な仕事を押し付けられた」「丸投げされた」という印象を与えないように、業務の説明やフォローを丁寧に行うことが大切です。

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    動機付け要因を満たすためのポイント:成長や昇進ができる環境か

    「もっと出来るようになりたい」「もっとこうなりたい」など、従業員の成長や昇進意欲を高められる環境づくりを行うことが大切です。

    従業員ひとりひとりの成長度合いを把握し、それぞれのレベルに見合った業務やポジションを割り振るようにすると良いでしょう。

    また、成長意欲を高めるためには、自分自身の成長過程を振り返ることも大切です。

    スキルマップを活用して成長過程を管理したり、フィードバックを行うようにすると良いでしょう。

    フィードバックによって、第三者の視点が加わることで、より成長を実感しやすくなります。

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    動機付け要因を満たすためのポイント:達成したら承認される文化か

    第三者に自分の頑張りが認められることで、従業員は承認欲求を満たすことができ、「次も頑張ろう」というモチベーションにつなげることができます。

    本人に直接言葉で伝えるのはもちろん、社内表彰などによって「承認していること」が伝わりやすい環境を目指すと良いでしょう。

    また、専用のカードやチャットツールを活用して承認文化を醸成している企業もあります。

    また、このような施策は風通しの良い社風づくりにもつながるため、参考にしてみるのも良いでしょう。

    衛生的要因を満たすためのポイント:企業理念が浸透し共感されているか

    企業理念には、経営目標や行動指針になるものが含まれており、企業の発展を目指すうえでとても重要です。

    そのため、定期的に企業理念を発信する場を設けると良いでしょう。

    「企業理念に共感して入社したのに日々の業務をこなすうちに忘れ去られてしまう」「企業理念と上司の指示がズレていてどうしたら良いか分からない」といった事象は、起こりがちです。

    また、従業員の企業理念に対する解釈にズレが生じている場合もあるため、より具体的な行動イメージがしやすいように、「企業理念に沿っている」と感じた従業員の行動を実例として紹介すると良いでしょう。

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    衛生的要因を満たすためのポイント:快適な労働環境があるか

    ワークライフバランス・福利厚生・社内インフラの整備を行い、「働きやすい」と感じることができる職場環境を目指しましょう。

    まずは、テレワークの承認や、休暇申請しやすい雰囲気づくりなど、出来るところから1つずつ取り組んでみましょう。

    「テレワークで従業員がきちんと仕事をしているか不安」という場合には、テレワーク前後で生産性に変化が生じていないかどうかを測るために、テレワークの試験導入とモニタリング調査を行ってみるのも良いでしょう。

    また、「人手不足で休暇申請しづらい空気がある」という場合には、業務の進め方や優先順位の付け方などを見直して、改善できる点がないかどうか探してみましょう。

    「無駄な会議が多かった」「作業が二度手間で非効率的だった」など、意外と見直す点が多い場合もあります。

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    衛生的要因を満たすためのポイント:良好な人間関係が構築できているか

    良好な人間関係が築けていると、従業員の心理的安全性が高まり、業務の生産性を向上させることができます。

    チャットツールや社内報などを活用し、従業員同士の業務に対する理解が深まるように工夫すると良いでしょう。

    厚生労働省の「令和2年雇用動向調査結果の概況」では、女性の離職理由の第2位は「職場の人間関係が好ましくなかったため」となっています。

    人間関係は、「コミュニケーション不足による認識相違」や「価値観の多様性を受け入れられない余裕のなさ」が原因で悪化するケースが多くなっています。

    従業員の個人的な性格が起因するなど、対応が難しい場合もありますが、1on1ミーティングでヒアリングを行ったり、シャッフルランチなどで「アイスブレイク」の機会を設けたりすることで、コミュニケーションの機会を創出すると良いでしょう。

    (参考)厚生労働省「令和2年雇用動向調査結果の概況

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    1on1ミーティング入門書

    衛生的要因を満たすためのポイント:適切な給与が支払われているか

    自分の働きに見合った給与が支払われていることは、モチベーションの維持にもつながるためとても重要です。

    そして、働きぶりに見合った給与を支払うためには、評価制度の構築が欠かせません。

    評価業務は、「評価者の勘や経験に左右される」「ブラックボックス化しやすいため不満も生まれやすい」といった傾向が多く見られるため、評価基準を明確にし、評価者の感情に左右されない仕組みづくりを行うことが大切です。

    最近では、公平性や妥当性を高めるために、あらかじめ設定した目標をもとに評価を行う「MBO」や、直属の上司だけでなく立場の違う複数人の従業員によって評価を行う「360度評価」を取り入れる企業も多く見られます。

    ▼「人事評価制度」についてさらに詳しく
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    ▼「MBO」についてさらに詳しく
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    ▼「360度評価」についてさらに詳しく
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    360度評価実施マニュアル
    HRBrain360度評価

    本来の業務に100%打ち込むためには、動機付け要因と衛生的要因が満たされている必要があります。

    動機付け要因と衛生的要因が満たされていることによって、従業員の心に余裕が生まれ、顧客への対応にも余裕が生まれます。

    業績や顧客満足度を向上させるための取り組みを従業員に強要するのではなく、「企業発展のために貢献したい」「顧客にサービスの良さを知ってもらいたい」と、従業員が自発的に思えるような環境づくりを行うことが重要です。

    従業員満足度と顧客満足度が高い企業事例

    従業員満足度と顧客満足度が高い企業は、どのような施策を実施しているのか確認してみましょう。

    従業員満足度と顧客満足度が高い企業事例:サウスウエスト航空

    サウスウエスト航空は、アメリカのテキサス州を拠点とする格安航空会社です。

    従業員第一主義をかかげながらも、「世界で最も安全な航空会社TOP20(2021年版)」や「新型コロナウイルス対策に優れている航空会社TOP20」に選出され、1973年から新型コロナウィルス流行前までの約50年間、黒字経営を続けてきた企業です。

