組織マネジメントとは?必要な能力や種類とフレームワークを解説
- 組織マネジメントとは
- 組織マネジメントの目的
- 組織マネジメントのメリット
- 人材の流出防止
- 個人のマネジメントが可能になる
- 組織の生産性向上
- 管理職の負担軽減
- 組織マネジメントが必要とされる背景
- 組織マネジメントに必要な能力
- コミュニケーション能力
- コーチング能力
- 計画管理能力
- 組織マネジメントの種類
- トップダウンマネジメント
- ボトムアップマネジメント
- ミドルアップダウンマネジメント
- 組織マネジメントの理論と考え方
- 組織の3要素
- 組織は戦略に従う
- 戦略は組織に従う
- 組織マネジメントのフレームワーク
- 組織マネジメントのフレームワークとしての7S
- 7Sで組織課題を洗い出す
- 組織マネジメントとして洗い出した課題をKSF・KPIに反映
- 組織マネジメントの書籍
- 組織マネジメントの書籍:「マネジメント」
- 組織マネジメントの書籍:「知識創造企業」
- 組織マネジメントの書籍:「ティール組織」
- 組織マネジメントは環境の変化に対応していくために必要
組織マネジメントとは、経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つの資源を管理し、組織をスムーズに運営しパフォーマンスを最大化するために組織をマネジメントする手法で、体系や仕組みである「組織」を管理することであり、限りある経営資源のパフォーマンスを最大化させるために、組織を有効に機能させることが本質であると言えます。
組織マネジメントを行うことは、人材の流出防止、個人のマネジメントが可能になる、組織の生産性向上、管理職の負担軽減などが望め、不確実な経営環境のもと、環境の変化に対応していくことが可能になります。
この記事では、組織マネジメントの目的、組織マネジメントのメリットと必要とされる背景、組織マネジメントに必要な能力、組織マネジメントの種類、組織マネジメントの考え方、組織マネジメントのフレームワーク、組織マネジメントの本について解説します。
組織マネジメントでの自社の抱える課題の洗い出しに
組織マネジメントとは
組織マネジメントとは、経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つの資源を管理し、組織をスムーズに運営しパフォーマンスを最大化するために組織をマネジメントする手法です。
マネジメントの対象となる「組織」について、アメリカの経営学者であるチェスター・バーナード氏は、組織が成立するために必要な3つの条件を「バーナードの組織の三要素」として、1938年に出版した著書の「経営者の役割」で、「組織が成立するためには、『コミュニケーション』『貢献意欲』『共通目的』の三要素が不可欠であり、どれか一つでも欠けている場合には不完全な組織として、組織が健全に機能しなくなる。」と定義しています。
また、組織について「意識的に調整された2人以上の人々の活動や諸力体系」であると定義しています。
つまり、組織とは単なる集団ではなく、集団の目的を達成するために、2人以上の人が共通した理念や規範、戦略のもと、活動する体系や仕組みです。
組織マネジメントとは、体系や仕組みである「組織」を管理することであり、限りある経営資源のパフォーマンスを最大化させるために、組織を有効に機能させることが本質であると言えます。
(参考)「新訳 経営者の役割」(著:チェスター・バーナード、訳:山本安次郎、田杉競、飯野春樹、出版:ダイヤモンド社)
▼「組織」についてさらに詳しく
組織の目的とは?組織の定義・目的や、良い組織を作るポイントも解説
組織マネジメントの目的
組織マネジメントの目的は、企業が将来にわたって事業継続していくという前提である「ゴーイングコンサーン(継続企業の前提)」のもと、競争優位を確立し、保持するために、経営資源のパフォーマンスを最大化し、組織目標を達成に導くことです。
経営資源は、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つに分けられますが、「ヒト」は「モノ」「カネ」「情報」を動かすものであり、最も重要な経営資源です。
また、組織マネジメントで役立つフレームワークである「7S」のうち、4つを占める「ソフトのS」が全て「ヒト」に関わるものであるように管理対象が多いことからも、経営資源としての「ヒト」である「人的資源」のマネジメントが重要であることがうかがえます。
▼「人的資源」についてさらに詳しく
人的資源管理(HRM)とは?目的や課題と企業例
組織マネジメントのメリット
組織マネジメントを行うことで得られるメリットについて確認してみましょう。
組織マネジメントのメリット
人材の流出防止
個人のマネジメントが可能になる
組織の生産性向上
管理職の負担軽減
人材の流出防止
組織マネジメントを行うメリットとして、「人材の流出防止」があげられます。
組織マネジメントを行い、多様な人材をマネジメントすることで、従業員にとって居心地の良い職場環境を作ることが可能になり、人材の流出を防ぐことができます。
また、人材の多様化や働き方の多様化が進む中、組織マネジメントを活用して、従業員ひとりひとりの状況やポジションに合わせた組織運営を行うことで、従業員ひとりひとりが働きやすい職場環境を作ることが可能になります。
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個人のマネジメントが可能になる
組織マネジメントを行うメリットとして、「個人のマネジメントが可能になる」ことがあげられます。
組織マネジメントを行い、経営資源の1つである「ヒト」の適性や価値観などの理解を深めることで、従業員ひとりひとりに対するマネジメントをスムーズに行えるようになります。
「ヒト」は、周囲からの影響や生活環境によって、感情や体調に影響を受けやすく、経営資源のなかで最も管理が難しい資源です。
また近年では、雇用形態や働き方の多様化が進み、従業員ひとりひとりに合わせたマネジメントや仕事の分配が求められています。
組織の生産性向上
組織マネジメントを行うメリットとして、「組織の生産性向上」があげられます。
組織マネジメントを行い、業務の無駄を省き適切にリソースを分配することで、業務が効率化され組織の生産性が高まります。
また、従業員ひとりひとりの能力が最大限発揮できるようになることも、生産性の向上や利益向上につながります。
さらに、組織マネジメントを行う際に、組織の課題を洗い出し、見える化することで浮彫りになったさまざまな課題を解決していくことで、組織全体の業務効率が上がり、生産性の向上が望めます。
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管理職の負担軽減
組織マネジメントを行うメリットとして、「管理職の負担軽減」があげられます。
組織マネジメントを行い、「ヒト」「モノ」「金」「情報」の4つの資源が適切にマネジメントされることで、従業員は管理職の適切なマネジメントのもと、自発的に最大限のパフォーマンスを発揮できるようになります。
また、組織マネジメントによって、役割分担が適正化され、業務の進捗がスムーズになることは、管理職の負担軽減につながります。
管理職は自身の仕事に集中することができるようになります。
管理職の仕事は多岐に渡るため、組織マネジメントが機能し時間に余裕が生まれ、管理職が自身の仕事に集中できるようになることは、管理職の生産性を高めることにもつながります。
組織や従業員ひとりひとりの状況の把握に
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組織マネジメントが必要とされる背景
組織マネジメントが必要とされる背景として、「不確実な経営環境」があげられます。
旧来の工業経済社会では、変化のスピードが遅く、ビジネスサイクルが長期だったことなどから、将来の予測が比較的容易でした。
しかし、現代の情報経済社会は「VUCA時代」と言われるように、変化のスピードが目まぐるしく、先行きが不透明で、ビジネスサイクルも短期であることから、将来の予測が困難となっています。
不確実な経営環境のもと、環境の変化に対応していくために、組織マネジメントが必要とされています。
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組織マネジメントに必要な能力
組織マネジメントを行ううえで、管理職に求められる主な能力について確認してみましょう。
組織マネジメントに必要な能力
コミュニケーション能力
コーチング能力
計画管理能力
コミュニケーション能力
組織マネジメントに必要な能力として、「コミュニケーション能力」があげられます。