    サウスウエスト航空では「顧客に満足してもらうため、楽しんでもらうための行動と意思決定」を従業員に任せています。

    従業員の裁量権の大きさが顧客満足度につながっています。

    「ジョークを交えた機内アナウンス」「ラップによる機内アナウンス」「荷物棚に隠れたCAによる搭乗時のサプライズ」「パイロットによるフライト中の観光案内」「誕生日の乗客へ歌のプレゼント」など、従業員が「顧客に楽しんでもらうため」に考え、行動に移したことで、実際に顧客からもその独自性と親しみやすさから高い評価を得ています。

    従業員ひとりひとりに裁量が与えられることで、仕事にやりがいや面白さを感じることができるほか、顧客に独自の価値を提供することにも成功していると言えます。

    (参考)Airline Ratings「世界で最も安全な航空会社TOP20(2021年版)
    (参考)Airline Ratings「新型コロナウイルス対策に優れている航空会社TOP20

    サウスウエスト航空

    従業員満足度と顧客満足度が高い企業事例:スターバックスコーヒー ジャパン株式会社

    スターバックスコーヒー ジャパン株式会社は、「従業員エンゲージメント」や「顧客ロイヤルティ」が高いことでよく知られています。

    従業員は、スターバックスに対する愛着から、選考を受けて従業員になるケースも多く、顧客ロイヤルティが、そのまま従業員エンゲージメントの醸成に活かされている点が特徴的です。

    スターバックスでは、創意工夫に富んだサービスを提供するため、接客に関する詳細なマニュアルは用意されていません。

    従業員ひとりひとりが顧客に喜んでもらうために、自主的に工夫を凝らしており、ドリンクカップにイラストやメッセージを添えてくれたり、おすすめのカスタマイズを紹介してくれたりするのもその一例です。

    また、承認や賞賛の文化をとても大切にし、従業員同士で良いと思った行動をメッセージカードにして渡し合うという取り組みが実施されています。

    顧客に喜んでもらって終わりではなく、従業員同士でその行動を承認や賞賛し合うことで、風通しの良い組織風土づくりができ、従業員の向上心もさらに高まるという良いサイクルを生み出しています。

    スターバックスコーヒー ジャパン株式会社

    ▼「従業員エンゲージメント」についてさらに詳しく
    従業員エンゲージメントとは?向上施策・事例も紹介

    従業員満足度と顧客満足度が高い企業事例:Netflix

    Netflixは、動画ストリーミングサービスを提供する企業です。

    顧客満足度ランキングでは常に上位にランクインし、「おすすめの定額制動画配信ランキング オリコン顧客満足度調査」では2017年~2020年まで4年連続1位、2021年と2022年は2位、2023年は1位を獲得し、世界的なヒット作品をいくつも生み出しています。

    高い顧客満足度を維持しているNetflixですが、ビジネス特化型匿名SNS「Blind(ブラインド)」が行った「社員幸福度調査」でも1位を獲得し、従業員満足度も高いことが判明しています。

    従業員には、専門性に長けたメンバーであることが求められ、結果が振るわない場合はただちに退職を促されるといったシビアな一面もありますが、その反面、「最高水準の給与が支払われる」「最大限の裁量が与えられる(経費・契約・支出など)」「働く場所・時間がコントロールできる」「休日日数を自由にコントロールできる」「反対意見が積極的に拾われる」というように、働きやすい環境が約束されていることが、生産性・満足度・作品レベルの高さもつながっています。

    「ぶら下がり社員」には即座に退職を促し、本当に必要な人材だけを社内に残すことで、クオリティの高い作品を生み出し続けることができ、結果的に顧客満足度の向上にも成功しています。

    仕事に安定を求める人にとっては厳しい環境になりますが、成果の創出にコミットし続けられる人にとっては非常に働きやすい職場環境が提供されていると言えます。

    (参考)オリコン「おすすめの定額制動画配信ランキング オリコン顧客満足度調査
    (参考)Netflix「Netflix Jobs

    Netflix

    従業員満足度と顧客満足度の改善

    業績を向上させるためには、提供するサービスや商品を利用してくれる顧客の存在が不可欠です。

    そして、顧客の期待に応えるサービスや商品をつくるためには、従業員の存在がとても重要です。

    従業員が不満を抱えている状態では、顧客の期待に応えられるような高品質なサービスや製品の創出は難しいため、まず企業は従業員の「不満足要因」を解消することから取り組むようにしましょう。

    従業員の不満が解消され、「従業員満足度」が向上することで、従業員のモチベーションも上がり、より高いパフォーマンス力を発揮することができ、「顧客満足度」の向上にもつながるはずです。

    また、従業員へのアンケート調査を実施することで、現状の従業員満足度状況を知ることができます。

    従業員満足度調査と顧客満足度調査と並行して行うことで、「従業員の不満足要因」と「顧客の不満足要因」の関連性についても、分析しやすくなるでしょう。

    従業員満足度と顧客満足度の改善

    従業員の本音を「HRBrain 組織診断サーベイ」で把握

    「HRBrain 組織診断サーベイ」では、独自の設問設計によって、組織全体の状態の可視化はもちろん、従業員ひとりひとりにフォーカスした分析が可能です。

    改善アクションに直結した設問項目で、従業員満足度の向上を実現します。

    ▼「組織診断サーベイ」についてさらに詳しく
    組織サーベイとは?目的や従業員満足度調査・社内アンケートとの違いを解説

    HR大学編集部
    HR大学 編集部

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