組織は、「トップマネジメント」「ミドルマネジメント」「ロワーマネジメント」の3つの階層から構成されますが、組織マネジメントを行うマネージャーは、ミドルマネジメント層に位置付けされており、トップマネジメント層とロワーマネジメント層とのコミュニケーションを円滑につなぐ「連結ピン」としての役割であると組織心理学者のリッカート氏は提唱しています。
連結ピンとして機能するミドルマネジメント層は、単なるパイプ役ではなくトップマネジメント層の意向を有効にロワーマネジメント層に伝えるなどのコミュニケーション能力が求められます。
(参考)「経営の行動科学 : 新しいマネジメントの探求」(著:R.リッカート、出版:ダイヤモンド社)
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コーチング能力
組織マネジメントに必要な能力として、「コーチング能力」があげられます。
不確実な経営環境において、組織目標の達成手段をマネージャーの指示だけに頼るのは限界があるため、従業員ひとりひとりに動機付けをし、個々人が創造的に考え、柔軟に行動することが求められます。
コーチング能力は、従業員ひとりひとりに動機付けをする際に、必須の能力です。
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計画管理能力
組織マネジメントに必要な能力として、「計画管理能力」があげられます。
組織目標を達成するためには、目標達成のためのPDCAサイクルを管理することが必須です。
組織目標を達成するための計画力と実行する遂行力、管理する能力など、PDCAサイクルを回す一連の能力が求められます。
同時に、組織を構成する従業員が同じ方向を向くように目的を共有し、従業員の貢献意欲を引き出すことも必要です。
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組織マネジメントの種類
組織マネジメントの種類として、「組織経営」での分類について確認してみましょう。
トップダウンマネジメント
トップダウンマネジメントとは、上層部の意思決定に従って現場が実行する組織のことで、「上位下達」とも呼ばれています。
意思決定はトップダウンによって行われるため、経営判断が早いことが特徴です。
ただし、現場の声が届かないなど、経営環境の変化に対応しづらい他、ミドルマネジメント層やロワーマネジメント層のモチベーションを高めることは困難と言えます。
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仕事のモチベーションを上げる方法とは?元人事が実体験をもとに解説
ボトムアップマネジメント
ボトムアップマネジメントとは、現場の担当者が意見や提案をして、経営陣が承認することによって意思決定する組織のことを指します。
ミドルマネジメント層やロワーマネジメント層からの提案を、トップが吸い上げることで意思決定が行われることから、経営判断はトップダウンと比較して遅いと言えます。
ただし、ミドルマネジメント層やロワーマネジメント層の意見を経営に反映できるため、ミドルマネジメント層やロワーマネジメント層のモチベーションを高めることが可能である他、現場で起きている経営環境の変化に対応しやすいというメリットがあります。
▼「トップダウン」と「ボトムアップ」についてさらに詳しく
ボトムアップとは?トップダウンとの違いやメリットとデメリットや意味について簡単に解説
ミドルアップダウンマネジメント
ミドルアップダウンマネジメントとは、トップダウンマネジメントとボトムアップマネジメントのいいとこ取りをした組織経営スタイルです。
ミドルアップダウンマネジメントでは、例えば、第一線で働くロワーマネジメント層の意見をミドルマネジメント層が吸い上げてトップに提言する、あるいは、ロワー層の意欲を引き上げるためにミドルマネジメント層がトップマネジメント層の意向を伝えるなど、トップマネジメント層とロワー層の中間に位置するミドルマネジメント層が「連結ピン」としての機能を主体的に発揮する体制になります。
ミドルアップダウンマネジメントは、経営環境の変化が激しく、迅速な意思決定が求められる環境において、有効な組織経営のスタイルと言えます。
組織マネジメントの理論と考え方
組織マネジメントを実践するうえで、組織マネジメントに関する代表的な理論を知っておくことで理解を深めることができます。
組織マネジメントの理論と考え方として、「組織の3要素」「組織は戦略に従う」「戦略は組織に従う」について確認してみましょう。
組織の3要素
組織マネジメントの理論として、アメリカの経営学者であるバーナード氏は「組織の3要素」を提唱し、「共通目的」「貢献意欲」「コミュニケーション」の3要素がそろって、初めて組織が成立すると説明しています。
「共通目的」とは、組織を構成する従業員が目的を共有していること、「貢献意欲」とは、組織に貢献したいという意思を持っていること、「コミュニケーション」とは、組織を構成する従業員間でコミュニケーションを取れることを指します。
組織は戦略に従う
「組織は戦略に従う」とは、経営学の世界的な権威であるチャンドラー氏が、アメリカの成長企業の組織改革の事実に基づき、経営戦略を効率的かつ効果的に成功させるためには、事業部制という組織が必要であると導き出したことから、提唱された考え方です。
戦略は組織に従う
「戦略は組織に従う」とは、経営戦略の父ともいわれるアンゾフ氏が、経営戦略が策定されても組織の抵抗によって実りがないことから研究した考え方で、組織が戦略の源泉であるということを提唱し、チャンドラー氏の「組織は戦略に従う」とは対極となる「戦略は組織に従う」という考え方です。
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組織マネジメントのフレームワーク
組織マネジメントの課題を解決するためには、フレームワークを活用することが必須と言えます。
フレームワークとして組織の「7S」について「KSF」や「KPI」の設定によって、経営に活かす枠組みについて確認してみましょう。
組織マネジメントのフレームワークとしての7S
組織マネジメントは、経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」のパフォーマンスを最大化することですが、具体的な組織マネジメントの方法として、フレームワークである「7S」を活用することが一般的です。
7Sの「ハードのS」
1.戦略(Strategy)
2.組織(Structure)
3.システム(System)
7Sの「ソフトのS」
4.スキル(Skill)
5.人材(Staff)
6.価値観(Shared Value)
7.スタイル(Style)
「7S」とは、経営資源は「ハード面(3つ)」と「ソフト面(4つ)」があると捉え、組織マネジメントを7つの経営資源に分けて、最適な事業戦略を考える方法です。
組織改革は、戦略、組織、システムの「ハードのS」とともに、スキル、人材、価値観、スタイルの人に関わる「ソフトのS」の双方の改革が必要です。
ハードのSは、「戦略→組織→システム」の順番にトップによって比較的容易に行うことができますが、スキル、価値観、人材、スタイルといった「ソフトのS」の改革は「ヒト」に関する内容であり、教育や意識変革、組織文化など長期の取り組みが必要です。
▼「組織文化」についてさらに詳しく
組織文化の作り方は?踏むべきステップと注意点や組織文化の種類も
7Sで組織課題を洗い出す
自社の経営資源を「ハードのS」「ソフトのS」から成り立つ「7S」に分け、自社の組織課題を洗い出します。
1.戦略(Strategy)
「戦略(Strategy)」とは、競争優位を確立するために、自社の組織の方向性を決定することですが、戦略によって、他のハードのSである「組織」や「システム」の他、ソフトのSにも影響する重要な要素です。洗い出しの際は、自社の戦略を正しく理解しておくことが重要です。組織文化などの状況によっては、「組織は戦略に従う」なのか「戦略は組織に従う」なのか、自社の状況に合わせて整理することが必要です。
2.組織(Structure)
「組織(Structure)」では、組織経営スタイルとして、「トップマネジメント」「ミドルアップダウンマネジメント」「ボトムアップマネジメント」のいずれが戦略に相応しいのかを見極めるための課題を洗い出します。また、戦略に応じた組織形態として、損益責任を持たせる「事業部制」、投資責任まで持たせる「カンパニー制」、従来型の「ライン組織」など、どのような形態が適切なのかも洗い出します。
▼「カンパニー制」と「事業部制」についてさらに詳しく
カンパニー制のメリット・デメリットとは?事業部制との違いや導入事例も解説
3.システム(System)
「システム(System)」とは、組織目標を円滑に達成するための仕組みや制度のことで、例えば「人事制度」などの仕組みや「人事・給与システム」「ERPシステム(統合基幹業務システム)」などがあげられます。昨今では、急速な情報化の進展によって人事分野でもDXの動きが活発化しており、システムも重要な要素です。
▼「人事制度」についてさらに詳しく
人事制度とは?目的と作り方や3つの要素について簡単に解説
▼「ERP」についてさらに詳しく
戦略人事のためのERPとは?企業規模別システムまとめ
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【基礎編】人事システム | DX時代。人事管理・評価システム見直しのすすめ
▼「DX」についてさらに詳しく
デジタルトランスフォーメーションはなぜDX?意味や定義、事例を解説
4.スキル(Skill)
「スキル(Skill)」とは、「ヒト」の能力の他、自社の開発力、営業力、マーケティング力などもあげられ、一長一短では築くことができない資源です。スキルの洗い出しの際は、戦略を遂行するために必要なスキルを洗い出します。
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スキル管理とは?目的や方法とスキルマップについて解説
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スキルマップとは?そのメリットと導入方法・注目される背景を紹介
5.人材(Staff)
「人材(Staff)」とは、経営資源の中で最も重要であり、欠かすことのできない資源です。人材の洗い出しの際は、戦略を遂行するための必要な人材像がどのようなものかを検討するほか、ハイパフォーマーの行動特性を洗い出すことによって設計される「コンピテンシーモデル」の必要があるかなども検討します。
▼「ハイパフォーマー」についてさらに詳しく
ハイパフォーマーとは?特徴や効果と育成方法や離職防止方法について解説
▼「コンピテンシー」についてさらに詳しく
コンピテンシーとは?意味やモデルの活用メリットと導入時の具体例
6.価値観(Shared Value)
「価値観(Shared Value)」とは、企業文化や企業理念などを指し、組織内で無意識的に浸透している資源のため、価値観を変えることは容易ではありません。価値観は、組織の意思決定の軸になるものでもあり、人材の次に重要な資源と言えます。価値観の洗い出しの際は、外部などの第三者から客観的な意見をもらうことが有効です。
▼「企業文化」についてさらに詳しく
企業文化とは?意味とメリットや必要性と作り方を事例とともに解説
▼「企業理念」についてさらに詳しく
企業理念と経営理念の違いは?それらを社内に浸透させる方法について
7.スタイル(Style)
「スタイル(Style)」とは、社風や職場環境、仕事のスタイルなどを指し、人材のモチベーションに大きな影響を与えます。例えば、風通しの良い職場の場合、従業員のパフォーマンスは上がります。スタイルの洗い出しの際は、戦略に応じたスタイルになっているかという視点で洗い出します。
▼「職場環境」についてさらに詳しく
職場環境の改善方法とは?具体例と良くするために大切なことについて解説
▼「風通しの良い職場」についてさらに詳しく
風通しの良い職場とは?作り方やメリットとデメリットや具体的な事例について解説
人事領域のDX化を成功させる秘訣
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組織マネジメントとして洗い出した課題をKSF・KPIに反映
組織マネジメントとして、7Sによって洗い出した組織課題を、「KSF(Key Success Factor:重要成功要因)」として設定し、やるべきことを明確にして、経営資源のリソースを集中させます。
KSFは、「外部環境」と「内部環境」の分析結果に基づいて、競争優位を構築するために定めるものですが、具体的には「SWOT分析」と「7S」によって組織課題の向かうべき方向性を導き、それに基づいて「KSF」と「KPI」を設定します。
▼「KFS」についてさらに詳しく
KSFとは?KGIとKPIとの関連性や分析方法と具体例を解説
▼「KPI」についてさらに詳しく
KPIとは?KGIやKFSとの違いや作り方と目標設定の例を簡単に解説
▼「SWOT分析」についてさらに詳しく
SWOT分析
▼「組織マネジメントのフレームワーク」についてさらに詳しく
組織マネジメントの成功ポイントとは?フレームワーク実践法と事例3選
組織マネジメントの書籍
組織マネジメントについて学ぶ際に役立つ書籍について確認してみましょう。
組織マネジメントの書籍:「マネジメント」
ビジネス界で大きな影響をもつ、ドラッカーによる書籍である「マネジメント」は、ドラッカー経営学の集大成が凝縮された1冊です。
指針とすべき役割や責任、行動を示し、組織マネジメントを大局的な視点に立ち執筆されていて、組織マネジメントの概念を知るには最適な書籍です。
(参考)「マネジメント」(著:P・F・ドラッカー、編訳:上田惇生、出版:ダイヤモンド社)
▼「ドラッカー」についてさらに詳しく
ドラッカーに学ぶマネジメントの基本と書籍を紹介
組織マネジメントの書籍:「知識創造企業」
「知識創造企業」は、経営学に「知識」という考え方を取り入れ、企業のイノベーションメカニズムを示した1冊で、ナレッジマネジメントブームを巻き起こすなど、ビジネスの現場に大きな影響をもたらしています。
個人の暗黙知から組織の形式知への変換によるイノベーションプロセスは、「SECIモデル」「知識創造理論」として、経営学の分野でも良く知られています。
(参考)「知識創造企業」(著:野中郁次郎、竹内弘高、訳:梅本勝博、出版:東洋経済新報社)
▼「ナレッジマネジメント」についてさらに詳しく
ナレッジマネジメントとは?目的や手法と成功事例をわかりやすく解説
組織マネジメントの書籍:「ティール組織」
「ティール組織」は、上下関係も売り上げ目標も予算もないという従来のアプローチの限界を突破した、全く新しいマネジメント手法を解説しています。
ティール組織は今までのマネジメントの常識を覆す次世代の組織論であり、最新の組織マネジメントについて学びたいという方におすすめです。
(参考)「ティール組織」(著:フレデリック・ラルー、訳:鈴木立哉、解説:嘉村賢州、出版:英治出版)
▼「ティール組織」についてさらに詳しく
ティール組織とは?人事なら知っておきたい3つのポイントと成功事例
組織マネジメントは環境の変化に対応していくために必要
組織マネジメントとは、経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つの資源を管理し、組織をスムーズに運営しパフォーマンスを最大化するために組織をマネジメントする手法で、体系や仕組みである「組織」を管理することであり、限りある経営資源のパフォーマンスを最大化させるために、組織を有効に機能させることが本質であると言えます。
組織マネジメントを行うことは、人材の流出防止、個人のマネジメントが可能になる、組織の生産性向上、管理職の負担軽減などが望め、変化のスピードが目まぐるしく、先行きが不透明で、ビジネスサイクルも短期である不確実な経営環境のもと、環境の変化に対応していくことが可能になります。
組織マネジメントを行うためには、「7S」による自社の課題の洗い出しと分析を行い、洗い出した組織課題をもとに、やるべきことを明確にして、経営資源のリソースを集中させることが大切です。
「HRBrain タレントマネジメント」は、組織マネジメントを行う際の、課題の洗い出しに必要な従業員ひとりひとりのデータを、シンプルで使いやすく見える化します。
さらに、従業員のスキルマップや、これまでの実務経験、育成履歴、異動経験、人事評価などの従業員データの管理と合わせて、OKRなどの目標管理、1on1やフィードバックなどの面談履歴などの一元管理も可能です。
HRBrain タレントマネジメントの特徴
検索性と実用性の高い「データベース構築」を実現
運用途中で項目の見直しが発生しても柔軟に対応できるので安心です。
柔軟な権限設定で最適な人材情報管理を
従業員、上司、管理者それぞれで項目単位の権限設定が可能なので、大切な情報を、最適な状態で管理できます。
人材データの見える化も柔軟で簡単に
データベースの自由度の高さや、データの見える化をより簡単に、ダッシュボードの作成も実務運用を想定しています。
▼「タレントマネジメントシステム」についてさらに詳しく
【完全版】タレントマネジメントとは?基本・実践、導入方法まで解説
タレントマネジメントシステムの課題とは? 目的・導入の課題と成功事例まで
▼「タレントマネジメント」お役立ち資料まとめ
【人事担当者必見】タレントマネジメントに関するお役立ち資料まとめ
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